風景とかいろいろ

写真日記 徒然

dpQuattro連写合成SFD

2017年04月30日 | ガーデン・食べもの 他
 何枚かの画像を重ねて一枚の写真を生成するという、最近のカメラのトレンド機能を使ってみました。

 三脚を使わなければならない場面で、気楽にこういう合成モードを使ってます。まとまらないままに、とりあえずのまとめを。2017.6

 暗いところから、明るいところを撮る。明暗両方のバランスは、実際に見た記憶で。

 露出+2~-4の6段分7枚 f/5 ISO100 


 NO3とNO5を取り出して、仕上げをよく似た画像にしてみました。

NO5/7

 露出補正 0 1/3秒 f/5 ISO100
 ISO100で1/3秒という長めの露光時間なので、暗部は階調が失われずよく粘っています。しかし、明るい部分の木の葉が白トビしてかなりの部分が消え去ってしまっています。


NO3/7

 露出補正-2  1/13秒 f/5 ISO100
 暗部の色ノイズ輝度ノイズが相当出てきています。反面、明るい部分は少し良くなっています。木の葉が白トビして消えてしまった部分もありますが、左下のフジの花などはしっかりしています。


 初登場から3年近く経つ単焦点コンデジdpQuattro。連休前にファームアップが公開されて、7枚連写合成で人の目で見たかのように高ダイナミックレンジな写真が撮れるとか・・・。SFDというこのモードで撮ると、7回シャッターが切られ、シャッタースピードを変えて7枚分のRAWファイルが生成されます。HDRの進化形みたいなものかな。

・撮影にあたっては、長秒撮影と同じような注意が必要なようです。三脚か何かの上に置いてカメラがホンのわずかでも動かないように撮影する必要があります。

・輝度ノイズ色ノイズの後処理をする必要がなく、暗部の階調が凄く良くなりました。しかし、風があるときは、ほとんどムリなようです。(とくにメインが動体、小さな花とか木の葉)


 洞窟の滝は、輝度差が極端。




・RAWファイルをどれでも1枚ずつ取り出して現像できる。(ブラケット撮影と同じ)
・RAWファイルを3枚~7枚選択して合成できる。(3枚ぐらいで充分な気もする)
・カメラ内現像はできないので、専用のSPPという無料現像ソフトを使う必要がある。

 HDRという機能は、私の使っている6年前のミラーレス機にも搭載されています(jpeg)。初めの頃に何度か使った記憶があるけれど、シャッターショックのあるカメラではなかなかいい結果が得られませんでした。
 コンデジの場合だとシャッターブレが起こりにくいので、割合気楽に連写合成がしやすいようです。
 最近は、レンズ交換式カメラでも連写時に機構ブレの起きないカメラがボチボチ出てきました。コンデジの優位性が、ますます少なくなってきたと感じています。

  最後までありがとうございました。

 dp0Quattro+純正箱めがね+インナーフード Made in Aizu

///2019年夏の終わりに

 dpQuattroの合成画像は、普通の三脚で撮った分には問題がなかったのですが。旅行用の携帯三脚で撮ると微細なブレが出ましたョ(3枚に減らしても同じでした)同じ三脚で、他のカメラで電子シャッターの撮影だと綺麗に合成できましたから、レンズシャッターの共振周波数による悪影響が出てしまったのでしょう。さらに言えば、合成アルゴリズムがまだ不十分だったんでしょう。
 一体型カメラのアドバンテージがレンズシャッターの機構ブレが少ないことにあると思っていたので、少しショックでした。トータルでは、三脚の使い方が間違っていたというだけの話なのですが。反省

 7枚の内の1枚だけ取り出してRAW現像すればいいので、最終的な実害はなかったです・・・。一枚だけで充分に高精細ですから。

///2019年10月~2020年 備忘メモ
 現在、QuattroはDNGファイルが出力できるようになって、SPP以外の汎用ソフトでもRAW現像可能。WIN10フォトで、FoveonRAW読み書き簡単編集可能(ただし、まともな画像は得られない)。
・2017年4月dp0QuattroファームウェアVer2.01、SIGMA Photo Pro 6.5.3にてdpのSFD対応
・2018年4月SIGMA Photo Pro 6.6.0(機能性と速度の大幅向上) 7月6.6.1(バグ修正)Quattroセンサー関連では、最終Verと思う。
・2019年10月SIGMA Photo Pro 6.7.0(fp対応、Quattro用DNGバグ修正)
・2019年12月SIGMA Photo Pro 6.7.1 fpのフォローだけ。
・2020年2月19日SIGMA X3F Plug-in for Photoshop
・2020年3月18日SIGMA Photo Pro 6.7.2 サムネイル画像読み込み高速化
・2020年4月23日予定SIGMA Photo Pro 6.7.3 Quattroシリーズで撮影されたRAWデータ(X3F、X3I)にティールアンドオレンジ適用 dpQuattroファームウェアVerUP (3年ぶり!)

・SFDはファイルサイズが400MBほどもあるので、それなりのパソコン能力が必要。(2011年Sandybridge以降64bitCPU、3GHZ以上、WIN7以降、SATA3SSD以上、メモリ8GB程度、グラボはあった方が速くなる。)
・SFD撮影がうまくいった場合、ISO感度を低い値に変えたのと同様の効果があるらしい。新しいfpというカメラは、電子シャッターだけのフルデジタルカメラですが、拡張ISOが、25、12、6などという見たことのない数値で撮影できます。そして、その拡張ISOは、連写合成によって実現しているようです。

 連写合成撮影(SFD・ハイレゾ・フォーカス深度合成・マルチショットノイズリダクションなど)は、バーストバーン・マルチショットなどスマホの画質向上とかセンサー下克上に(カメラとして)対応したモノだったと思っています。こうした新しい技術(旧くからあるHDRやパノラマ合成も)をカメラ内で完結させて、RAWで残さないカメラが多いようです。個人的には、RAWで残してくれるメーカーのカメラが好きです。