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心理カウンセラーの眼!

孤立無援の・・君よ、眼をこらして見よ!

マイケルの性癖と整形志向

2009-06-28 07:44:41 | のほせんの心理カウンセリング
マイケル・ジャクソンが50歳で亡くなったという。

原因には、薬物過剰とか、術後感染症とか、遺伝子異常の難病などと、さまざまに報道されています。

しかし、彼がどのような死に方をしたかよりも、

どのような生き方をしてきたのかが問われてよいとおもいます。

ミュージシャンとして世界中を沸かせた才能とその輝かしい活動の隙間には、

彼、マイケル・ジャクソンという人間の深い心の闇が見え隠れしていた。

報道・芸能メディアは、そんなことには見て見ぬ振りで、何が何でもマイケル神話を盛りあげて、

しばらく騒いでしのごうという魂胆が見え見え。・・

マイケルの苦悩の意味など、どうでもいいという世界でしょうか。

だがしかし、小児性的虐待の罪で訴えられ、示談をしたこと。

また誰が見ても美容としての整形手術を重ねたこと。

このふたつの事実は隠しようも無い。

* 「小児性愛」という「性癖」について精神科医の日向野春総氏は、

「強い母親に育てられ、精神的に去勢になっているのではないか」と言い、

「成人女性に恐怖感を持つようになり、自分の思い通りにできる子供へ手を出すようになる」とも言っている。・・

「強い母親」が何を指すのか不明なので深く判断できないところですが、

この分析の半分くらいは間違いではないと考えます。

ただし、この精神科医の指摘だと、マイケルがすでに社会病理の実行段階まで踏み込んでいることを意味するわけで、

社会性が破綻し、精神が崩壊している状態を指すことになる。・・ケロッと重大な発言をしている。

まっ、その辺りの判断は、生育歴を丹念に性格プロファイリングをすれば

マイケルの詳細な性格形成がわかるはずですが、それはまた機会があればにしましょう。

さらに日向野春総氏は、「繰り返す整形は、自分を産んだ母親への復讐心の表れ、

あのロボットみたいなダンスも母親への復讐に見える」とのべている。

どうやら氏は主たる原因を「母親への復讐」だと断じている。

また上智大学名誉教授の福島章氏は、「幼いころ、両親の暴力や性的虐待を受け被害者だったのが、

大人になって加害者に変わるというのはよくある例。お金があれば小児性愛にかかわらず、・・(以下引用に堪えない)」

それこそよくある見解に留まっていて苦笑しちゃいますが。・・

前者の精神科医は「父親との関係」を欠落させていて、首をかしげたくなりますが、

福島章氏の方もあまりにも古典的な見解だし、雑に過ぎるようにおもえます。

氏のおっしゃるように、マイケルの生い立ちが、両親の「暴力と性的虐待」に抑圧されていたならば、

マイケルは、愛された記憶の無い、たえず不安にさいなまれる鬱を抱えてなお、

父親の抑圧の結果、社会適応ができない(本当は「不適合」という)にもかかわらず、

社会参加させられる苦痛の日々から免れなかったと考えられるでしょう。・・

このことがマイケルにとってのいちばんの根源的な不安と苦悩そのものでしょう。

それが自己免疫疾患をもまねき、また

ネバーランドなる自己妄想の快美な世界の実現を、莫大な資金の力で手に入れたとき、

たしかにマイケルの心の病理は深刻な局面にすすんだと見なければならないでしょう。

* それから、「繰り返された整形手術」は、「母親への復讐」などではないことは

他のおおぜいの美容整形に走った人たちに問えば、すぐ分かることです。

なぜなら美容整形がマイケルに限った行動ではないからです。

みんなが無意識にでも、母親への復讐を思ってやるわけではないのはあきらかなことです。

「美容整形を考える」、「美しい自分をイメージする」人とは、

いま社会に適応できずに、ちょっと目の前の現実から逃亡したいと欲求している人、

あるいは自分の履歴を消去・改変したいという妄想を持ったマイケルのような人です。
(マイケルの整形が表現としての自傷行為を含むことはかんがえられます。)

ひとはあるとき、ふと孤立を意識するとき、

どのような理由をつけてでも、(現実を)回避し、逃亡しようとかんがえがちです。

そのときに、安直に快感(ドーパミン)をもたらす「快のイメージ」「美化の妄想」が寄り添ってきて、

いわゆる「バーナム効果(評判に飛びつく)」や「クエシズム(暗示)」に誘われて、

実行のボタンをなんのためらいもなしに押してしまいます。

そして、その葛藤なきボタン押しは常同的にくり返される危険な面をもちます。

マイケルのように、仮に
「鼻が人より5ミリ低い」と嘆く、そのときに、自分自身の(生き方の)考え方が

社会に不適合をきたして、健全性から外れようとする危ない精神性にあることに気づいてほしい。

そこは、強迫神経症の人が、自分の小さなほくろが嫌で、

外に出られないという精神のありようと、じつはさほど変わらない。

たとえば、
「私の鼻があと5ミリ高くなったら、外に出れる!」と引きこもりを正当化しようとする考えは、

あるときはまた別の理由付けを持ち出すことが心の病の常です。

マイケルだけでなく、おおぜいの人たちが、

美容整形というお手ごろな医学を依存の対象として、

自分自身を現実からの解離逃亡の(妄想の)世界に安住させようとしている。

そのことを「プチしあわせ」と呼んでいいのだろうか?・・・

今、わたしたちは知らぬ間に、
マイケルのように心の病に取りこまれようとしているのではないでしょうか?

もちろん、この背景には、
「同調を強いる強迫性」がわたしたちにのしかかっているという時代状況があります。

個々の問題に加えて、このことがもっともキツイ抑圧をわたしたちの誰にも及ぼしているとおもえます。

それはたとえば、
同調を強いる強迫性がファッション(流行)という形でも、貫徹されていて、

非常に短サイクルで、消費し尽くされるという衝動的な現象であらわれています。

このように、時代の抑圧はあらゆるところに露出してきている今日この頃です。・・・

カウンセリングを必要としているひとが98パーセントであるといわれるのも

決して誇張ではないわけです。

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