心理カウンセラーの眼!

孤立無援の・・君よ、眼をこらして見よ!

「リスクヘッジ」は錯覚妄想の世界である!

2009-01-24 18:55:30 | 現代日本および世界
今まさに大変な時代に突入しつつあるというのが大方の人の認識だとおもう。

この深刻なときにただの党内権力闘争と勘違いして登場した麻生太郎氏には困ったものだ。・・

そもそもサブプライムローン破綻を契機とする主因が

レーガン、サッチャー政権以来フリードマン主導の新古典派経済学の標榜する「新自由(放任)主義」であり、

ブッシュ政権に至って極限の「金融証券化」市場を出現させ、

あげくにバブル破綻に引き込み

世界中を「戦後最大の同時不況」に追い込んでしまった。・・

いわゆる資本主義に「理想的な純粋な」市場などあり得ない事が実証された。

金融資本主義経済における自由・効率性は必ず「逸脱」破綻を迎えることは自明であったはず。

このことを見てみぬ振りをしてきた世界の指導層に責任が無いはずが無かろう。

なかでも究極の証券化商品といわれた

「CDO(債務担保証券)」と金融派生商品「CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)とは

その本質は、
「リスクヘッジ(回避)という現実乖離の錯覚妄想心理」の産物であり

いいかえれば「群集的マス・ヒステリーの露出」といえるものであろう。

要するに、貸し倒れリスク・倒産リスクから解放されたいがための

「擬似安心」制度に群がったに過ぎないのだ。

みんなで悪魔(ジョーカー)を持ち合えば安心! というアイデア。・・

しかし、「リスク分散」とは実は

「どこまで細かく刻んでも消去できない金太郎飴」ならぬ

「悪性がんの転移」行為に他ならなかったのである。・・

現実の悪性がんである以上は

いくら数学の天才が紙切れ証文にすり替えようが

けっして誤魔化し終えるものではない。

いつかは目の前の現実に向き合うしかないのであるから!・・

恐慌を前に、

今からでも新しい時代、新しい世界観を築きあげていくしか道はない。・・

(この点については前に書いた非「正規社員解雇のグローバル思想(続)」(12月20日のブログ)の見解をさらに展開していきたいとおもっています。)


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