- ( 無自覚という時代の病にあるこの国は ) -
こんにちは、大木です。
みなさん、いかがおすごしでしょうか?
ごぶさたにも程があると叱られそうですが、
どうも筆を手にするにあたわずという日々がつづきまして、まったく恐縮しだいも・・・。
とはいえ早や十二月に入り、無精を切りあげ、
ぎんなん先生のようにさくさくと、何ごとかを書きしるしていかねばとおもう次第です。
( 先の九月には、ぎんなん先生とお会いできました。)
庭の熟した渋柿の実をひよ鳥がついばみ、
さざんかも侘び助椿も台風に負けず、いまは花弁を散らしつつ
冬の兆しを前にひそやかにたたずんでいます。
たとえ、これらの木々を前にしても、
ひとびとはあまりに無自覚に
ひたすら病んでいるのがこの時代の傾向といえるでしょうか。
この国の多数のひとびとは
この国を叩き売るエライひとたちを
好んでささえることをよしとしている。
またエライひとたちは
この国のひとびとを
蔑(ないがし)ろにして 平然としている。
この奇妙な平衡感は
たがいの「無自覚という病」で保持されている。
そもそも身体の病気とちがい、
精神の病は
それを自覚できたとき
寛解にむかうことが可能となるが、
自覚されないうちは、病からのがれることはない。
まさに「時代の病」が形成されて進行している。
まともな論理も思考も、用無しの
たしかにどの大臣もロボットで間にあうような、お粗末な時代になったのだ。
エライひとたちは、
日産のゴーン氏なんか問題じゃない
巨大な、莫大なグローバル資本に精神までとりこまれ
そのうち自分もその新興世界の担い手になったつもりで尊大になり
「民営化」「自由化」「グローバル!」をとなえる
熱心な信者と化して、
そのためには自分の瑕疵・悪事はささいな事とうっちゃって平気。(なにせエライんだから!)
あのすぐれたライターの堤未果女史が、いくら
「日本が根こそぎ売られる」と叫んでも、
「水道ビジネス戦争だ・水道民営化」、
「種子が・種子法廃止、農地が売られる・農地法改正」、
「食の選択肢が売られる・遺伝子組み換え表示消滅」、
「ギャンブルが売られる・IR法」、
「医療が売られる・国保消滅」、「老後が売られる・介護の商品化」(「日本が売られる」・幻冬舎新書)
と必死にうったえても、
この国のひとたちになかなか届かない、どうにも通じないのは
この国の多くのひとびとが、またエライひとたちも
時代の病理の内に精神をつながられているためにほかならない。
もはや精神が弛緩して、
恣意的な自己観念の世界にか あるいは
バイアスの聞いたグローバルキャンペーンに尊大な自己イメージを映しこむかして、
共にそれが居心地よく、
「覚醒から逃亡する」ことを
無意識に選んで自閉している。
この、時代の精神の病が
若い人たち(あるいは幼い子どもたち)にどのような影響をもたらすのかは、自明であろう。
堤 未果女史の指摘による
行政の失策・破綻の結末を待つまでもなく
もののかんがえ方の悪しき伝染が、
この国のすみずみまで行き渡ってゆけば
とりかえしのつかない、哀しいことに。・・・・・
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粛々と全力でしっかりと
やりましよう❗
採用は主婦か、貧乏girlか、
おばあちゃんに限る❗