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5の記憶

アトリエ5の「ヒト・コト・モノ」

粘土で喜怒哀楽-2

2011-07-05 | 小学生クラス
小学生クラス 制作:2011年6月      感想/辻悦子 

講師の中家が彫刻専門なので、昨年から「アトリエ5的粘土」の
カリキュラムの開発をしています。昨年は目を閉じて「水の雫」
の音を聞いて自由に造形し、大変好評を頂きました。自然素材の
魅力を手の平で感じ、今回は、「気持ち」に挑戦し、迫力満点の
制作になりました。写真はクラスのお友達の作品を合体した様子
です。「自由に表すこと。そしてつながりあうこと。」ですね!


粘土で喜怒哀楽!

2011-07-02 | 小学生クラス
小学生クラス 制作:2011年6月

◎感想/講師:中家総子
聴想画が完成した次の週にお楽しみで粘土をやりました。「生きる」について考え、詩を作ったことで、毎日色々なことを考え感じていることに子供達自身も改めて気が付いたとおもいます。そこで今回は目にはみえない「喜怒哀楽」の気持ちを粘土で表現してもらいました。

感触が伝わりやすいようお部屋を暗くして、にぎったり、ひねったり、つまんだり…粘土と心をひとつにしながら気持ちにぴったりのかたちを探していきます。暑い日は粘土のひんやりした感じがとても心地いいです。「喜・楽」「怒」「哀」の3つのかたちを作り、ヘラや木の実で模様をつけて、最後にひとつにつなぎ合わせ『気持ちのかたち』を表現しました。

3つのかたちをひとつにする時、向きや隙間や傾きを少し変えるだけで、空間が変化し印象が変わってきます。またお絵かきとは違い様々な方向から楽しめるのも立体の面白いところです。台座をぐるぐる回し、一番お気に入りの角度を決めて写真撮影しました。

子供達の活き活きとした造形力は本当に見事です!次週から始まる夏の工作でも粘土を使うので、立体の面白さをたっぷりと伝えたいです!

生きる-2

2011-06-28 | 小学生クラス
小学生クラス 聴想画 制作:2011年6月  

◎制作のねらい
・普段一日の中でいろいろな事を考えながら生きていることを感じる。
・文字を絵の要素として構成を考え画用紙に書き写す。
・色鉛筆で円を描き、詩の気分に似合う模様で文字の周りを飾る。
・絵の具で紫陽花の色を作り、点描をちりばめ仕上げる。

◎感想/講師:中家総子
今年の聴想画は谷川俊太郎さんの「生きる」という詩がテーマです。この取組みは2008年の秋葉原の事件の直後に、不安定な子供達の心のケアのためにエツコ先生が考案されたカリキュラムです。3月の東日本大震災を受け、我々大人にも不安や動揺が残る中、エツコ先生の精神を受け継ぎ、私が新たな想いで取組ませて頂きました。

5月に、銀座にある絵本のお店「教文館ナルニア国」で谷川さんの講演会があり足を運びました。谷川さんは詩を作る時、音楽をつくるように言葉のもつリズムを大切になさっているそうです。「生きる」は言葉の繰り返しが気持ちよく、一行一行の文章が魅力的で、子供達の前で朗読した後、毎回心がジーンと熱くなりました。声に出して読むことで詩がもつ力を再発見できるのではないでしょうか。

詩の周りは色鉛筆で飾りました。聴想画は抽象表現の取組みです。円を重ねたり並べたり、詩の気分に似合う模様を工夫しました。色鉛筆の風合いが美しく、みんなはまっていて黙々と描いていました。

仕上げは気持ちの良い絵の具の点描です。ご近所で分けて頂いた色とりどりの紫陽花でお教室が華やか!お気に入りの紫陽花の微妙な色加減を少しずつ調節しながらパレットに3つ作りました。調子が出てくるとついあちこち点々したくなりますが、ポイントは詩と色鉛筆とのバランスをみながらちょうどいい具合で終らせる事です。時々立って画面全体を確認し、美しい構成を考え仕上げました。

子供達は「生きる」ということについて考え素直に言葉にしてくれました。みんなの心を元気にすることが目的でしたが、沢山の素晴らしい詩に逆にこちらが勇気をいただきました。感じていたことを言葉にしたことで気持ちが開放でき、一生の思い出になる作品になったのではないでしょうか。お家でも大切に飾って頂けたら幸いです。

*作品写真の作者は、品田遠真くん(小学3年生)
*アジサイの点描の後、フェイスペインティングに発展!その様子はこちら→
*子供たちの作品群は、近日中に「ギャラリー5」にアップします。今しばらくお待ち下さい。
*この機会に2008年の「生きているということ」も是非ご覧下さい。→

生きる-1/時には弾けて~!

2011-06-23 | 小学生クラス
小学生クラス フェイスペインティング 制作:2011年6月 

◎感想/講師:中家総子
6月は谷川俊太郎さんの「生きる」という詩を紹介してお絵かきしました。お部屋の電気を消して床に横になり静かな心で詩の朗読を聴いた後、子供達にも「生きているということ」について考え言葉にしてもらいました。
「トマトをそだてること」「むねがどきどきすること」「家族が大好きということ」…
普段なにげなくしていることや、感じていることを素直に言葉にするだけで、どうしてこんなに素敵なのでしょうか…!この子からこんな言葉が!心をグッとつかまれる詩がいくつもありました。

気持ちを言葉にすることで子供達の心もほぐれ、制作の後はいつもに増してにぎやかです!余った絵の具で全身にお絵かき!
始めは躊躇していた子もエツコ先生の「どうせやるなら、とことんやらなきゃだめよ~!」の声にびっくりしながらも段々
心を解放していきました。これからも、のびのびと楽しめるこういう特別な時間も大切にしていきたいと思います。

「生きる」の作品返却は次週になります。春のアンケートも合わせてお配りしますので、ご意見ご感想をお寄せ下さい。

カブとバラ-3

2011-06-07 | 小学生クラス
小学生クラス(高学年) 制作:2011年5月

◎感想/講師:中家総子
高学年の多いクラスでは花弁が複雑な白いバラを描きました。かぶの白とバラの白を絵の中でどのように入れるのか、構成がポイントになってきます。大まかな配置が決まったらみんなの絵を並べて、他の子がどんな工夫をしているのか観てみる時間を作りました。モチーフを重ねたり入れる向きや大きさを工夫したり、一人一人が考えをもって絵作りをしています。お友達の作品を観て考えを聞くことで刺激になり、ものづくりを楽しみながらみんなで作品を高めあう空気ができます!

クレパスでの白の描き分けもポイントです。かぶは汚れや色の変化を「おうどいろ」「くちばいろ」で、バラは影の部分に「ももいろ」「うすだいだい」などを混ぜて色を出しました。少しづつ色を重ねて調節し微妙なトーンを作れる感じもさすが高学年です!

学年が大きくなると「こうしよう」という自分の意思が画面の中に明確に表れ、描写力も上がり絵をコントロールできるようになってきます。春の観察画でこれだけのクオリティー!みんなが秋の観察画ではどんな絵がかけるようになっているのか…今からとても楽しみです!

カブとバラ-2

2011-06-06 | 小学生クラス
小学生クラス(低学年) 制作:2011年5月

◎感想/講師:中家総子
制作のねらい
・モチーフを五感を使って感じ取り、丁寧に観察して描く。
・そら豆、グリーンピースの緑を描き分け、かぶとバラのまわりを美しく飾る。
・自分の絵に似合う模様をデザインし配色を考え背景を塗る。

かぶの描写については前回お伝えした通り、2週目は悦子先生のお庭で大切に育てられたバラを描きました。

カクテルは咲きたては赤味が強く、中央が黄色味ががっています。咲いてから時間が経つと共に色素が抜けマゼンダ系の赤に変化します。咲いたばかりのものから、枯れてしまう直前のものまで用意し、子供達が描きたいバラを選びました。時間と共に変わる微妙な色合いをクレパスの色混ぜで作っていきます。
綺麗なバラばかりでなく、雨に濡れて少し傷んだものや、花弁が少し茶色にくすんでいるものも選んで描いてくれていました。心を込めて花を描く事で命を想う優しい感性が育ってくらたらと思っています。

背景はかぶやバラが喜ぶような模様を鉛筆で描き入れて絵の具で色を塗りました。デリケートな描写をした時はモチーフを引き立たせるために同系色で仕上げることが多いのですが、今回はかぶの白が絵の中で主張してくれるので、いろんな色の組合わせを楽しみながら背景を作っていきました。お洒落な布のサンプルを紹介し自分の絵に似合う模様を考えてもらいました。チェックや点々…模様が入ると個性が出て一気にその子の絵になります!

絵は今週返却です。かぶの白とバラの赤のコントラストの美しさや背景のユニークな模様をどうぞお楽しみ下さい!

タケノコとソラマメ

2011-06-01 | 小学生クラス
作者:柴田 翠(制作:2005年 小学5年生)
カナガワビエンナーレ国際児童画展・入選

春の定番モチーフ「タケノコとソラマメの構成」は5年に一度位登場します。
真剣に引いた鉛筆の線と水彩絵の具のにじみが不思議な印象を与えています!
絵画は「形・色・構図」の3拍子そろう時に、魅力が発揮されるという好例!

カブとバラ-1

2011-05-26 | 小学生クラス
小学生クラス 春の観察画「カブとバラ」

◎感想/講師:中家総子
最初の週は主役のかぶを描きました。描く前に実を両手でそっとなでたり、茎と葉の感触の違いを確かめたり、匂いを嗅いだり…。モチーフとの出会いの時間を大切にすることで、子供達が五感を使って感じ取とったことが生き生きと線や色に表れグッと深い表現になります!

今回のポイントはかぶの実の白の表現です。白のクレパスに「くちばいろ」や「おうどいろ」をちょっぴり混ぜて、上からまた白を重ねて…本物に近づくように少しずつ調節して色をつくりました。
一枚づつ微妙に違う葉っぱの緑色も、よく観察して丁寧に描き分けていました。去年、キャベツやアスパラ、ハランなど沢山の緑色を描いてきた子達です。作ることのできる緑色のバリエーションが豊富で、細かい色の変化にも気がつき、どんどん迫って描いていました。 90分のレッスンをまるまる使って描いたかぶは線も色も見事です!

2週目に描いたバラも素晴らしい取組みでした!低学年のクラスは花弁が5枚の赤いバラ、高学年の多いクラスは花弁が複雑な白いバラに挑戦しました。どちらも悦子先生のお庭で大切に育てられたバラです。絵の具での背景や制作のねらいも含めてまた次回、詳しくお伝えしたいと思います。

虹色の卵-3

2011-05-11 | 小学生クラス
小学生クラスー空想画 制作:2011年4月

◎制作のねらい
・誕生の予感を楽しみながら心を込めて卵をつくる。卵の配色をデザインする。
・線描や点描など、サインペンの特性を活かし、塗り方を工夫する。
・卵の色との関係を考えた美しい絵作りを目指す。

◎感想/講師:中家総子
4月は前回のブログでお伝えしたように、[新しい命」「誕生の喜び」をテーマに卵の中から不思議な生き物が生まれる空想画を楽しみました。サインペンで描き込みができたら、最後に折り紙と雑誌の切り抜きを卵のかけらのように切って周りに貼りました。絵に勢いが出るだけでなく、インパクトの強いコラージュの卵を絵の中で調和させる役割もあります。

東日本大震災の後、連日余震や暗いニュースが続き、子供達の心も不安でいっぱいだったとおもいます。楽しい空想をしたり、サインペンの鮮やかな発色に触れたり、お絵かきを通して心を開放し不安を乗り越える活力になってくれたらと願い取り組みました。

心を込めて丁寧に作り上げた美しい卵と、中から出てきた不思議な生き物はとても魅力的でパワーがあります!生き物にはそれぞれ名前やストーリーもあるので、いろいろ聞いてみて、ご家族の皆さんで楽しんで下さい!

虹色の卵-2

2011-05-10 | 小学生クラス
小学生クラスー空想画 制作:2011年4月

◎制作のねらい
・3つの卵の模様をクレパスの重ね塗りやスクラッチの表現などで工夫して描く。
・誕生の喜びを感じ、どんな生き物が生まれてくるのか想像力を膨らませて描く。
・絵の具の色混ぜ・水の量・筆の使い分けなど基本技法を習得する。

◎感想/講師:中家総子
月曜と火曜の低学年の子が多いクラスでは、クレパスで卵づくりをしました。1年生は去年の幼児クラスから小学生クラスに上がって来た子がほとんどで、またみんなと一緒に過ごせることがとても嬉しいです。「お友達できたよ!」「今日給食食べたよ!」等、学校での出来事を聞くたびに微笑ましく、この仕事をして良かったな~と幸せに思います。

1週目の卵づくりでは、描く前にクレパスでどんなことができるか紹介しました。色を重ねたり、上から粘土べらで引っかいたり、みんなぐいぐいとクレパスを動かし、個性豊かで素敵な卵が描けました。卵から生まれたユニークな生き物は、マッキーで輪郭を描き中を色鉛筆で塗りました。卵で使用したクレパスの風合いと良く似合っています。

背景の色は「お花畑」や「海」など卵の外の世界を想像して、絵の具で2~3つ色を作りました。細い筆で生き物や卵の周りを丁寧に、大きな筆で広い部分をのびのびと、筆の大きさを使い分けて塗りました。綺麗な模様の卵と、生まれてきた不思議な生き物はとても魅力的です!生き物はそれぞれ名前や特徴も考えたので、是非本人に聞いてみて下さいね!

虹色の卵-1

2011-04-28 | 小学生クラス
小学生クラスー空想画 制作:2011年4月

◎感想/講師:中家総子
暖かい春は花が咲き虫が飛び回り様々な生き物が動き出す季節です。子供達も学年が1つ上って、体も心も大きくなり去年の自分とは少し違います。4月は「新しい命」「誕生の喜び」をテーマに卵を使った空想画を楽しみました。

最初の週は卵づくりです。虹色のくじ引きで色を決め、細く切った折り紙や切抜きを1本づつ貼り付けていきます。「どんな生き物が入っているのかな?」わくわくした気分で丁寧に色の紙を貼っていきます。

他の色の卵を作ってるお友達と余った部品を交換こ、同系色の中に「挿し色」で別の色が少し入っているとぐんとお洒落になります!最後にポイントで金・銀のテープを貼り華やかに仕上げました。今回の卵づくりは配色を考え、デザイン的な感覚やセンスを磨く取組みです。紙の太さや貼る向き、挿し色の選び方入れ方に個性が出ていて、みんな素敵です!

2週目は卵からどんな生き物が生まれるか想像して描いてもらいました。心を込めて作った卵をはさみでちょきちょき。「ぱかっ☆」と割れて中から、不思議な動物や恐竜、野菜のお化けなど、ユニークな生き物がどんどん出てきます。「生まれてきて喜んでいる所」「この子は兄弟」「けんかしている所」描いていく途中で だんだん物語ができていきます。画材はインパクトの強い卵に合うよう、マッキーで輪郭を描き、発色が美しいサインペンで色を塗りました。今週はいよいよ仕上げです!完成した作品も近々アップしますのでお楽しみに☆

クロッキー! 2

2011-04-12 | 小学生クラス
小学生クラス 制作:2011年4月

◎感想/講師:中家総子
新年度1回目のレッスンは、恒例のクロッキーです!
新しいクラスで、お友達も増え、みんなドキドキそわそわしています。一人づつ自己紹介した後、クロッキーを始める前に塑像の作品を紹介して、人を作ることや描くことについてお話しました。

みんなで自分の頭、腕、足などを触り、身体のパーツを確認してからお絵かきスタートです!どのクラスでもポーズ中はとても集中していて、よく観察して素晴らしい線で描きあげてくれました!みんなのやる気に満ち溢れた真剣な眼差しにこちらもパワーをもらいました。

1年でこの子達がどのように伸びていくのか、今からとても楽しみです。今年はクロッキー含め、人の表現について詳しく指導をしたいと思っています。楽しみながら立体的な感覚を磨いていけるカリキュラムも考案中です…!どうぞお楽しみに☆

クロッキー! 1

2011-04-06 | 小学生クラス
小学生の初回レッスンは、お馴染みのクロッキーです。彫刻作品で人体表現の魅力を伝えましたが、みんな早く描きたくてうずうず。(笑)タイマーの「ピッ!」が聞こえると、キラキラと瞳が輝き、もの凄い集中力で鉛筆を走らせました。「よく見て。」と言う言葉がいらない程、密度の濃い時間が流れました。。。学年が一つ上がり、前に進む気持ちに満ちた子供たちの様子に感動です。