自分が乳がんという病気で治療していたことは、仕事仲間の同僚の一部にカミングアウトしていた。
で復職してみたら、結構 肉親に乳がん患者さんがいたという話をゴロゴロ聞く。私と同年代でも、あった。
がんそのものは4人に一人、乳がんに関していえば12人に一人の割合という。普通に珍しくない病気なのだ。
けれど、身内や知り合いが乳がんになっていても、病気に対する理解度は低いなと思った。これは仕方ないなと思う。自分もなってみて、これは大変だなと思ったので。
乳がん患者さんも、医師の言われるままに治療する人、自分でいろいろ調べる人、様々だし。
生きていると、いくつかのゲートをくぐらなければいけない時がある。乳がんというゲートをくぐらなくてはいけない、だけでその人個人の考え方・生き方は千差万別だ。乳がん患者同志でも「あなたもこのゲートをくぐるのね。頑張っていきましょう」と隣の人に声をかけていく人もいるし、一人でゲートをくぐる人、家族とともに乗り越える人、千差万別だと思う。
ゲートをくぐったとき、それまでにない人生の感動を覚える人もいるだろう。ゲートをくぐる前の自分と変わらない人もいるだろう。それは全て自分が決める道じゃないかなと思う。
私はそんなに強い人間ではなので、落ち込むときもあるし、言葉にできない寂しさを感じる時もある。あと疲れかな(笑)でも、それはそれとして生きてく。
この間乳がん患者さんの集いで、着物をきた華やかなご婦人に話しかけられた。とても粋なご婦人で印象に残ったけど、後日手紙が届いた。
その手紙がまた素敵なもので、なんと新聞になっているのだ~
「バァバ新聞」すべてお手製で、写真をとって切ってコンビニのコピー機で作ったというもの。パソコンで編集したのと変わらない出来栄えに私は仰天した。
この新聞は、読んでいるとこちらが楽しくなってくる。
とても嬉しい手紙だったので、返信した。
文香を添えました。
年齢を重ねれば 重ねるほど 品格や生き方が現れる。そう思う日々。