「文春オンライン」がトゥー博士の新刊を紹介
『毒 サリン、VX、生物兵器』が日本に警鐘鳴らす
本ブログでもすでにお伝えしましたが、毒物研究の世界的権威、アンソニー・トゥー博士の最新刊『毒 サリン、VX、生物兵器』(角川新書)から7月10日に出版されました。
その内容はというと―
第1章 テロと毒―アメリカで起きた炭疽菌テロ・オウム真理教によるVX殺傷事件
第2章 戦争と毒―イラン‐イラク戦争・日中戦争
第3章 化学兵器について―サリン・VX・ノビチョク
第4章 生物兵器と毒素兵器―ヘビ毒・ボツリヌス菌・遺伝子工学
第5章 各国の現状と防衛体制―中国・スイス・アメリカ・スウェーデン
といった生々しいものです。
さて、新型コロナの世界的蔓延で私たちの生活は大きく変わりました。「新しい形の戦争だ」「これは第3次世界大戦ではないか」という声も聞こえてきます。地下鉄サリン事件を解決するきっかけをつくったトゥー博士は、90歳という高齢にもかかわらず、世界の安全のために、世界中で講演してきました。
もちろん、大好きな日本には何度も訪れています。今年の3月にもアメリカから来日し、安倍首相に近い国会議員をはじめ、新型コロナ対策で奔走している各方面の関係者にアドバイスするなど、精力的に活動していました。同書は戦後の「平和ボケ」が抜けきれない日本人への警鐘と思ってください。
同書は発売当初から話題を呼び、テロ対策に従事する自衛隊や警察関係者にも注目されているようです。「文春オンライン」(7月14日)も、「今の日本は生物兵器に耐えられない…シェルター完備、全員に防毒マスクを配る国も」と題して、同書を大きく取り上げています。以下をクリックしてご覧ください。
https://bunshun.jp/articles/-/38920