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老齢になったら歯が命 【連載エッセー】岩崎邦子の「日々悠々」㊼

2019-08-30 06:55:27 | 【連載エッセー】岩崎邦子の「日々悠々」

【連載エッセー】岩崎邦子の「日々悠々」㊼

老齢になったら歯が命            

 

 

 最近のテレビを見ていて思う事の一つに、若い芸能人の歯は、当たり前ともいえるが「奇麗だなぁ」と思わせてくれる。ミーハーな私はアイドル達のデビュー当時の写真を見知っており、酷い歯並びだった子もいたので、「あらら、いつの間に?」と今の整った歯並びに感心もする。

 そんな思いが、何気なく見ていたユーチューブでさらに強くなった。タレントや俳優たちの笑顔の今昔を見て驚いたのである。八重歯や出っ歯だった人も、虫歯の治療痕の金属も姿が消えて、一様に男前になり、とびきりの美人になっているではないか。さすが芸能人だ。歯の治療には出費を惜しまないのかも。

 20年以上も前に、「芸能人は歯が命」のフレーズで起用された俳優が、コマーシャルに出ていたが、それは、「歯を白くする」という歯磨き粉だったように思う。その頃の女性歌手に「八重歯が魅力」と評価されて人気のあった人もいる。アイドルとして次々と若くて可愛い顔のタレントも、歯に関してはあまり問われることもなくテレビに映っていた。

「若い女の子できちんと手入れが出来ていなくて、歯並びも悪いのに、どうして日本ではそのような子を持てはやすのか?」

 そう私に尋ねたのが娘婿である。歯に関してのアメリカと日本の価値観の違いを不思議がっていたというわけだ。欧米では水道水が硬水(カルシウム塩を含む)なので、飲用水としては不味いが歯のためには良いらしく、婿の歯は歯並びも良く、虫歯にも縁のない人だった。

 日本で学生生活をしている孫に、

「今年も歯の検査に行く?」

 と、聞いてみた。確か、昨年は夏休みの間に白井の近くの歯医者に行ったからだ。子供のころから、定期的に歯の検診をしているので、念を押してみたのである。

「ううん、誕生日(12月半ば)の頃に大学の近くの歯医者に行くことにしたから」

 その理由を聞いてみると、いつも通っていた歯科医から「奇麗ですね、何の問題もありません」と、言われたのだそうだ。

 アメリカでは、歯の磨き方に関して1本ずつの、歯ブラシの使い方を教えられ、注意をされていたという。しかし、「日本では歯に関しての認識や指導が甘い」というのが孫の見解である。歯科医を代えてみたら、彼女の納得するような診察は出るのだろうか。

 今、白井市界隈の歯科医院の多さにびっくりする。それだけ患者の数が多いとも思われるが、歯の治療に関しては予約制なので、医学生が歯科の専攻をするにはそのことがメリットなのかもしれない。

 歯の良し悪し、健康状態は遺伝的なことや、幼少時の栄養とか、歯磨きなどの手入れの仕方などが、後の永久歯に大きく響くのだろう。私の姉たちは歯並びも良く、虫歯もなしで、特に長姉は子供の頃には、岐阜県で表彰されたこともあった。食糧事情も悪くなった時代に育った私は、その恩恵には預かることは出来なかった。当時から歯磨きに関しても厳しい指導がされて、習慣化されていれば私の歯も、もう少しマシだったのに、と思う。 

 女性は子供を産むと、歯への負担も大きいようで、私もご多分に漏れず歯の治療をすることが度々であった。入れ歯はないが、差し歯が何本かある。今は4か月ごとの定期健診で歯の状態を診てもらっている。加齢による歯周病や歯槽膿漏に陥らないことが、何より重要なことなのだから。

 毎食後は、歯ブラシでの歯磨き、歯間ブラシ、そしてデンタルフロスも使う。外食で出来ない時にはキシリトールガムを噛む。キシリトールは虫歯の原因にならない甘味料なので、歯科医からすすめられているのだ。「老齢になったら歯が命」である。これだけは肝に銘じよう。


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