ムーンウォークを短期間でマスター？

よく、「ムーンウォークを短期間でマスターした」とアピールする人がいる。どんだけ天才なんだろう。「マスターする」ということを甘く見てないか？せいぜい、やり方がわかったとか、それっぽい動きができるようになっただけだろう。ムーンウォークが簡単だなんて言うのは、「自分は踊りに真摯に取り組んでません」とアピールしてるようなものだ。形だけとか、表面的なものしか見えてないから、形をそれっぽくするのが上手いというだけ。地道に基礎や本質を習得する人よりも、形だけマネする人のほうが形がそれっぽくなるのは早い。
地道にラーメンの修行をする人よりも、カップラーメンを作る人のほうが本物のラーメン職人だと思われる。これと同レベルの状況だ。今のダンス界は。

日本は、ダンス界は豊かになったか

日本が高度経済成長期を経て豊かになった、成功した、と思ってる人はまだいるだろうか。実際には、自然や古きよきものが破壊され、肝心な人の心はちっとも豊かになってないということはたいていの日本人はわかってる。日本が本当に豊かになったわけじゃない、と言う人に対して「自分が貧乏だからって、金持ちになった人をひがむんじゃないよ」と言う人は悪質な人間以外の何者でもないということはわかると思う。時代遅れで、思いあがりを捨てない。自己中心的。こういう悪質な人間が作った世界がある。現在のダンス界だ。

テスト

学生ダンサーは目立つため、もてるためにダンスをやってる。と言うと、「自分は純粋にダンスを愛してる」と自負してる人はムッとくるだろう。じゃ、テストをしてみよう。

ダンスが全く流行ってない地域に移住したらダンスを続けるか？
異性が全くいない地域に移住したらダンスを続けるか？
一緒にダンスをやってる仲間がダンスをやめても自分はダンスを続けるか？

これらを自問してほしい。

目立ちたい、もてたいという気持ちが強すぎてダンサーとしての良心を捨てるなんてことはしちゃいけない。まあ、はじめからダンサーとしての良心なんてないなら「捨てるな」なんて言わないが。