ダンス界に提言

近年、ダンス界は向上したと思われがちですが、実際はどうでしょうか。

丘サーファー

2009-02-25 08:18:14 | Weblog
丘サーファーは、サーフィンをしてないのに、サーファーの格好をする人だ。本当にサーフィンを愛する者のやることじゃない。中には、一応サーフィンできないとカッコ悪いからという理由で、サーフィンの技術を習得する者もいるだろう。これと同じようなのが、今活躍してるダンサーだ。生半可なくせに、小手先の技術だけいっちょまえ。本場の人から見たら、ダンスのまねごとをしてるにすぎない。しかし今の日本では、こういう人間こそ活躍できる状況だ。この状況を維持したいから、ダンスに真剣な者に関わってもらうとまずい。だから除け者にする。彼らが、本当にダンスを愛する者であるはずがない。
海に入っていても、精神的には丘サーファーと同じ者がいるのと同じように、
踊っていても、精神的にはカッコだけB系の人と変わらない者がいる。
形がある程度できてるからって、だまされてはいけない。

精神的な鎖国

2009-02-22 07:47:25 | Weblog
ダンスの実力で勝ちあがっていくんじゃなくて、汚い世渡りをして売れていくダンサーが多い。そんなんで「自分は人を蹴落としてでも上がっていく、良いダンサーだ」とか思ってるし、そういう悪質な行為を称賛する人さえいる。
こんな具合だから、活躍するのは見た目も中身もチンピラみたいな人が多いし、ゆがんだ美意識や価値観を持つ者同士で群れる。外界と隔絶された身内帝国で生きていこうとする。自由を主張したがるくせに偏狭な思考をするし、偏狭な思考をする人間が暮らす世界こそが全てで、その人がダンサーとして生きる場所というのはその狭い世界しかないから、外と交流するという意識さえ持ってない。精神的な鎖国をしてる、井の中の蛙だ。
近年はスクールに行く人が減り、なんとかして減るのを止めようとしてるスクールも多いだろうが、他人が入りずらい環境を自分で作ったくせに、何を今更悪あがきをしてるのかと思う。身内だけで生きていたいなら、そうするのを否定しない。ずっと、一般大衆の前で踊ったり、教えたりしないで一般から隔絶された身内帝国に閉じこもってるなら、何の文句もない。一般人と関わらないほうが都合がいいんだろ?それがいやなら、精神的な鎖国を解いて外からの意見を聞き、偏狭な世界で通用させてきた間違った生き方を改めたらどうか。外からの批判や、改善のための干渉を受けずに、利益だけは受けたいという自己中心的な生き方をやめないと、ますます一般社会から見離される。

無題

2009-02-18 18:58:58 | Weblog
ろくに経験も積んでない者が、知ったふうな顔をしてダンスについて語ることが多くなった。日本ではベテランのダンサーが少ないし、本格派が根付いていないため、勘違いしたにわかダンサーが「オレは本物だ」という顔をしていられる状況だ。
たとえば、本物の華道とは別な、軽くファッション感覚でできる「カジュアル華道」というものがあったとする。それをやってる者が、「自分は本物の華道家だ」という顔をしてるのを想像してみてほしい。みっともなくて、ダサいだろう。これと似たようなものだと考えてさしつかえないのが、今のダンス界で活躍してる人たちだ。身内帝国を作り、客観的な立場の者の介入をこばみ、異議を唱える人、間違いを指摘する人を排除し、この状況を保っている。

責任転嫁

2009-02-08 17:02:54 | Weblog
しょぼいことをやってるのをを指摘すると「ダンスは自由だ」「今はこういう文化なんだ」
というふうな責任転嫁をする人がいる。
自分に責任がかかるのがいやだからって、「ダンスはこういうものだ」「今の文化はこういうものだ」
と、自分以外に責任転嫁するのはいただけない。責任持ってやらないなら、
人前で踊ったり教えたりするのをやめてもらいたい。人前で踊ったり教えたりすることは、
日本のダンスの状況の良し悪しに関わってくるので、それなりに責任が生じる。
単なる目立ちたがり根性でやっていいものではない。
なぜ彼らが「流行ってるから」という理由でダンスをしてるかというと、
そのほうが責任逃れできるからだ。
今ダンスが流行ってなかったらどうだろう。たとえば、
日本ではストリートダンスが全く知られてなかったとする。ある人が外国を旅行してきて、ストリートダンスを知り、
「こういうことしてかっこつけたいな」と思って、日本に帰ってきて、人前で踊った。
しょぼい踊りだから、観客から「何やってんだ?かっこつけようとしてんじゃないよ」と言われる。
日本ではダンサーがいないから、誰もその人を擁護しないし、日本人の誰かに責任転嫁できない。
「日本で流行ってることをやっただけだ」という言い訳ができない。
流行ってるから、しょぼいことをして人前で目立っていられる。
低レベルなことをやっても、「流行ってることをやってるんだな」と大目に見てもらえる。
赤信号、みんなでわたればなんとやらだ。
外部のダンスファンの意見なんて聞くわけない。しょぼいことを指摘されるのがいやだから。
だから身内の世界に閉じこもって、なれあいをする。
日本ではいまだに、周囲の人間のマネをしたり同調したりするのがうまい人間が人気があったり、
仲間が多い。自分なりの生き方をする人間は迫害される。
こんな環境だからクリエイティブな人材が育たないし、いたとしても発掘されない。
クリエイティブな文化を作っていくには、こういうところから変えていかなきゃいけない。
低俗な人間がダンスをやったら、いきなりクリエイティブになるなんてことはない。
美意識がゆがんだ者の巣窟になってるダンス界からは批判的な意見はなかなか出てこないから、
一般からの意見を求めたほうがいいんじゃないか。一般人には、ダンサーのことを
「流行ってることをやって目立とうとしてる、チャラチャラしたやつら」というイメージ持つ人多いと思うが、
そういう意見を聞くべきだと思う。
自分がマスターしたいものを長年かけて取り組むより、
流行ってるものを手っ取り早く形だけマネしたほうがかっこいいという風潮。
ヤンキーが群れていきがってるのと変わらないような状態を「かっこいい」と思う幼稚で低俗な状態。
体力にまかせて突っ走る者が本物のダンサー扱いされる。
美意識がゆがんでるから、こういう状況が作られる。

無題

2009-02-05 20:49:34 | Weblog
「そんなに異議を唱えなくてもいいじゃないか」と思ってる人もいるかもしれないが、じゃ、黙ってればダンス界は改善するのか?そうなら一生黙っててもいい。異議を唱える以外に方法があるなら、遠慮なく言ってくれ。
ダンス界が改善しないうちは、一生、いや、たとえオレが死んでも、誰かに後を継がせ、異議を唱え続けさせる。

キッズダンス

2009-02-04 06:56:29 | Weblog
今はキッズダンスブームで、キッズダンサーのことを「大人顔負け」とか言ってる人が多いが、勘違いをやめてもらいたい。大人の上級者よりも上手いなんて、マイケル・ジャクソン以上の超天才じゃないとありえない。いつから、日本はそんな超天才がゴロゴロいるようなものすごい国になった?
キッズダンスがブームになってる要因を考察する。
・日本には本格派のダンサーがほとんどいなくて、いても世に出れないから、形を真似することができれば一人前のダンサー扱いされる。キッズダンサーは形を真似するのは得意、というかそれしかできないから、先生の真似を一生懸命やる。
・子供が踊ってる、というだけで年輩の方にはウケがいい
・ダンサーやダンス愛好者が、幼稚なものを好むという傾向、または、子供がやることには批判がしにくいという心理を利用した
・ダンスは下手でも、絵的な明るさ、華やかさがあるので、パッと見の華やかさを求める人に好まれる

このような要因によってキッズダンスブームが起きてるのであって、日本のダンスのレベルが上がったから起きたのではない。むしろ下がったから起きたのだ。客観的に見ればわかるはずだが、客観的に見ようとするダンサーは少ない。だからブームが続いてる。第一線で活躍するようなダンサーも、ブームにのっかって活躍してるわけだから、今のブームを批判するわけがない。
続いてるとはいえ、ブームは縮小傾向にある。2000年前後と比べるとわかると思う。DVDのリリースは活発なようだが、せっかくブームになったんだからもうしばらくの間はブームを持続させて儲けようという、悪あがきのようなものを感じる。
今のブームの、昔のブームと違うところは、「ダラダラ続いている」というところだ。昔のブームは、終わるべくして終わったものだし、終わってよかったものだ。なぜなら、日本に本物のダンスを普及させることはできなかったかし、文化としてのレベルも高いものではなかったから。なんとかしてアメリカに追いつこうとしていた心意気だけは良かったと思うが。今のブームは、本物を日本に普及させるわけでもないし、文化としてのレベルも低いのに続いてるから、たちが悪い。