育美の徒然日記

毎日することもなくお琴に向かって・・・
箏曲演奏家・渡辺鳳代賀(育美)のよしなし事を徒然なるままにお伝えします♪

良波先生

2014-05-17 01:52:39 | 日記
大切な恩師を亡くしてしまいました。。。
三味線の師匠です
今までにも家族や身近な人たちの死を経験してきましたが こんなにも受け入れ難く衝撃の大きなものはありませんでした。

昨日が通夜、今日が告別式だったのですが9日に連絡を受け、通夜の日まで この世にいなくなってしまったことが信じられない反面、三味線を持つと師匠の声が聞こえてくるよう涙が止まらず。。。。という状態が数日続きました。

通夜の祭壇を前にして ようやく納得できたのか昨日からはなんとか持ちこたえられるようになりました。

小唄の竹枝千男
東明流の東明吟泉
荻江節の荻江里泉
河東節の山彦良波

いくつものお名前を持っていらっしゃいました。
最初の出会いは沼津文化センター10周年記念の演奏会で東明流の「花の心」に琴の手付をし ご一緒させていただいた時。
あれから20年近くたっているように思います。
なんと三味線の上手な方!とその時に思ていたのに、大学卒業したての私は
他のジャンルを勉強する余裕がなく。。。。
あの時に弟子入していたら。。。と後悔。。。

当時、師匠はまだ荻江や河東をなさっていなかったのかもしれません。
私は小唄の師匠として認識しており、色々な三味線を勉強してみたくなり
「小唄を教えてください」とお願いに上がったのですが数曲した後に
「あなたは小唄ではなくて荻江や河東のやったほうがいいよ」と言われ驚いたことを覚えています。
なんと芸大に河東を教えにいらしていたのです

そして昨年 荻江のお名前「荻江育美」をいただき、今月20日には河東の名取式に一緒に伺うことになっていました。
ですが私一人での出席となってしまい、私は師匠の最後の名取です。

私が入門する直前に大病をされ、生死の境を彷徨ったと伺っておりましたが
私の名取が決まった途端の急な出来事で、もしかして私が名取になれるまで
余力で生きていた下さったのでは。。。などと考えてしまいました。

63歳なんて早すぎます!
いつもはゆっくりな師匠なのに なぜ こんなときばかり急いでしまうのですか!?
まだまだ 教えていただきたかった。。。

悲しんだり愚痴ったりばかりではダメですよね!
「あなた せっかく教えてあげたのに何やってるの?」と言われないように頑張らなくては!

師匠 ゆっくり休んでくださいね。

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