特注の仏壇の制作。

こんばんは。

新たな年が始まりましたね。15日たってしまいましたが・・・

なんだか年末年始慌ただしく過ごしておりました。



ご依頼を頂きました仏壇。








無事に納品しました。

今回岩手県産のセンの木を使用しました。





木目が綺麗な柔らかい雰囲気ですね。塗装前はこんなに真っ白。


今回底板と天板は一枚板を使わせて頂きました。





置く場所がちょっと高い所ですので、重さを出す為です。


仏壇を作ってて考えてたのが、これは誰のためのものなのだろうか？

亡くなったご先祖様？今生きている家族？それとも仏様？

イスやテーブルならば、これを使う方がいるから作りやすい部分はかなりあります。



なんだか常に自問自答してました。


でも結局答えは無い感じで流れていく。





着色するとまた表情が変わります。

扉を開ける為のツマミ、ここは毎度悩む部分です。





答えは何万通りとある中で似合うものを引き寄せる感じですね。

今回は紫檀を使いました。

ここだけ木の色そのままを活かして。

手がいつも触れる部分なので、質感はきちんと残そうと思いオイル仕上げで。




納品まで毎回緊張します。


無事に納品しましたが、これで終わりではなくここからが始まりなのだと改めて思いました。

お客様の所に存在してる時間の方が作る時間よりも相当長いわけです。

この家庭環境でまたこの木が少しずつ変化して色も変わるし、動きも出てくるでしょう。

その中で直しが必ず出ますのでそれを直し、維持し続ける事が僕の仕事なのだと思います。

その家庭での使われ方で変化した形をまた見たいですね。


この度は誠にありがとうございます。

今後もよろしくお願いします。




wood works crando

笠原 悠貴