血と暴力の国 (扶桑社ミステリー マ 27-1)コーマック・マッカーシー扶桑社このアイテムの詳細を見る |
人里離れたテキサスの荒野でハンティング中に、銃撃戦が行われたと思しき麻薬取引現場に出くわしたベトナム帰還兵モス。複数の死体が横たわる現場の近くで、200万ドルの大金を発見した彼は、危険と知りつつ持ち帰ってしまう。その後、魔が差したのか不用意な行動を取ってしまったばかりに、冷血非情な殺人者シガーに追われる身となってしまう。モスは、愛する若い妻カーラ・ジーンを守るため、死力を尽くしてシガーの追跡を躱していく。一方、事件の捜査に乗り出した老保安官エド・トム・ベルだったが、行く先々で新たな死体を見るハメになり苦悩と悲嘆を深めていく…。
映画館 ★★★☆
アカデミー作品賞、監督賞など4部門を受賞した話題作です。いやぁ・・・すごい緊張感のまま2時間観たら肩凝っちゃいました(笑)その割りに点数が低いのはすごく楽しめたんだけど、やはりラストがスッキリしなかったかなぁ・・・余韻が残るといえば余韻が残るんだけど。
この映画でのトミー・リー・ジョーンズはいわば狂言まわし。少なくともこの映画は彼がいてもいなくても話の本筋がずれることはありません。いわば彼の目線は我々観客の目線って感じです。そして何よりも面白く感じたのは、この映画は1980年のアメリカ・・・いわば近過去ってかんじで、今から25年以上前のアメリカの姿が今の「わけの分からない」日本の姿にダブって見えました。
アカデミー助演男優賞を受賞したハビエル・バルデムの演技については、色々書きたいんですが、キリがないので(笑)是非その目で確かめてください。映画の最初から最後まで彼の映画だと思うので、主演じゃないの?って気もします。
その中でも一番気に入ったシーンはラスト前の靴の汚れをチェックするシーンかも(笑)
理解不能な凶悪犯罪、理由付けは個人任せ・・・
分けわからんもんね。。
バルデムの演技は、書ききれないね、
異様すぎて怖すぎてクギ付け?やったもん。
ラストは「えっ、終わるの?」みたいな。。
そしてシガーよ、何処へ往く・・・。
シガーって言う稀有な存在を描きたかった映画かもしれないね。
あの酸素ボンベがすごくよかった(笑)
梱包屋のバイトでね、空気圧で釘を打つ機械を使ったことがあるんだけど、あれを思い出した(笑)