
クチバシから眼を通過して頭に達している黒い線
これが過眼線です
この写真は9月上旬に八ヶ岳で撮影したゴジュウカラです
ゴジュウカラと大きさや色合いが似ている鳥はありませんから
過眼線が有るか無しかはあまり役に立ちません
しかし・・・

セグロセキレイとハクセキレイの区別は、
この過眼線が有るか無しかが決め手となります
過眼線があれば、それはハクセキレイであり
それがなければ、セグロセキレイと断定して良いのです
さて今日は、かの「薫るのキミ」についてお話ししましょう
まずその消息について、私はとても心配しておりました
夏場の三ヶ月は一度も会わなかったからです
それが、今日ヒョッコリ出会ったのです
夏場、多摩川でカワセミを狙って歩き回っていたけれど、”収穫”はなく
支流である平井川をかなり遠くまでさかのぼって、カワセミを探した
別の支流秋川のまた支流である盆堀川の上流をも探した
カワセミを探すのが主たる目的であったが、薫るのキミも同じ様な
動きをしていると人づてに伝わっていたからだ
今日は何か新しい発見、例えばツツドリと会えると良いなとの
期待から、里山を登り始めた
夏の豪雨であちらこちらで小規模な土砂崩れがあって足下が悪いのを知っていた
登山道はシャープなV字形に削られて軽業のような格好で登る筈であった
それが、綺麗に埋め立てられて平らな道路となっている
幅2mほどの綺麗な登山道が続いているのだ
「市役所が工事をしたのか、結構なことだ」と呟きながら登る
50mほど登ったところに作業員らしい男がシャベルで土を掘っている
長靴を履きバケツを二個ぶら下げて、重そうにして下ってきた
なんと、身体中泥だらけの男、それは「薫るのキミ」だった
聞けば数週間前から作業をしているという
「来月には、ルリビタキがくる 大勢カメラマンが集まるから怪我を
するといけないと思って、道作りのボランティアだ」という
誰からも促されたわけではない
自分一人のためでももちろんない
その道路の出来具合はお見せしたいほど整然としている
あと二週間で終わるな、とこともなげにつぶやいた
眼から続いていて頭に達する黒い線のこと。。。
ハクセキレイはそれがあるということ。
ゴジュウカラも。
難しいけれど後で出てくるとどこかで聞いたことがあるな~位に覚えたいです。
薫の君はとても自然を愛し、そして人にも優しい
方ですね。
道路の整備を一人で黙々とやってのける
誰にでも出来ることではないですね。
世の中、先日のように自暴自棄になって放火して15人もの尊い命を奪ってしまったような悪い人もいれば
この方のように芯から優しい心の持ち主の方も
いらっしゃる。
頭が下がる思いです。
素晴らしい解説を楽しく拝見しています。
山に生き、鳥達と生き、そして優しく環境を整える
姿が素晴らしいと思いました。
初めて知ったことで、本当に勉強になりました。こちらでは、セグロセキレイだけですが、今度うまく撮れましたら、ぜひ比較して見たいです。
カワセミの棲み場所は、危険が多いと思いますので、ご注意ください。
覚えなくてもいいですよ。ただ、ハクセキレイの特徴は覚えてください。
薫りのキミの行いは、とても真似のできることではありません。重労働ですからね。それを1ヶ月以上も続けることになりますから。それこそ、道はメチャメチャになっていました。それが、穴を全部埋められて綺麗になりました。この里山は大勢の人が登る山です。みな感謝していると思います。
その現場を見て、私は度肝を抜かれました。大量の土砂を利用して、削られた部分を埋めるという困難な仕事です。たしかに、自然を愛し、人に優しい男だと言えます。
カワセミを追いかけると、つい危ない場所にも出会うことがあります。充分気を付けて鳥探しをしようと思っています。ありがとう!
薫の君の生き方はまさにそれですね。
自分が正しいと思うことを思うままにやり遂げる。
それは自然を愛し、人を愛する心から発する行為。
「遊歩道が壊れてるじゃないか!市は何をしてるんだ!」とねじ込むんでなく「これじゃ、山歩きが出来ないな、直さなくっちゃ」って黙々と作業を始める。
不器用な生き方にも見えるけど信念は固い。
自然児ですね、薫さん。