田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

春の花:茶蘭

2024年04月21日 | 花さんぽ・花めぐり
 
標高200〜1000mの森林に生える非耐寒性の「チャラン(茶蘭)」(Chloranthus spicatus)
 
葉が「チャ(茶)」の葉に似ていて、花は「ラン(蘭)」に似た香りがすることに由来する。
 
 
センリョウ科チャラン属の常緑小低木。 樹高:50〜70cm。
 
中国原産で、日本には江戸時代に渡来。
 
 
花期:5~7月。花序は頂生、梗があり、10~18個の穂状花序からなる。
 
 
閉鎖花は淡黄色で丸く、強い芳香を放ちます。
 
 
葉の表面は濃緑色で光沢があり、長楕円形または卵状楕円形で先端は尖り、縁には波状の鋸歯がある。
 
※閉鎖花:花弁や萼が開かず、蕾のまま自家受粉・受精する花

春の花:台湾二人静

2024年04月20日 | 花さんぽ・花めぐり

タイワンフタリシズカ(台湾二人静)」(Chloranthus oldhamii

北海道~九州、台湾に分布。草丈:30~60㎝ 

花期:春~初夏。茎の先に数個の穂状花序を下垂し、小さな白い花をつけます。

葉は茎頂に対生、または4枚が輪生し、楕円形で先が尖り、縁には鋸歯があり、表面は光沢がある。


春の花:二人静

2024年04月19日 | 花さんぽ・花めぐり
 
平地から山地の森林や林縁の湿った場所に生える「フタリシズカ(二人静)」(Chloranthus serratus
 
センリョウ科チャラン属の落葉性多年草
 
 
北海道~九州/中国などに分布。 能楽の「二人静」に由来。草丈:30~60㎝。有毒
 
 
閉鎖花※をつけた花序を出し、花穂は2本のことが多いが、1本又は3~5本つけることも。葉は対生。
 
 
花期:4~6月。「ヒトリシズカ(一人静)」より1か月ほど遅く、2〜3倍ほど大きい。

春の花:一人静

2024年04月18日 | 花さんぽ・花めぐり

ヒトリシズカ(一人静)」(Chloranthus japonicus

白く清楚な花を源義経の妻”静御前”の舞姿に例え、”一人”は、花穂が一つであることに由来。

センリョウ科チャラン属の落葉性多年草 北海道~九州、朝鮮半島、中国に分布 草丈:10~30㎝

花期:4~5月 頂生する1本の穂状花序を伸ばし、多数の白花を密集する。花糸は、0.3~0.5cmほど。

葉は表面に光沢があり、葉先の形状も、「吉備一人静」に比べてやや細く尖っている。

 

平地や低山の森林に生える「キビヒトリシズカ(吉備一人静)」(C. fortunei)絶滅危惧Ⅱ類 (VU) 

吉備は現在の総社市北部で採集された標本によって国内新産として発表されたことに由来。

本州(岡山県・香川県・九州北部)/朝鮮南部、中国に分布。

花期:4~5月 草丈:30~50㎝、葉の表面に光沢がないことが特徴のひとつ。

ヒトリシズカによく似るが、葉は対生し、葉が開いてから開花すること、雄しべ(葯隔)が長く1cmほどある点などで区別される。


春の花:深山苧環

2024年04月17日 | 花さんぽ・花めぐり

ミヤマオダマキ(深山苧環)」(Aquilegia flabellata var. pumila

キンポウゲ科オダマキ属の多年草 草丈は20~40cm。

北海道から本州中部以北、朝鮮半島、中国東北部に分布

花期:4~5月 長く花茎を伸ばし茎の頂きに大きな鮮紫色の花を1~3個、下向きにつけます。

中央の5枚の白っぽい部分が花弁、青紫色をして外側から巻き込んでいるのは5枚の萼。

花弁は長い距に繋がっています。

根生葉は叢生し、柄は長く2回3出複葉