知的障害・発達障害  個性と可能性を伸ばす

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造形リトミック研究所

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128.家庭学習(3)

2009-01-31 06:37:06 | 「楽しい」からの出発
知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

128.家庭学習(3)

「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 家庭での学習は、長く続きます。「中学生になったらひとりで」、と期待されるかもしれませんが、実際には中学生、高校生とサポートが必要であるのが現実のようです。「えー、そんなに!」と思われるかもしれませんが、お子さんと長く学習を通して良いコミュニケーションが持てるのは幸せなことだと思いませんか?

 お子さんも長ずると「ろくに話もしなくなった」とか、「何を考えてるんだかわからない」、ということを世間では時々耳にしますが、長じても親御さんとの家庭学習が成り立っているということは、小さい時からこれまで、良い形で、また無理のない形で家庭学習が行われていたという証明でもあります。

 もし叱りすぎたり、無理やり勉強をさせていると、お子さんは早くに爆発して、家庭学習など成立しなくなります。家庭生活さえ、成立しなくなることもありえます。早ければ、就学前あたりから小学校低学年、その後は、小学校高学年から中学入学あたりです。

 幼児期は座っているのが精一杯で、集中時間が短くて大して学習というほどのことができていないと思われても、学習の習慣さえつけていってあげればよいのです。それでも、毎日の積み重ねによる学習効果は大きいものです。

 しかも幼児も、いつまでも幼児でいる訳ではありません。お子さんも成長して、変わっていきます。持続力も集中力も、人の話を聞く力も、表現する力も、数を理解する力も、読む力も、書く力も、付いてきます。これらの力が、たとえ少しずつでもやがては充分付いてきて、学習にしっかり取り組むことができるようになり、また楽しんで学ぶことができるようになります。

 そんな力を、あせらず、大切に育てていきましょう。子育てにおいても、家庭学習においても、「待つ」ことが大切です。学習嫌いにさせてしまうことは、何よりももったいないことです。お子さんの可能性を、狭めてしまいます。

 時々、こんなお子さんがいます。
 「勉強」と聞いただけで、いや!
 親御さんと机に向かうこと自体が、もういや!
 教科書やノートや鉛筆が嫌い!

 こんなようすや、その兆しが見えたら、しばらく勉強から離れて、何か楽しいことで親子の良い関係を立て直しましょう。ここで無理に押さずに、一呼吸入れることです。親御さんも、疲れないようにしていいのです。

 急がば、まわれ。勉強の大変さやイライラを忘れ、しばらくしたら、また楽しく学習に取り組める関係を回復することがきっとできるでしょう。家庭学習を長く続けるコツは、無理をしないことです。親御さんがイライラしたり、疲れてきたときは積極的に休みましょう。それで、いいのです・・・。


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127.家庭学習(2)

2009-01-30 06:12:24 | 「楽しい」からの出発
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127.家庭学習(2)

「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 「家では、ダメなんです。つい、私が怒ってしまって」と言われるご家庭に。

 叱りたくなってしまったら、そこでいったん学習を中断しましょう。お子さんには「ちょっとここで休憩!」と言えば、お子さんもホッと息抜きができるでしょう。本当に休憩してもいいですし、しなくてはならない他の用事をなさっても良いでしょう。とにかく、いったん学習から離れて気持ちを静まらせましょう。少し、静まったらこの続きをどうするか考えましょう。

・「今日は、お勉強はここまでにしよう」と言って、終了にする!
 この場合は、「じゃあ、ちゃんと片付けようね」と、学習の道具をきちんと片付けることを学習のさいごの課題としましょう。片付け終わったところで、その日の学習を終わりとします。学習の習慣化のためには、何となく終えてしまわないことです。

・「あと少しだから がんばろう」と言って、再開する!
 再開したら、学習への良い取り組みができたところで、おまけして早めに終えましょう。「さいご、がんばれたね。だから今日は、少し早いけど終わり!」というように。お子さんは、おまけが大好きです。いつまでもダラダラやっていては、また叱りたくなるような状況になってしまいます。

・「今度は、こっちの勉強しよう」と言って、学習内容を切り替える!
 お互いに気持ちを切り替えられるように、できたらお子さんの得意な課題を行ってお互いに気持ちよく終わりにしましょう。

・お子さんの力が、少し及ばない課題で行き詰ってしまったのなら、「もう、どんどん教えちゃおう」と心に決め、とにかくやり終えることを第一義とする!
 特に宿題の場合は、お子さんも目途が立たないと「終わらな~い!」とあせって、いっそういい加減になったり、字が汚くなったりするものです。親御さん以上にお子さんが気持ちをいら立たせていますから、親御さんは気持ちを治まらせる役に回りましょう。

・「あの子も疲れたようだから、分量を減らしてあげよう」と課題の分量を加減する!
 お子さんの集中力が続かなくなってきたのであれば、量を少し加減して、終わりの目途が立つように「ここまでは、がんばろうね」と終点を明確にしてあげましょう。

 学習を中断している間にお子さんの状況を分析して、上記のいずれを選ぶか判断しましょう。決まったら、気持ちよくにっこりとお子さんを呼び、そのように実行しましょう。

 得意な科目ばかりやっていたり、どんどん教えてしまったり、学習量を減らしたりしたり・・・、「そんなんじゃ、学習が進まないじゃない!」と思われるかもしれません。しかし、明日の学習のため、またこれから長い年月ずっと続く学習のことを思えば、叱らずに、良い形でやり遂げて、終わらせた方がよほど効果があるのです。

 「本当かしら?」と思われても、試すだけ試してみてください。親御さんも叱らずに学習を終えられた日は、どこかご自身も嬉しく、自分を褒めてるようなところがあるのではないでしょうか。そうすれば他のご兄弟にも、またご主人にもやさしくできます。お子さんも、「またあしたもやろう」という気持ちになれるはずです。ひとつの中断、気持ちの切り替えで、良い循環をつくりましょう。



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126.家庭学習(1)

2009-01-29 08:25:40 | 「楽しい」からの出発
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126.家庭学習(1)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 お父さまでも、お母さまでも、おじいちゃまでも、おばあちゃまでも、ご家庭のどなたかが学習を支えてあげられる体制があることはとても大切です。どなたかひとりではなく、周りの方たちが協力して分担されることももちろん結構です。

家庭学習のポイントは、
1)生活の中で時間帯を決めて行うこと
2)分担される場合は、科目の担当を決めておかれること
3)この時間が好きになるように、指導すること


1)については、「生活にリズムを作る(9)」(2008.11.14)でお話しました。

2)について:
やはり学習は継続的に行われることが必要ですから、毎日同じ方が指導できることが理想的です。きのう言ったことが今日わかったとか、1週間経って少しずつ分かってきたかな、ということが多々あるからです。

 日ごろ、「分からないところはどんどん教えてあげましょう」と申しておりますが、その教え方にも、少々コツがあります。あたかも解答集を読み上げるかのように、「つぎは、○○」「つぎは、□□」・・・と、どんどん答を埋めさせるのでは決してありません。

 まず、「さあ、勉強ね」とやる気を起こさせ、考える働きを目覚めさせて学習態勢へと導入します。そして、一緒に問題に向かって、お子さんの考える歩調に合わせて学習を進めていきます。お子さんが、つまづいたり、分からなくなったところで、ヒントを与えたり、解き方を示してあげたりします。

 ここで、「もっとよく読んで!」とか「しっかり考えなさい!」とか「きのう教えたでしょ!」と言わずに、どんどん教えてあげましょうということです。

 このようなペースがつかめるためには、継続して学習を見てあげられる方が必要です。「教える」「指導する」というより、本質としては「教えてあげる」「寄り添う」といったスタンスです。お子さんの、理解の状況や力、その日の状態を知って、学習を支え、導いてあげましょう。

3)について:「お母さんと、勉強するのが好き!」となるように毎日の学習を積み重ねていくことがとっても大切です(※先に申しましたとおり、継続して学習を見てあげられる方であれば、お母さんに限ったことではありません)。

 「家では、ダメなんです。つい、私が怒ってしまって」というお話を良く聞きます。その、状況や気持ちはよくわかります。しかし、お子さんの学習の定着のためには、ご家庭での学習はとても大切です。学習には、やはり「量と積み重ね」が必要だからです。

 ですから、ご家庭での学習をあきらめて投げ出してしまう前に、もう一度整理して体制作りをして見ましょう。

 今週の前半に、「もうすぐ節分」のテーマで買い物と数学習のお話をしました。少し、教科書を離れたところでの学習の提案です。そんなところから、家庭学習の体制を作り直すきっかけを試してみましょう。「お母さんと一緒にやって楽しかった」「おもしろかった」という経験を積んで行くことができるように、いろいろなチャンスを少し意識的に生かしていきましょう。

そして、あせらずに少しずつ宿題や教科の学習へと家庭学習の体制作りをしていきましょう。そんな意味で、できたら節分の豆を使った数学習、試してみてくださいね。


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125.もうすぐ節分(3)

2009-01-28 06:40:31 | 「楽しい」からの出発
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125.もうすぐ節分(3)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 「節分」と題して、中身は「算数」のお話となりました。今日もさいごに、算数への展開をもうひとつ致します。「豆の残りの数」、ひきざんのお話です。豆を前にしても落ち着けるお子さんであれば、どうぞ試みてください。食べることやパラパラとあそぶことに夢中でしたら、時機を待ちましょう。

 10才未満のお子さんはお皿に豆を10個、10代のお子さんは20個用意しますが、わかりやすいように、用意するものと手順を下に箇条書にしてみます。

用意するもの:
1)豆 10個 (10代のお子さんは、豆20個)
2)お皿 3枚(食器でも、教材用お皿でも、空き容器でも)
3)メモック (名刺サイズくらい、なるべく大きめのもの)
4)水性太ペン(2色)

手順:
1)一緒に数えながら10個(または20個)の豆を1枚目のお皿に取り出しましょう。
2)取り出せたら、「10」(または「20」)とメモックにペンで書いて、お皿を置いた上の方に貼りましょう。
3)「年の数だけ豆を食べるよ。食べる分を、こっちのお皿に入れよう。」と言って、はじめのお皿の右側に2枚目のお皿を置いて、その上の方に年の数を書いたメモックを貼っておきましょう。
4)では、年の数だけ豆を2枚目のお皿に取り出しましょう。「1・2・3・・・・・・」
5)取り出した豆を食べましょう。
6)全部食べたら、「残りは?」と言って、1枚目のお皿に残っている豆を、3枚目のお皿に移して、2枚目のお皿の右に置きましょう。
7)残りの豆の数を数えてメモックに書いて、3枚目のお皿の上の方に貼りましょう。
8)「-」と「=」をメモックに数字とは別の色で書いて、「○-○=○」となるように、先に貼った数字の間に貼りましょう。「ほーら、ひきざんになっちゃった!」と言いながら。

※書くと長くなりましたが、やってみれば大したことはありません。お子さんのいない時に、一度操作をイメージするか、練習しておくとやりやすいですよ!

 さあ、お子さんと順番にやってみましょう。ひと通りプロセスを通過できたら、「こんなお話ができたよ」と言って、お皿を1枚ずつ指差しながら「豆が10個ありました。」「○○くんは、8個食べました。」「残りは、いくつでしょう。」と、文章題ふうにお話してあげてください。リズミカルに、これを何回か楽しく繰り返して言ってあげましょう。繰り返しているうちに、お子さんも一緒に言えたら、もっといいですね。

 実際には、「お皿に節分の豆が10個ありました。○○くんは年の数だけ豆を食べました。○○くんは今8才です。豆は、いくつ残っているでしょう。」と複雑な形で登場してくることもありますが、お子さんには、一番シンプルな形で示してあげましょう。

 文章題の中には、算数の用語意外にも分かりにくいものが含まれています。「年の数だけ豆を食べる」、こんなことも実際に経験していけば少しずつわかってきますが、すぐには難しそうであれば、お子さんの理解の段階に合わせてアレンジしてあげましょう。

 何れにしても、実際に食べて、豆が無くなった、数が減ったということを実感させながら、こういうときは、「引く(-)」をするんだよ、ということをさらっと教えてあげましょう。はじめのうちは、なんとなく「無くなること」や「減ること」と「引く(-)」が結びつき始めればよいのです。

 「たす」も「ひく」も「かける」も「わる」も、子どもの日常語にはない言葉です。いわば、特別な算数用語です。シンプルな例をいくつか具体的に経験しながら、実際の数の変化とそれらの算数用語をイメージとして結びつけていってあげましょう。そんな意味で家庭での営みは、楽しく利用していけば算数の本質的な理解を促す有効なきっかけとなることができるのです。

 算数に限ったことではありませんが、そもそも理解や記憶というものは、経験が伴い、そこに感情が生じることによってよりいっそう確実なものとなります。

 もうすぐ節分、できれば福豆をこんなふうに楽しみながら生かしてみたらいかがでしょう。


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124.もうすぐ節分(2)

2009-01-27 10:06:39 | 「楽しい」からの出発
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124.もうすぐ節分(2)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 節分に便乗して、買い物学習や文章題学習のお話をしました。きょうは、その続きです。いかに楽しみながら、数の流れや数の変化を獲得させるか。時には、算数の教科書や問題集から抜け出してみましょう。

 数の基礎学習の計数。そもそも節分には、年の数だけ豆を食べてその年の無病息災を願うという風習があります。おもしろいですね。積み木やプリントの絵ばかりでなく、こんな機会には豆の数を数えてみましょう。

 少し深めの紙皿(お豆腐や納豆の容器を洗ったものも便利です)を用意して、そこに自分の年の数だけ豆を取り出してみましょう。豆は小さいですから、巧緻性がまだ充分でないお子さんには、一粒ずつ渡してあげましょう。そして、お皿にパラッ、パラッと入れさせましょう。

 ※お子さんがお皿や豆を投げたり、ばらばらにして遊んでしまう段階でしたら、預ける豆はせいぜい5個~10個にして、少し触って遊ばせてあげたら、1個豆を見せては、目の前でパクッと食べて、「食べちゃったー」と言って、食べてなくなったことを示してあげましょう。そして、もう1個、もう1個・・・と何度か繰り返しましょう。

 豆をどちらかの手に握って隠して、「どっちに入ってる?」と当てさせるのもおもしろいですね。当たったら、またパクッと食べてしまいます。とにかく楽しみましょう。このくらいのことで、叱らないことです。豆を数えさせることは、来年のお楽しみにしましょう。お子さんが豆を飲み込まないように、注意してください!!

 さて、計数のつづき、まだ頑張れるようでしたら、お父さんやお母さんの年の数の豆も取り出して見ましょう。いっぱいあって、たいへん!できるだけ失敗しないようにどんどん手伝ってあげましょう。20位まで数えたら、「まだまだ」、といって続きを一緒に数えましょう。全部数え終わったら、「できた!!」。この「たいへん!」さが、経験として大切なのです。「あー、たいへんだった。いっぱいだったねー。」と印象付けましょう。

 「じゃあ、おじいちゃんの分は?」といけばしめたものですが、気持ちの続くところまでにしておきましょう。このように、数も感情を伴って獲得させていくことが、後の生きた数の獲得へとつながっていきます。
 
 自分の年の数の、7~8個や十いくつかは少ない数でも、お父さんやお母さんの30~40個、おじいちゃんやおばあちゃんの70~80個は数え疲れるくらいの多い数です。数の「少なさ」「多さ」を自分の作業の疲労度、集中度を通して体験させましょう。

 たとえ、「たいへんだ!」と言っても、お母さんと一緒にできた時の「たいへんさ」は楽しい大変さです。自分だけが分からなく大変だったのではなく、お母さんもいっぱい数えて大変だったのですから、共に大変さを分かち合えて、そこには楽しさがあります。このような「たいへんさ」は、また挑戦する意欲へとつながることでしょう。


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123.もうすぐ節分(1)

2009-01-26 06:54:36 | 「楽しい」からの出発
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123.もうすぐ節分(1)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 2月3日は、節分ですね。立春の前の日、春の到来を喜び、今年一年の幸福を願う行事です。最近では、恵方を向いて巻き寿司を丸かじりしましょう、という風習も加わりました。多少、商業ベースのきらいもありますが、そんなこと言わずに行事は楽しんでいきましょう。

 そろそろスーパーのチラシにも、「豆」や「巻き寿司」の広告が載るでしょう。お子さんの発達段階や状況によって、いろいろな楽しみ方があります。
・鬼のお面や鬼のイラストを見つけましょう。
・大きな紙面の中に豆や巻き寿司の広告を見つけましょう。
・どこのスーパーのちらしか、ロゴに注目しましょう。
・チラシによっては、節分の由来や今年の恵方について説明のあるものもあります。お子さんと読んでみましょう。
・恵方の方角が分かったら、放射状の線のどの方向か東西南北の学習に結び付けましょう。
・以上から興味のある部分を切り抜きましょう(ハサミのワーク)。
・切ったら、厚紙に貼るか、ファイルをしておきましょう。

 お買い物学習につなげましょう。
・厚紙に貼った広告を見ながら、その金額どおりのお金を用意しましょう。その金額分のお金だけをお財布に入れて、買いに行きましょう。レシートも、その分だけのものがもらえれば、分かりやすいですね。

・おつりの学習をさせたかったら、1000円札を出したらおつりはいくらになるか予め計算しておきましょう。そして買い物の後に、支払った金額と出した金額とおつりをレシートの上で確認しましょう。

 実体験を伴うものは、文章題として考えるよりもずっと分かりやすいでしょう。また、レーシートはお金のやり取りをとても簡潔に表現しています。「○○さんは、節分の豆を買いに行きました、節分の豆は、○○円でした。1000円札を出しました。おつりは、いくらでしょう」、文章題だとこうなるところ、レシートはそれを数段で表しています。レシートは、最も効率の良い形式をと企業で研究されたものです。学習に、大いに生かしていきましょう。文字が細かければ、拡大しましょう。別の表に、大きく書き直してみてもいいでしょう。

 このようにして、買い物での支払いのやり取りの筋道が分かったら、ここで逆に文章題に戻ってみましょう。筋道が分かってからならば、文章題も理解しやすくなるでしょう。レシートを見て、それを文章化してみるのもよい学習になります。

 すべての文章題でいちいちこんなことやってられない、と思われるかもしれません。しかし、「ひとつの基本となる形式が理解できたら、他の理解にも波及する」というのが、造形リトミックメソッドの理論のひとつです。これは、描画に限られたことではありません。先週の「日記」の時にもお話しました。

 しかも、いっしょにチラシを見たり、切ったり貼ったり、お金を用意したり、買い物に行ったり、レジでお金を自分で払ったり、レシートを見たり、という学習ならリラックスして楽しみながら取り組めるでしょう。「算数」「文章題」と聞いただけで閉ざししてしまう扉も、こんなきっかけを作ってあげたらパーッと開かれるでしょう。

 心も頭も柔らかい状態で、実践文章題に取り組んでみましょう。お子さんはお母さんと楽しく何かができることは大好きですから、効果は一層でしょう。


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122.日記のすすめ(5)

2009-01-24 07:43:02 | 「楽しい」からの出発
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122.日記のすすめ(5)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所  

 日記の「本文」を書くための「メモ」ができたら、さあ、本文を書きます。ここからは、一番かんたんです!メモした単語をつなげていくだけです。

これは、きのうお話した「メモ」ですが、
テーマ:カレーライスを食べたこと
本 文:「いつ?」 きょう お昼に 夜
    「どこで?」家で  レストランで おばあちゃんの家で
    「だれと?」家族と お父さんと おばあちゃんと お父さんとお母さんとお兄ちゃんと○○くんと
    「何を?」 カレーライスを
    「どうしたの?」食べました おかわりしました
    「どうだった?」おいしかった からかった おなかいっぱいになった

 では、つなげてみましょう。
「きょう、家で、家族とカレーライスを食べました。おいしかったです。」
「お昼に、おばあちゃんの家で、おばあちゃんとカレーライスを食べました。おなかいっぱいになりました。」
「夜、レストランでお父さんとお母さんとおにいちゃんと○○くんとカレーライスを食べました。からかったです。」

 こんなふうになります。基本のスタイルがあるので、何通りにもアレンジできます。「形式を教えることによって、却って自由に創作できる」、というのは造形リトミックメソッドの理論と重なるところです。「メモ」で用いた語彙は、やがて少しずつ、さらに変化していくでしょう。

 「カレーライス→ビーフカレー」「ゆで卵も、のってたよ」「サラダもあったよ!」と書きたいことが増えてきます。出来事の思い出し方も、詳しくなってきます。「おいしかった→とってもおいしかった」「からかった→すごくからかった」「おなかいっぱいになった→動けないくらいおなかいっぱいになった」

 お子さんが表現しきれないことは、お母さんが表現の仕方を教えてあげましょう。「おなかいっぱいになったよね。動けないくらいだったね。じゃあ、こう書こうか、動けないくらいおなかいっぱいになりましたって」

 「メモができたら、対話形式で読みましょう」ときのうお話しましたが、「本文」も同じように声に出して読んでみましょう。「聞く・書く・見る・読む」いろいろな感覚と運動を通して言語表現を体得していきましょう。

 日記についての5日間。まとめると、「テーマ」を決め、「メモ」を作り、「本文」を書く。日記の時間が一日の最後の大仕事にするのではなく、寝る前の絵本の読み聞かせのような心持で、親子でゆったりと一日を振り返る楽しみな時間となるといいですね。

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121.日記のすすめ(4)

2009-01-23 06:47:12 | 「楽しい」からの出発
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121.日記のすすめ(4)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所  

 日記のテーマが決まったら、今度は「本文」のメモ作りです。本文を書き出す前に、こんなふうにメモを作ります。3例を示してみましょう。

[テーマ:カレーライスを食べたこと]

本 文:「いつ?」 きょう (お昼に 夜)
    「どこで?」家で (レストランで おばあちゃんの家で)
    「だれと?」家族と (お父さんと お父さんとお母さんとお兄ちゃんと○○くんと)
    「何を?」 カレーライスを
    「どうしたの?」食べました (おかわりしました)
    「どうだった?」おいしかった (からかった おなかいっぱいになった)

[テーマ:公園で遊んだこと]

本 文:「いつ?」 きょう (お昼に 学校から帰ってから おやつのあと)
    「どこで?」公園で
    「だれと?」友達と (お兄ちゃんと○○くんと)
    「何を?」
    「どうしたの?」あそんだ (ブランコに乗った てつぼうをした 砂あそびをした)
    「どうだった?」たのしかった (おもしろかった じょうずにできた もっと~したかった)

[テーマ:お菓子を買ったこと]

本 文:「いつ?」 きょう (お昼に 夕方) 
    「どこで?」スーパーで (○○ストアで コンビニで)
    「だれと?」お母さんと (お兄ちゃんと ○○くんと)
    「何を?」 お菓子を (チョコレートを ○○と□□を)
    「どうしたの?」買った 
    「どうだった?」うれしかった (お金をはらった テープ貼ってもらった)

 テーマについて、出来事を質問項目に沿って言葉にしていきましょう。予め表を用意しておいて、質問項目を書き込みながらそれに当たる答を書いていくと、お子さんは耳からだけではなく目でも言葉を確認していくことができます。

 まず、表の中の欄に「いつ?」と書きましょう。そして、「いつ?」「いつだっけ?」「いつカレー食べたんだっけ?」と、お子さんが何を答えたらよいのか解るように問いを変えて誘導していきましょう。お子さんから答が出てこなかったら、
「夜だったよね」「夜、食べたのよね」「夜、カレーライス食べたんだったよね」とゆっくり確認していきましょう。

 答が確認できたら、「いつ?」の隣の欄に「夜」と書き入れましょう。書くのは、お子さん自身でもお母さんでも結構ですが、ここは書くことが目的ではないのですから、書くことに手間をかけないことがポイントです。手間をかけると、本文を書く前に疲れてしまいます。

 他の質問項目についても同じように問いかけていきます。決して、詰問にならないように。楽しかったこと、おいしかったことをもう一度一緒に味わいながら思い出すような心持でなさると良いでしょう。答えが確認できたら、ひとつずつ表に書き入れましょう。

 全部の質問項目について書き入れ終わったら、表を見ながらでもいいですから、対話形式で読み上げましょう。質問と答えが、だんだんひとつのフレーズのようになってくれば理想的です。

 「いつ?夜」「どこで?お家で」「だれと?家族と」「なにを?カレーライスを」・・・質問で上がり調子、答で下がり調子、という抑揚が付いてくると、ひとつずつのフレーズが明確になって、対話の形式が感覚的にも体得されやすくなります。

 ここまでできたら、後は文にするだけです。では、あしたをお楽しみに・・・。


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120.日記のすすめ(3)

2009-01-22 06:32:13 | 「楽しい」からの出発
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120.日記のすすめ(3)
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 日記の「テーマ」、その言語表現としての意味についてきのうはお話ししました。日記の本文に入る前に、もう1回、「テーマ」について。もうひとつの楽しみ方です。1日の出来事を簡潔な表現(2~3語文)で表すことができたら、今度はそれを時間軸にそって順番に並べてみましょう。

・まず、出来事を思いつくままに短冊状の紙にマジックで大きく見やすく書きましょう。
・いくつかそろったら、それらを出来事の順番に並べてみましょう。

 時折、「カードを出来事の順番に並べなさい」という課題がありますが、その自分版です。発達障害や知的障害のお子さんは、問題の内容の理解の前に、問題の意図の理解でつまずいてしまっていることがよくあります。自分の行ったことならば、時間の順に並べるということがどういうことなのか、並べる作業を通して理解することができるでしょう。「ああ、こういうことね」と。

 1日の出来事の中には、順番がどちらでも良いものと、そうでないものとがあります。たとえば「歯磨き」と「朝の着替え」は、人によってどちらが先でも後でも良いでしょう。しかし、「朝ご飯」と「夕ご飯」とでは、順番が逆にはなりえないものです。そこには、経験だけでなく、知識の要素も加わってきます。

 時間の接近した一連の出来事は、もっと緻密に考えなくては並べられないでしょう。より高度な問題となります。たとえば、「スーパーでいちごを買った」「台所で、いちごを洗った」「冷蔵庫にいちごを入れた」「みんなで、いちごを食べた」

 これら4枚の出来事を書いたカードがいきなり出てきて、これを「出来事の起きた順番に並べなさい」と言われても難しいでしょう。それぞれの文の意味していることが、情景としてうまくイメージできないからです。しかし、自分が実際に行ったことであれば、それぞれの出来事の情景とつながりがわかるでしょう。実際に行った順を体験していますから、思い出しながら出来事の順にカードを並べていけばいいのです。

 もし難しかったら、体験したことを一緒に、言語でゆっくりたどってあげましょう。「○○スーパーで、いちごを買ったよね。そして、家に帰ってきて・・・台所でいちごを洗ったよね。・・・それから、・・・」という具合に。

 ひとつひとつの文が、そして単語が、右の耳から左の耳へと流れるだけではなく、頭に、そして脳に、言語が引っかかってくるような言語学習が必要です。いかに、言語を脳に引っかからせるか、それには自分の記憶に鮮明で、行動を想起できる言語、文を用いることが有効です。だから日記は面白い。自分が主人公なのです。日記は、そう考えただけでもやる気が出て、面白いものとなります。

 では、あしたは「本文」についての予定です。

 

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119.日記のすすめ(2)

2009-01-21 07:02:26 | 「楽しい」からの出発
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119.日記のすすめ(2)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所  

 日記をはじめるに当たって、ポイントは「書く時刻・書く曜日・書く分量を明確にしてあげる」ことです。ここまでは、きのうお話ししました。今日は、日記を書くときの「テーマ」について・・・。

 たとえ、一行日記であっても、まず「なにを書こうか」とテーマを決めましょう。テーマと言っても、さほど大げさなことではありません。「カレーを食べたこと?」「公園に行ったこと?」「スーパーでお菓子を買ったこと?」など、その日を振り返って、何気ない出来事をピックアップして、その中からお子さんが「そうだ!]「これだ!」と感じたことをテーマにすればよいのです。

 これらの問いかけをお子さんに聞かせること自体が、ことばの表現学習になっています。出来事を抽出して、短文にまとめる、これも、表現のひとつのスタイルです。

 教室でも日記の学習をしている生徒さんがいますが、「何のことを書く?」と生徒さんに問いかけたときに、単語のみの答が返ってくる場合もあります。「カレー」「公園」「お菓子」・・・と言った具合に。また逆に、ことばが長く羅列されて、だんだん違う話になっていってしまうケースもあります。ですから、出来事を短文にまとめた簡潔な表現をくり返し聞かせてあげることは、表現の仕方を聞き、学ぶとても良いトレーニングとなるのです。

 日常の会話では、なかなか説明的な表現を行うチャンスがありません。とかく要求だったり、指示だったり、が中心でしょう。「ジュース(飲みたい)!」「ビデオ(見たい)!」「自転車(乗りたい)!」、「宿題やった?」「早く食べなさい!」「こぼさないで!」・・・。

 出来事や状況を表現するスタイルを学べば、学校での出来事を質問したときに答が返ってくるようになるでしょう。また気持ちを伝えたり、気持ちを共有することもできるようになるでしょう。「説明ができない」とか「作文が書けない」という相談を時折受けますが、実はそういった「表現」の学習はあまり行われていないのですから、無理もないこととも言えます。

 周知の通り、私達はまだ生まれたばかりの言語が何もわからない状態のときから、たくさんのことばを毎日浴びるように聞いて育ちます。そうして、生きるうえで必要なことばを中心に獲得していきます。まず語調として抑揚のような感じで聞こえてくるようになり、しだいに弁別して聞き取れるようになり、理解し、やがて発語へと発達します。

 それと同じように、まずは叙述の表現を充分に聞かせてあげることが不可欠なのです。理解言語の段階を抜きにして発語に到ることはありません。学習は「真似る」ことだとも言われるように、まずは、真似るべき適切な表現を充分に日々聞かせてあげることから、叙述の学習も始まります。日常の口語を獲得する場合とプロセスは同じです。

 べつに日記に限らず、日常の中でゆったり穏やかな時間が持てれば、叙述的な表現をする場もあるでしょう。散歩をしながら目にするものの話をする、ソファでくつろぎながら話をする、食卓で家族でその日の話をする・・・。しかし、実際には、なかなかこのような時間は持ちにくいものです。

 ですから、日記を書くことをそれに代わる時間として大いに活用しましょう。日記が日々のルーティーンとなれば、お子さんも心得てその気になって聞く態勢を持つことができるようになるでしょう。しかも、日記を書くこと、テーマを選ぶこと、僅かな時間の中で行われることにも、ことばの学習としてのこんな意味合いがあるのですから。

 でも決して、「ことばの学習だ」と構えずに楽しく行いましょう。お子さんと一緒にその日を振り返って「そうだったね」「そうだったんだ」と出来事や気持ちを共有するような気持ちでいいのです。気楽に、始めましょう。


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118.日記のすすめ(1)

2009-01-20 07:52:16 | 「楽しい」からの出発
知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

118.日記のすすめ(1)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所  

 まだ1月、今年は日記を書いてみたらいかがでしょう。1月1日から書かずに、
このあたりから始める方が気持ちが楽です。「年の初めから」とか、「月の初めから」とか、「毎日書かせよう」とか、かた苦しいことからは解放された状態で始めた方が長続きします。その意味では、別に1月からでなくても、何月からでもかまいません。ただ、書きたまったとき、1月からだと何年の分として後から整理しやすいでしょう。

 教室の生徒さんで、高等部を卒業してから日記を書いている生徒さんがいます。週に、月曜日から金曜日までの5日間です。いわば、数行日記です。文字数は、40文字。この方は4月から始めたので、あと2ヶ月のち、3月を終えたら一冊に綴じてあげようと思っています。どんな表紙にするか相談します。楽しみです。

 はじめて日記をはじめる方に
・ノートは、文字数が決められるのでます目のものがよいでしょう。
・40文字分のところで、線を引いておくなど、書く量を明確にしてあげましょう。
・文字数は、お子さんの力や状況に合わせて加減しましょう。一文日記でしたら、20文字でも良いでしょう。
・文字数は少ない分にはいいのですが、はじめから多くすることは控えましょう。
・出来事とその簡単な感想を書くと、大体40文字がおさまりやすい量です。

・一日のいつ書くのか?お子さんには、生活の流れの中で時刻を明示してあげる方が取り組みやすいでしょう。
・毎日書かなくても構いません。
・ただし、書く曜日は決めておきましょう。「書ける日に書く」となると長続きしません。お子さんにもあいまいになってしまいます。
・月、水、金、または火、木、土、の週に3日ぐらいが楽でしょう。あとは、お子さんの生活によってアレンジしてください。土、日の方がやりやすければ、週2日でも良いでしょう。

・日記のノートは置き場所を決めて、書くときにサッと出せるようにしましょう。
・筆具は学習用のものと兼用でもちろん結構ですが、日記のノートと一緒に、専用の鉛筆(2本くらい)と消しゴムを用意しておき、いつでも書けるようにしておくと日々取り組みやすいでしょう。

 上記を少々ふまえ、時刻・曜日・書く分量・道具を明確にしてあげることが、日記への導入と長続きのポイントです!少しずつ、心積もりしていってください。

 では、明日は日記を書くときの「テーマ」についてです。


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117.受験の時期に

2009-01-19 07:03:02 | 「楽しい」からの出発
知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

117.受験の時期に
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所  

 造形リトミックの教室でもこの時期は、就職や進学のための受験に直面している生徒さんが何人かいます。幸い就職の決まった生徒さん、少々残念だった生徒さん、再挑戦している生徒さん、来年の用意を始めた生徒さん、さまざまです。

 就職の決まった生徒さんは、新しい生活のスタートに向けて生活リズムと気持ちを整えて、新しい生活スタイルの準備をしていきましょう。一日の生活の起床から出勤、帰宅後の生活、就寝までのスケジュールを確認し、表にするなどして明確化されると良いでしょう。起床から出勤までの行動がスムーズに行けば、仕事もスムーズに進めやすくなるでしょう。ただでも慣れない仕事、なるべく必要以上のストレスがかからないよう、家庭でできることを工夫していきましょう。

 結果が少々残念だった生徒さん。特に気にしないお子さんも入れば、世間の風をはじめて経験して落ち込むお子さんもいることでしょう。ここが、大切です。

・お子さんを攻める発言は控えましょう。
・お父さんやお母さん、どちらかのせいにもしないことです。
・残念だった気持ちはいったん共有した後、親御さんはさっと気持ちを切り替えましょう。
・お子さんに、ご両親の失敗経験も話してあげましょう。
 たとえば、「お父さんも高校を受けて、うまくいかなくてとってもがっかりしたことがあるよ。でもその後、~して、○○の学校に行ったんだ!」と、失敗を乗り越えてもうひとつの道を開いた経験をお話してあげましょう。
・一息入れたら別の道について、希望の持てる積極的なお話をしていきましょう。
※受験には失敗もつきものですから、そこに決まらなかったら最悪であるような話ははじめから禁物です。

 失敗をプラスに生かす。そこに、ご家庭の力が発揮されます。ご両親が気持ちをひとつにして、お子さんの乗り越えようとする力を応援してあげてください。それは他のご兄弟にとっても良い影響を与え、プラスの経験になるはずです。

 再挑戦の生徒さん。気持ちの切り替えはできたでしょうか?お子さんの様子に心を配りながら、受験の準備に取り組みましょう。受験勉強に際しては、「あせらない・叱らない・不安に応える」がポイントです。親御さんとしては、本当にその学校が妥当であるかを再検討し、また、そこに決まらない場合はどうするかのもうひとつの選択を再び考えておかれると良いでしょう。

 来年の受験の用意を始めた生徒さん。受験までに、10ヶ月あまりあります。短くもあり、長くもあります。リラックスして、たんたんと準備を進めていきましょう。

・生活の中にうまく学習の時間を組み込んでいきましょう。
・無理のない学習計画を立てて、計画通りにできたかどうかチェックしていきましょう。
・学習の量とペースをお子さんに合う形に修正していきましょう。
・お子さんにストレスがかかっていないかどうか、心を配りましょう。
・就職や進学に希望を持たせるように、見学に行ったり、パンフレット見たり、目的を明確に示してあげましょう。

 親御さんはお子さんの生活や精神的な状態に配慮しながら、学習を支えてあげてください。知的障害や発達障害をもつお子さんは、個人差はありますがともすると、プレッシャーや不安に弱いケースが多く見られます。また、気持ちの安定をいったん失うと回復に時間を要することもあります。

「この道だけがすべてではない」という客観的な視点を失わずに、気持ちにゆとりをもって準備を支えていきましょう。受験準備も合格も失敗も、すべて結果的には良い経験となるように・・・。



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116.母子分離(2)

2009-01-17 07:30:04 | 「楽しい」からの出発
知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

116.母子分離(2)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所  

 「抱っこのすすめ」・・・スムースな母子分離のために・・・
 人間も、言ってみれば動物です。その動物的なところと心には、大きなつながりがあります。このつながり、動物的な営みを大切にしていきましょう。

 「抱っこ」されることによって、子どもは心を充足しているのです。「抱っこ」されているときのお母さんの暖かみ、におい、適度な圧迫が、動物的な本能にうまく符合して、お子さんは大きな安心感を得ることができます。「抱っこ」をせがんでくる年齢は、まだまだ動物に近い感覚を持っていると言えるでしょう。この、ことばを超えた行動(=求め)に快く応えて、気持ちを充足してあげましょう。

 年齢が長じてきても、同じことが言えます。多くは、動物的な感覚を持ち続けています。「抱っこ」こそ要求しなくなっても、お母さん及び家庭の暖かみ、におい、適度な拘束を求めています。それによって、心に充足が与えられるのです。家庭は、また明日からの外での活動の力を充足し、今日のマイナスを補充する場です。動物の巣と同じで、心も体も満たし、休息させる場です。

 ですから、お子さんが学校やお仕事から帰宅されたら、ゆっくり休ませてあげましょう。休むといっても、何もしないということではありません。宿題やお手伝いや、自分のお楽しみ・・・を生活の流れの中で効率的に行いましょう。ただし、叱ったり、小言を言ったりは禁物です。

外には、ストレスとなる排除しきれない要因がありますから、せめて家庭の中ではストレスの要因をでき得る限り減らしましょう。家庭でくつろげれば、外でのストレスの要因を越えていくこともできます。

 心のお話をしているところにそぐわないかもしれませんが、心の充足は、電気機具の充電とも似ています。しっかり充電してあれば、その機具は充電器を離れても充分に働いて用を成してくれますが、充電が足りないと肝心なところで機能しなくなってしまいます。時には、はじめから機能しないこともあります。

 母子分離のお話に戻りますが、スムースな母子分離を目指すのならば、充分にお子さんの求めに応えて、「抱っこ」をしてあげましょう。「抱っこ」=「充電」です。「どれくらい応えてあげればよいのか?」と問われれば、お子さんが「ママは、いいよ。」「ひとりで、できるから」と言ったり、態度でそう示したりするまでです。子育ては、ひとつに「待つ」ことです。お子さんがそんな気持ちになるまで、気長に待ってあげましょう。


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115.母子分離

2009-01-16 06:57:30 | 「楽しい」からの出発
知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

115.母子分離
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所  

 母子分離の時期は、お子さんの発達や状況によって、個人差があります。幼稚園の入園や就学のとき、またおけいこ事を始めるとき、そのようなときにうまく母子分離ができないと、親御さんとしては慌てられことでしょう。

 しかし、そこで無理やり引き離すと、母子分離は却って長引きます。お子さんがスムースに母子分離できないようでしたら、状況に応じて、可能な限りいっしょに居てあげましょう。

 幼稚園や学校では、一人だけ親御さんがお子さんの側についていることは難しいでしょうけれど、個別のおけいこであればそれも可能です。そのような場を、母子分離のトレーニングの場としてうまく利用しましょう。

 子どもは、「ここでお母さんと離されるな!」と気配を感じると予防線を張ります。お子さんのそんな様子を感じたら、「お母さんもいっしょよ」とにっこり言葉をかけて、安心させてあげましょう。

 お子さんが、「ひとりじゃ、いやだ」と不安を感じているときに、「今日はひとりでやるんでしょ」「お母さんは、行かないからね。ここで待ってるよ」と言ってしまったら、お子さんはいっそうお母さんから離れなくなってしまいます。「今日はどうかな、だいじょうぶかな」「お母さんも、来てくれるかな」という、不安感を与えないことが母子分離には最も重要です。

 就園や就学のときに、お母さまにもお子さんにもストレスがかからないように、日頃から少しずつ母子分離を心がけていきましょう。まずは、不慣れなところでいきなり引き離すのではなく、慣れているところでの母子分離から練習していきましょう。

・お母さんの姿は見えるけれど、少し離れているところで遊ぶ。
・お子さんからは、お母さんの姿の見えないところで遊ぶ。
・お父さんと留守番をする。
・おじいちゃん、おばあちゃんとお出かけをする。
・おじいちゃん、おばあちゃんの家でお留守番をする。

 いずれの場合も、はじめは短い時間から始めましょう。お子さんが遊びや留守番、お出かけに飽きてきて、お母さんを思い出すような状況を作ってしまっては逆効果です。少し早めに、つまりお子さんが飽きてしまう前に、お母さんは姿を見せて、「はい、お待たせしました。一人でいい子に遊んでいたね」「はい、ただいま。いい子でお留守番できたね」「はい、お帰りなさい。ママは、待ってたわよ」と、お母さんの姿が見えていなくても、お母さんは必ず、戻ってきてくれる、帰ってきてくれる、待っていてくれる、という経験を折にふれてさせましょう。こんな経験の積み重ねが、安心感を育てます。

 母子分離は、あせらずに進めていくことがコツです。そのためにも、お子さんがお母さんを必要としているときは、充分抱っこやことばがけをしてあげて気持ちを満たしてあげましょう。求めたら、応えてあげましょう。

 子どもだから言ってもわからないと思わずに、ことばで適切に説明をする習慣を持ちましょう。しかも、そのときの表現の仕方に少し心を配りましょう。

 たとえば、抱っこをせがまれても抱っこできない時は、「ほら、今、忙しいんだから」ではなく、「○○が終わったら、抱っこしようね。待っててね」と、プラスのことばで応答しましょう。抱っこしてほしい気持ちが受け入れられたことで子どもは満足します。そして、そのあと約束どおり抱っこしてあげましょう。

 母子分離に到るまでの成長のプロセスで、お子さんは急に母子分離を余儀なくされることも時にはあります。大人の急な用事や出来事が生じたとき、次のお子さんの誕生のとき。そんなときは、予告も説明もなくお母さんから引き離されます。そんな経験があると、母子分離が難しくなったり、長引くケースもあります。

 なるべくそのような状況にならないように、もしなったとしてもきちんと予告し、説明するように日頃から心がけておきましょう。尚、そのような事態がすでに生じてしまった場合は、その分少し母子分離に時間がかかることもありますが、そう心得て気持ちをのんびりと構えましょう。そして、上に想定したような短時間の母子分離の練習をいつからでもひとつずつ積み重ねていきましょう。

 先日来、「心が暖まっていれば、活発に行動できます」とお話してきたように、日ごろお母さんとの関係が充分に満たされているなら、母子分離もスムースにできるでしょう。お母さんはあせらず、お子さんにはなるべく不安にしないように配慮し、行きつ戻り母子分離を進めていきましょう。



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114.心も体も暖かく(3)

2009-01-15 06:47:11 | 「楽しい」からの出発
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114.心も体も暖かく(3)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所  

 体が暖かいと、自由にのびのびと活発に行動できます。その逆が、寒くて縮こまってブルブル、ガタガタ震えている状態です。体を暖める、寒さ知らずの工夫は、このシリーズの(1)でお話しました。

 心の場合も同じです。心が暖かいと、自由にのびのびと、やさしく、活発に行動できます。その逆が、いつも不足で、何かに不安を覚えている状態です。もっと悪くすると、イライラして荒れている状態です。

 心がほかほか暖かくなるお話は、きのう、このシリーズの(2)でしました。重なるところもありますが、もう一度。

[マイナスをへらす=心を寒くしない]
 お子さんにストレスをかけないようにしましょう。
 小言を言わないようにしましょう。
 できないことを叱らないようにしましょう。

[プラスをあたえる=心を暖かくする]
 できる範囲で、遊びの相手になってあげましょう。
 できる範囲で、話を聞いてあげましょう。
 できる範囲で、やさしく手伝ってあげましょう。

 お子さんが何を求めているか、お子さんからのメッセージに耳をすませ、目を向け、気持ちを向けてみましょう。

 お子さんが、すり寄ってきたり、乗っかってきたり、髪の毛や服を何気なく触ってきたり、何か近くをうろうろしたり、何か言いたいのかそうでもないのか・・・・そんな行動やそぶりを見せたら、年齢や状況に即した仕方でお子さんを受け入れてあげましょう。ぎゅっと抱っこしてもらいたい幼児や小学生もいれば、ただそばにいたいという中学生や高校生、成人した方もいるでしょう。

 「もうお兄ちゃんなんだから」とか「高校生にもなって、なによ!」とか「いい年して・・・」などと言わずに、受け入れてあげましょう。体ごとはたらきかけてくる小さいお子さんは、体ごと受け入れてあげましょう。やさしく抱っこしたり、ぎゅっと抱っこしたり、くすぐりっこしたり、ゆらゆらゆすってあげたり。

 何気ないそぶりではたらきかけてくるお子さんには、そっと気持ちを向け、話を聞いてあげたり、いっしょにお茶を飲んだり、テレビを見たり、料理をしたり、買い物に行ったり・・・・・、とにかく何でもいいですからいっしょに過ごしてあげましょう。

 そうやって、お子さんは心を充足させているのです。無意識に、いやなことの余波や気持ちのみだれを沈め、安定させようとしているのです。この営みが、とても大切なのです。ここで満たされることによって、お子さんはお母さんから離れて、再び外の関わりに向かっていき、そこであらたな関係を作り出していくことができるのです。人との関係であったり、ものへの興味や探求であったり。予期せぬことや、いやなことを超えていく力もそうして育っていくのです。

 冬の露天風呂、初めは思っただけで震えてしまいますが、内風呂で体が充分に暖まると、気持ちは露天風呂に向かいます。外の冷気が、なんと心地よいことでしょう。お子さんの心も、同じです。充分に満たされていれば、寒風の外にでも気持ちよく、元気に出て行くことができるのです。


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