発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

107.ふだんの生活に(2)

知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

107.ふだんの生活に(2)
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所  

 おはようございます。きのうからお仕事の始まった生徒さん方、初仕事はいかがだったでしょうか。初日の朝は少々気後れしても、仲間と出会うといつものコミュニケーションが生まれ、仕事に向かって手や体を動かすといつもの仕事のリズムがよみがえってきたことでしょう。

さあ、2日目きょうもお仕事に出かけましょう。朝の冷たい空気も、また気持ちがいいですね。「さむ~い!」と思わず、「気持ちがい~い!」と思って、元気に歩きましょう。

 さて、学校の冬休みは今日と明日の2日ですね。前日の明日をゆったり過ごすために、学校の始まる用意を今日のうちにしておきましょう。1日のスケジュール表をお子さんと一緒に見て、朝のうちに話し合いの時間を持ってみてください。そして、次のことを確認をしましょう。

1)用意として必要なものをあげてみましょう。書きながら話を進めると、お子さんも頭の中で整理しやすいでしょう。

上靴・ハンカチ・ティシュ・給食の用意・体操服・鉛筆・消しゴム・連絡帳・教科書とノート・下敷き・・・

 ひとつひとつを思い出すこと自体が学習です。スラスラと思い出せないようでしたら、「学校い着いたら靴箱で・・・」とお子さんの学校での行動を想定しながらヒントを出して、「上履き」を思い出させましょう。

 「靴箱」の言葉で、いつも自分が通う学校のあの昇降口、というように具体的にイメージできれば大したものです。「そんな簡単なこと、できてあたりまえ!」と思われるかもしれません。でも、そこが難しいから会話や読解で躓いてしまうのです。

 「ハンカチと・・・」と言ったら「ティッシュ」、「教科書と・・・」と言ったら「ノート」、といったようにペアのものを想起させるヒントも良いですね。

 また、「給食の用意」と言ったら「布きん、エプロン、ナプキン」、「体操の用意」と言ったら「上衣、ズボン、帽子」のように3点セットを想起させるようなヒントも面白いですね。3つのものの記憶の学習です。

 このように、日常生活の中に言葉の学習の要素はあふれています。それらを生かすポイントは、時間枠を決めて意識的に行うことです。生活の中で常にそれを心がけているとお互いに窮屈になって疲れてしまって、却って長続きしません。

2)用意をするものが書き出せたら、どうやって用意をするのか分類しましょう。

 ・これから洗って用意するもの。
 ・机の引き出しや本棚から持ってきて用意するもの。
 ・買いに行って用意するもの。

3)だれがいつ洗うのか、だれがいつ机の中や本棚から持ってくるのか、だれがいつ買うのか・・・担当と時間を決めましょう。

 後は、実行するだけです。お子さんの力に合わせて、どうぞ親御さんがどんどん手伝ってあげてください。それが、お互いに手際よく楽しく行うコツです。用意するものが全部そろったら、確認しながら夕方かばんの中に入れましょう。始業式には不要なものは、所定の場所に整えておきましょう。

 用意がすっかりできていると、始業式が楽しみになりますね。


造形リトミック教育研究所
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なかのひと
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