発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

3722.~引き際も大切~

3722.~引き際も大切~

「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)

 ・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・

 ~今日のElephasブログ:「分数、笑顔が回復」(3月26日)

おはようございます。西国分寺教室の小川です。

毎週元気に明るく挨拶して来室されるAさん。

「こんにちはっ!」、・・・今日もいつも通りです。

「宿題やってきたよ。私一人で宿題やったよ!」と得意げに宿題プリントの入ったファイルを渡します。

かわいらしいアピールです。

「すごいね~、みんな正解だよ、100点です!」、

「やったー!」と嬉しそうに笑顔で答えてくれます。

ところが、「まずは算数、分数の勉強をするよ」と声をかけると・・・、

それまでの笑顔が薄れ、やや不安げな顔で「分数?何?知らない…」と小さな声になります。

そこで色画用紙を小さく切って作った紙を見せて、

『この1枚を2つに分けると、これが「2分の1」、この1枚を3つに分けると、これが「3分の1」・・・、

これが分数だよ』と説明。

「ふーん!?」と画用紙を触りながら少し関心を示しました。

「じゃあ、これはどうだろう?」と、その場で1枚を4つに切って、枚数を一緒に数えて質問すると、

迷いながらも「4分の…1…?」と返答あり。

「その通り、すごい、大正解です」、いつもの笑顔が回復しました。

その時の授業では、無理してそれ以上先には進みませんでした。

まず、Aさんが新しい課題ができたという達成感と自信を持つことで、次回も進んで取り組むきっかけになったと感じています。

Aさんは、今、しっかりと分数の学習に取り組み頑張っています。

 

◇ワンポイント・メッセージ

どの生徒さんも好きなことはがんばり、苦手そうなことやムズカシそうなことだと顔を曇らせ、気持ちは後退。分数と聞いて雲息があやしくなったAさんに、さっと色画用紙を出したのはとても良かったですね。あとは、作業です。「つぎはどうなるのかな?」とAさんは内心興味をもって見ていたことでしょう。手品のように、生徒さんの目を惹きつけることも講師に求められるところです。その上で、正解したところで分数を終えたのもまた良かったですね。続け過ぎて、混乱させてしまっては大変ですから。引き際も、大切です。

 

 

発達支援教室Elephas(エレファース) 

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