発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

117.受験の時期に

知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所

117.受験の時期に
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所  

 造形リトミックの教室でもこの時期は、就職や進学のための受験に直面している生徒さんが何人かいます。幸い就職の決まった生徒さん、少々残念だった生徒さん、再挑戦している生徒さん、来年の用意を始めた生徒さん、さまざまです。

 就職の決まった生徒さんは、新しい生活のスタートに向けて生活リズムと気持ちを整えて、新しい生活スタイルの準備をしていきましょう。一日の生活の起床から出勤、帰宅後の生活、就寝までのスケジュールを確認し、表にするなどして明確化されると良いでしょう。起床から出勤までの行動がスムーズに行けば、仕事もスムーズに進めやすくなるでしょう。ただでも慣れない仕事、なるべく必要以上のストレスがかからないよう、家庭でできることを工夫していきましょう。

 結果が少々残念だった生徒さん。特に気にしないお子さんも入れば、世間の風をはじめて経験して落ち込むお子さんもいることでしょう。ここが、大切です。

・お子さんを攻める発言は控えましょう。
・お父さんやお母さん、どちらかのせいにもしないことです。
・残念だった気持ちはいったん共有した後、親御さんはさっと気持ちを切り替えましょう。
・お子さんに、ご両親の失敗経験も話してあげましょう。
 たとえば、「お父さんも高校を受けて、うまくいかなくてとってもがっかりしたことがあるよ。でもその後、~して、○○の学校に行ったんだ!」と、失敗を乗り越えてもうひとつの道を開いた経験をお話してあげましょう。
・一息入れたら別の道について、希望の持てる積極的なお話をしていきましょう。
※受験には失敗もつきものですから、そこに決まらなかったら最悪であるような話ははじめから禁物です。

 失敗をプラスに生かす。そこに、ご家庭の力が発揮されます。ご両親が気持ちをひとつにして、お子さんの乗り越えようとする力を応援してあげてください。それは他のご兄弟にとっても良い影響を与え、プラスの経験になるはずです。

 再挑戦の生徒さん。気持ちの切り替えはできたでしょうか?お子さんの様子に心を配りながら、受験の準備に取り組みましょう。受験勉強に際しては、「あせらない・叱らない・不安に応える」がポイントです。親御さんとしては、本当にその学校が妥当であるかを再検討し、また、そこに決まらない場合はどうするかのもうひとつの選択を再び考えておかれると良いでしょう。

 来年の受験の用意を始めた生徒さん。受験までに、10ヶ月あまりあります。短くもあり、長くもあります。リラックスして、たんたんと準備を進めていきましょう。

・生活の中にうまく学習の時間を組み込んでいきましょう。
・無理のない学習計画を立てて、計画通りにできたかどうかチェックしていきましょう。
・学習の量とペースをお子さんに合う形に修正していきましょう。
・お子さんにストレスがかかっていないかどうか、心を配りましょう。
・就職や進学に希望を持たせるように、見学に行ったり、パンフレット見たり、目的を明確に示してあげましょう。

 親御さんはお子さんの生活や精神的な状態に配慮しながら、学習を支えてあげてください。知的障害や発達障害をもつお子さんは、個人差はありますがともすると、プレッシャーや不安に弱いケースが多く見られます。また、気持ちの安定をいったん失うと回復に時間を要することもあります。

「この道だけがすべてではない」という客観的な視点を失わずに、気持ちにゆとりをもって準備を支えていきましょう。受験準備も合格も失敗も、すべて結果的には良い経験となるように・・・。



造形リトミック教育研究所
>>ホームページ http://www.zoukei-rythmique.jp/
>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp

なかのひと
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