「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所
ゆったりとした生活表が出来たら、それを基準に生活しましょう。ここで大切なことは、生活表に拘束されないようにちょっと気をつけることです。生活表どおりに生活しようとがんじがらめになっては、逆効果です。
しかしお子さんによっては、大体というよりも、決めた時刻ぴったりの生活を好むこともあるでしょう。その方が安心できるのであれば、なるべく時刻ぴったりに生活できるように早め早めに次の行動の予告をして誘導してあげましょう。
また何かの都合で、時刻どおりに行かなかったときには大きなストレスを抱えることがあるかもしれません。そのときは「大丈夫だよ」と言って、その後の行動の調整の仕方を教えてあげましょう。調整がとれたら、「ほらね。大丈夫だったでしょ。これでまたぴったり、よかったね」と調整できることをやさしく確認させ意識化しましょう。
※「大丈夫」というメッセージ、また調整できる、修復できるという体験は、これから先の大小のさまざまなトラブルのときにきっと役立ちます。
生活表に対して大まかに構えようと、ぴったりに従おうと、いずれにしても些細なことを気にしないことです。「まあ、いいや」くらいの気持ちで、親御さんもお子さんも1日を「いい気持ち」で過ごすことがで1番です。
生活表は、あくまで生活の基軸であり、生活をダラダラとさせないためのもの。それと同時に、親御さんとお子さんの共通の理解であり、次の行動の予告となるものです。
生活表によって拘束されるのではなく、生活表が親子双方にとって安心の源となるように上手に生かしていきましょう。
だらだらしないけど、ゆったり、生活表の役割はそんなところにあります。1番の目標は、「いい気持ち」「いい気分」「いい調子」で一日を過ごせるように、小さなことは気にしない。「いい気持ち」であれば、いろんな可能性が開けてくるのです。ほんとうに・・・。
造形リトミック教育研究所
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