3724.~感動を共有~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「スーホの白い馬」(3月29日)
おはようございます。国立北口教室の今村です。
小学2年生の国語の締めくくりに「スーホの白い馬」というお話を学習します。
毎年この時期、小学2年生とこのお話をどう読めばいいのか…何を伝えればいいのか…と考えます。
読みました→ワークを解きました→分かった、分からない→終わりました、とはいかないくらい悲しいお話だからです。
悲惨な状況の表現、気持ちが読み取れる叙述が多く、この年齢の子どもは、これほどにも悲しく、悔しく、切なく、辛い気持ちを感じ取れるようになるということをつきつけられるように感じます。
Yくんと時間をかけて大きな白馬の絵を描きました。
皆が見とれてしまうような凛々しく力強い筋肉、足を蹴り上げ、たてがみが草原の風にたなびいています。
とてもやさしい目をした白馬が描けました。
死で別れても心の中で寄り添って行く…ということを感じ取ったようでした。
持ち帰った翌週、
「白馬の絵をね、家の壁に貼ったよ。お母さんが寝る時にあの白馬いいね。って言ってくれた。」
「お父さんがね、小学生の時にもスーホの白い馬、勉強したんだって。」と伝えてきました。
きっと、Yくんの心にも深く残るお話になったと思います。
◇ワンポイント・メッセージ
数十年以上に亘って教科書で取りあげられているモンゴル民話「スーホの白い馬」、名作の感動は長く受け継がれていくものですね。Yくんのご家庭でも、ご家族でこのお話にふれ、感動を共有できたことは何よりでした。Yくんが描いた白馬の絵と共に、一層心の中に残ることでしょう。