発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

272.耳で見る

272.耳で見る
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所 

 きのう、「シシウド」(和名)という植物を紹介しました。形状が特徴的で、さまざまなイメージが広げられます。しかし漠然と見たのでは、ただ「花だ」というだけで終わってしまうかもしれません。

 では、よーく見ればいいのでしょうか?子どもに「よーく見て」と言うと、目を大きく見開いていっしょう懸命見ようとしますが、それは「よく見る」ことにはなっていないのです。

 造形リトミックの創始者である玉野良雄は、「耳で見る」とよく申していました。

「耳で見る」とは・・・
「ほら、お花」
「しろいお花」
「小さいお花だね」
「小さいお花が、たくさん」
「傘を広げたみたいに、広がっているね」
「線香花火みたいにも見えるね」
「う~ん、いいにおい」
「虫たちが、いっぱいだね」
・・・と、お子さんに語りかけてあげましょう。

「見る」とは、一瞬で見ることだけではないのです。時間の中で見ていきます。順に見ていきます。語りかけながら、ゆっくりと順に見させていきましょう。

「きれいだね」「わっ、まっしろ」「かわいいね」「おもしろいね」「ふしぎだね」という自然な気持ちにのせて、語りかけていきましょう。

 ある俳句の解説に、「どこまでも続く、夏休みの自由な時間」という記述を見かけました。「どこまでも続く・・・」、いいですね。ゆったりとした自由な時間の中でやさしく語りかけることによって、お子さんと一緒に「見る」ことを楽しんでみましょう。


造形リトミック教育研究所
>>ホームページ http://www.zoukei-rythmique.jp/
>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp

なかのひと
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