4036.~待つ(3)~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「少しずつステップアップ」(3月25日)
おはようございます。相模原教室の臼井です。
もうすぐ入会して1年が経つNさん。
当初は繰り上がり、繰り下がりの仕組みの理解がむずしいところがありました。
まずは10以内の足し算引き算を、指を使いながら丁寧に練習しました。
それから、2桁の筆算、繰り上がり繰り下がりのある筆算、3桁の筆算……と、少しずつステップアップしていきました。
桁が増えると、繰り上がり、繰り下がりの処理も複雑になるため、混乱してしまうことも多かったのですが、
何度も繰り返し練習することで、徐々にミスが減っていきました。
現在は、3桁×2桁の筆算を学習しています。
これまでの計算と比べて繰り上がりの回数が増え、手順が複雑になるため、
最初は「混乱してしまうかな?」と心配していましたが、
一度やり方を示すと、その後はほぼ自力でスムーズに解くことができました。
「すごいね! Nさん、前より計算がどんどん上手くなっているね!」と言うと、
「そうかな?」と嬉しそうな笑顔を見せてくれました。
この調子で自信をつけて、新学年も良い状態で学習に励んでいきたいと思います。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Nさん、1年のうちに随分計算力が上達しましたね。「指を使いながら丁寧に練習」、「少しずつステップアップ」、そこが良かったですね。指を使うことは恥ずかしいことではありません。指をピッピッと元気よく使いましょう。脳もピッピッとよく働くようになります。そして講師は、スモールステップでじっくり学習を進めてあげること。ここでも、“待つ”態勢がとても大切です。“待つ”ことによって、1年生の課題から3年生の課題まで、1年間で進んでしまったのです。急がば、“待て”ですね。