「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
昨日のつづきです。
問題行動を多少でも緩和するためには、日頃から不必要な負荷をかけない、ということがとても大切です。そのためには、日常生活においても、学習においても、100%をねらったり、いつも”全部”を課したりしないことです。
ほとんどのお子さんはとても生真面目ですから、指示されると一生懸命に対応します。でもそこには、どこかで無理している場合もあります。お子さんの生真面目な努力には、こちらが注意を払ってあげることが必要となります。
少しのがんばりで楽にできることは長続きしますが、ある一線を越えた努力が要求されることはそのとき又は何回かはできても長続きしません。悪くすると、そのことが嫌いになってしまう可能性もあります。
前にこのブログでもお話ししたことがあるかもしれませんが、自閉症のお子さんをお持ちのご家庭のドキュメンタリーがテレビでありました。その中の一場面、お父さんとお子さんが山のぼりに挑戦し、もう少しで頂上、というところだったのですが、心身ともに少々疲労気味のお子さんの様子を見て、お父さんはそこで引き返す決断をしました。
頂上まで行き着けば、どんなにか素晴らしい景色があり、どんなにか大きな達成感が得られたかしれません。周到に用意して実施した山登りです。
でもそこで、お子さんに無理をさせずに引き返したお父さんの決断、素晴らしいですね。
あと少しだからがんばろう、やればできるんだから、せっかくここまで来たんだから、・・・というのは私達のこだわりです。
ここで無理やり頂上まで引っぱって行ったら、山嫌いになってしまったかもしれません。
いや、やっぱりがんばって良かった、ということになったかもしれません。
結果は、やって見なければわかりません。でもこのお父さんの行動から学ぶ大切なことは、「八分目」という関わり方です。振り切ってしまうまでがんばらせるのではなく、八割方がんばったところで、「よくがんばったね」と少し余力を残しておいてあげるゆとりです。
お子さんにゆとりを持たせるには、親御さんや療育者の側にゆとりがなくてはなりません。・・・今日もまた、わが身を振り返りつつお話させていただきました。
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造形リトミック研究所
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公式サイト http://www.zoukei-rythmique.jp/
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