![知的障害・発達障害教室の造形リトミック教育研究所](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/e1/5dabeabaf81fbe51488123ef987a1f8d.png)
53.どんな時に楽しいか?(1)「わかる」:叱らずに・・・
「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」
造形リトミック教育研究所
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わかれば学習も楽しいのに、「わかる」ことから子どもを遠ざけている原因の8つ、
・学習する体制(態勢)ができていない。
・見る・聞く・読む・書く・数える・覚える、という学習の基礎機能が形成されていない。
・つまずきがどこにあるのか、その所在が見つけられていない
・わからないところに、次々とその上の課題が出されてしまっている
・本人がわかろうとしない
・教えてもらう環境がなかった
・聞いたらバカにされた
・わからないと叱られた
ここ10日程かけて、一つ一つをじっくり考えてきました。今日は、その最後「わからないと叱られた」。
知的障害や発達障害をもつ生徒さんの療育に取り組んで私も20数年が経ちますが、当初は生徒さんの「わからなさ」を本質的な意味で理解することができませんでした。しかし療育の年月を重ねていくうちに、わからなくて困っている生徒さんが、まるで頭の中で汗をかいているような様子が伝わってくるようになりました。そして次第に「どこで躓いているのか」また「何が妨げとなっているのか」がわかるようになってきました。
私は宿題を出すときにいつもこう言います。
「わからないとことがあったらそのまま持ってきてください。また教室でやりますから」
「やり終えられないようでしたら、そこまでにしておいてください」
「叱りたくなったら、そこでストップしてください」
甘い・・・と思われるかもしれません。しかし、急がばまわれです。学習嫌いにさせるより、何十倍もましです。無理な学習で潰されそうになっている子どもは、見るに耐えません。知的障害や発達障害をもつ教室の生徒さんも、楽しく学習をしてきた生徒さんは毎週10枚ほどの宿題を欠かさず持ってきます。
「わからない」「叱られた」というような学習についてのマイナスの経験を過去にしていない限り、子どもは学習が好きです。子どもに限らず、今のクイズブームやかねてからのカルチャーブームはその証です。ノルマはなく、わからなくても叱られることもなく、自分の好きな分野から始められる。学ぶことは、楽しいのです。
集中力も持続力も根気も、難しいことへの耐性も学習をとおして徐々に養われますから、心配しないで楽しく学習を進めていってあげましょう。決して、叱らずに・・・。
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