千寿の碁紀行

小林千寿の世界囲碁普及だより

パリ日本文化会館の囲碁講座 GO Courses Maison de la culture du Japon a Paris

2012-10-08 13:16:58 | 日記

 10月6日の囲碁講座は予想通り又,人数が増えました。初心者クラス12名、級位者クラス5+2(大学生になった元生徒)

1時間半のクラスがあっという間に終わり最初の級位者の方々には,次のクラスの部屋の片隅で自由対局をお進めしたらみんな熱くなって?打ってました。

 初心者クラスも3回目で13路盤初体験。十分,打ててましたよ。

 今,碁の歴史文献を調べているのですが,素朴な素朴な質問を持ちました。

何百年、何千年?なのか,分からない碁の歴史を探っていくと,『一体どこから,このシンプルなルールでありながら,これほど難しいゲームは出来たのだろうか???それは,誰でも持つ疑問。それより、これほど長い間、どの時代でも碁を楽しむ人達がいた事実。何に惹かれて碁を打ってきたのだろうか。。。打っているのだろうか。。。。。子供の頃から碁のプロ棋士を目指しプロ棋士になり、生活の一部が碁であることが、あたりまえの生活環境の中で生きている自分であるが、こうして,長い碁の歴史を持つアジア諸国から離れた西欧文化に身を置いて遠くから眺めると、まるで『歴史』が星の光のように西欧にも届き『碁の魅力』に魅せられる西欧のプレイヤーが見えてくる。

 盤上の勝敗だけを争うゲームとしても十分に面白いが、盤上に織りなされる『碁の理論』を見ると,何と奥が深い!と今更ながら感嘆してしまう。。。

 そして歴史的人物が碁をどのように打ち,楽しんでいたかを文献、絵等で知ると、まるで光の早さを超え『タイムマシン』に乗って時間空間を往復するような錯覚を得る。

日々,便利で次から次へと物事が進む日本では、なかなか得られない『感覚』である。

寒く日々が不便で自分の足で歩き自分の手で物を持ち、枯れ葉を踏みしめるような毎日に感じられる素朴な想い。。。

 不便も、時にはよいと,欧州に滞在すると感じる。。。

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