高橋望によるバッハの世界 ゴルトベルク変奏曲
2020年1月18日 東京文化会館小ホール 自由席3000円
当日は雨が雪に変わった天候の中、傘もささずに東京文化会館へ向かいました。
大学時代の研究室OBの新年会が都内で行われるので、せっかくだからコンサートへ行こうと数日前から画策していました。
この日は都内のオーケストラでも演奏会が開かれていましたが、バッハのゴルトベルク変奏曲を全曲通して聴く機会は今後も無いだろうと考え、このコンサートを選択しました。
チケットを購入しようと有名どころのプレイガイドに問い合わせたところ、三日前ですでにチケット完売!!
オーケストラのコンサートを申し込む前に、一応、主催者のWebsiteから購入を試みたところ、見よ、チケットが申し込めるではないか。
演奏プログラムはゴルトベルク変奏曲一曲だけなので、途中休憩無し。1時間半、途中休憩を入れずにピアノ一台で演奏することは、よくよく考えてみると体力・精神的にとっても負担が大きいと今更ながら思ってしまいました。
30の変奏曲と2つのアリアをただひたすら弾き続ける、まるでピアノの修行僧のようです。
この曲は、バッハが不眠症に悩まされる人が寝られるようにと作曲した曲で眠気を誘う音楽です。こちらの集中力が途切れることを心配していたが、そんなことは全く関係なく1時間半という時間を全く感じさせないほどの熱演でした。1時間と思ったほど。
高橋氏は毎年この時期にゴルトベルク変奏曲を取り上げているようだ、来年は東京オペラシティでの開催が決定しています。来年も素晴らしい演奏を祈念します。
コンサートの後、ゴルトベルク変奏曲の旋律を忘れることが出来ず名盤と名高いグレン・グールドのCDを聴いています。高橋氏の2015年のコンサートを収録したCDも出ているようなので機会があれば購入したい。
最後に。
演奏中に「鈴の音」が3度ほど会場内に響き渡ったり、アメの個装を外す音がコンサート会場に響きました。「鈴の音」は金属音で目立ちます。おそらバックの飾りで付いているのが鳴ったのでしょう。マナーとして演奏中に鳴らないように努めてほしいものです。
この写真は終演後に撮影。
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