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山形交響楽団無料動画配信 第283回定期演奏会

2020年03月14日 23時58分21秒 | クラシックコンサート

 

FBからの情報で山形交響楽団の第283回定期演奏会がCovid-19の影響で中止。代わりに無料動画配信を行うことを聞きつけて夜7時に日本酒熱燗と枝豆を準備してスタンバイしました。

じつは、私、1994年から98年まで山形と米沢にお世話になって、その間、山響の演奏会に足繁く通ったものです。

その後、山形の土地を離れてしまったため、一度も山響の音に接すること無く過ごしてきました。しかも今回、残念な結果になりながらもネットを通して22年ぶりに山響の音を聴くことが出来たことに深い感慨を覚えました。

 

Adoloid TabletとJBLのBluetoothスピーカーFLIP4を通して聴きましたが、画像・音質とも十分満足の行く品質でありました。

あの○っぽこの山響がこんな音を出すのか、しかもVnが向かい合う古典的な両翼配置。

しかも会場の山形テルサのコンサート会場としてのレベルの高さに驚きました。当時は市民会館と県民文化会館を本拠地としていたんですよね。

 

後半のシューマンの第二交響曲、実演に接したのは初めて? あまり記憶に無く、プログラムにあったら敢えて聴く気力を失いかねない曲です。

でも、今回の山響の演奏に接して演奏前のインタビューで指揮者の阪さんが言っていたとおり、「隠れた名曲」であることに気が付きました。。全楽章、ハ長調とハ短調とまったくもって珍しい構成で適当に聞いていると「変化がなく面白みに欠ける曲」に聞こえてしまうのでしょう。そのためシューマンの交響曲は敬遠してしまう事になっていました。

それが、どっこい、今回の演奏はそれを感じさせないほどの演奏でした。素晴らしかったですよ。今度、探し当てるレコードのリストにこの「第二交響曲」も含めたいと思います。

1&2楽章は快活な楽章で、反対に第三楽章はゆっくり目の楽章を入れるなど、ベートヴェンの第九交響曲の構成と似ているな、とも思いました。

 

こうして家の中でリアルタイムで演奏会に接することができて「ネット配信バンザイ!!」と叫びたいところですが、我が家にはもうすぐ年長さんになるガキンチョがいるので、後半のシューマンはムスメの世話に追われました。家庭で聴くとなると集中して演奏に接することができないのが難点ですね。

 

でも会場では絶対に不可能な「アルコール片手に生演奏聴いて家族と演奏の感想を言い合う」という事はネット配信でしかできません。

今回の件を通して、無観客だろうが観客がいるだろうがコンサートのネット配信は新たなある種の可能性を生むのではないか、と思いました。

 


2020年2月29日 ヴィルタス・クァルテット いわき定期演奏会

2020年03月01日 14時42分00秒 | クラシックコンサート
Covid-19の影響で演奏会中止の嵐が吹き荒れている中、いわき市のアリオス小ホールでレジデント楽団であるヴィルタス・クァルテットの演奏会が2/29に行われました。

いわき芸術文化交流館アリオス 音楽小ホール
2020年2月29日 18:30開演
Violin 三上亮 對馬佳祐
Viola 馬渕昌子
Cello 丸山泰雄




後半はベートーヴェンの弦楽四重奏曲「大フーガ付」。この演奏はライブ録音収録が事前に伝えられ、録音の邪魔になってはいけないと私も緊張感をもって演奏会に挑みました。

予習のCDでは全く惹きつけられなかったこの曲が小ホールいっぱいに鳴り響き、私に迫ってきました。五楽章の心温まる優しい歌に包まれた後、最終楽章の「大フーガ」は圧巻。CDとは全く別次元の演奏に圧倒されました。
四重奏の演奏をこんなに楽しむことが出来たのは今までに記憶にない。

今回の録音は来年10年目を迎える震災の頃に発売となるそうです。パンフレットにいただいた四人のサインは来年発売されるCDと共に記念となるでしょう。