『メッテルニヒの回顧録』
クレメンス・W・L・メッテルニヒ著
安斎和雄監訳 安藤俊次・貴田晃・菅原猛共訳 恒文社
この本は、「会議は踊る」という名言で知られるウィーン会議を主催し、1848年の革命によってその地位を追われるまで、30年以上に渡ってヨーロッパの外交を主導したオーストリアの宰相メッテルニヒ大公の回顧録です。
この本によると、メッテルニヒが最初の妻と結婚した場所がアウステルリッツだったそうです。三帝会戦のちょうど10年前にあたる1795年9月だったそうです。
この本を読んで初めて知りましたが、フランスの第一帝政時代に8月15日は聖ナポレオンの日という祝日だったそうです。もともとこの日は聖母被昇天の日でしたが、ナポレオン1世がローマ教皇ピウス7世にたのんで、自分の守護聖人の聖ナポレオンの日にしてもらったそうです。
この本のなかで、次のような一文がありました。
「私は、あとからくる人びとに、時代の嵐に抵抗する手段を、それも良心的な人間にとって唯一の抵抗手段を指摘するのが、私の権利であり義務であると思うようになった。その手段を私は、《法こそ真の力》という一つの銘にまとめてみた。」
フランス革命とナポレオン戦争という、ほぼ四半世紀にわたる激動の時代を生き抜いた人物の言葉だけに、「法こそ真の力」には深い意味が込められているなと感じました。現代もまた、フランス革命時に勝るとも劣らない激動の時代だと思いますので、この一文に出会えただけでも、この本を読んでよかったと思いました。
「私は、あとからくる人びとに、時代の嵐に抵抗する手段を、それも良心的な人間にとって唯一の抵抗手段を指摘するのが、私の権利であり義務であると思うようになった。その手段を私は、《法こそ真の力》という一つの銘にまとめてみた。」
フランス革命とナポレオン戦争という、ほぼ四半世紀にわたる激動の時代を生き抜いた人物の言葉だけに、「法こそ真の力」には深い意味が込められているなと感じました。現代もまた、フランス革命時に勝るとも劣らない激動の時代だと思いますので、この一文に出会えただけでも、この本を読んでよかったと思いました。