続きです。今日は、
ケアマネージャー試験
重要項目65
【37】高齢者の精神障害
【38】認知症
【37】高齢者の精神障害
○精神障害の種類
・せん妄の特徴
①意識混濁と注意の障害
②認知機能障害(即時想起、近時記憶障害と失見当識)
③精神運動性障害(寡動から多動、反応時間の延長、会話の増加・減少)
④睡眠、覚醒リズム障害(不眠、昼夜逆転など)
⑤比較的急速に発現し、日内変動を示す
・老年期うつ
①不安、焦燥感が強い
②心気症状を伴いやすい
③妄想を形成しやすい
④認知症様状態(仮性認知症の様相)を呈することがある
⑤意識障害を伴うことが多い
・精神障害高齢者の主な問題行動
①夜、家族を起こす
②外出して道に迷う
③徘徊
④大声をあげる
⑤火の不始末
⑥その他不潔行為
【38】認知症
○認知症の症状
・認知症状(中核症状)
・BPSD(認知症の行動・心理症状)
認知症状には、
・見当識障害
・記憶障害
・失語
・失認
・失行などがある。
一方、
BPSDには、
・幻視・幻聴
・徘徊
・行動異常
・抑うつ状態
・睡眠障害などがある。
BPSDを起こしやすい要因としては、
・孤独や不安
・不適切な生活習慣・住環境
・不適切な薬物の使用
・便秘などの身体症状などがある。
○アルツハイマー型認知症
主な症状は人格の変化
初期症状の代表的なものとして、
記憶力の低下を伴う記憶障害があり、
長期記憶や手続記憶は比較的によく保たれるが、
短期記憶の低下が顕著である。
○血管性認知症
知能の障害の程度にむらがある
「まだら認知症」
とも呼ばれる。
症状としては、
記憶障害を伴うことが多く、
・片麻痺
・運動障害
・尿失禁
・情動失禁などを生じる場合もある。
○前頭側頭型認知症(ピック病)
初老期認知症の代表的な1つ。
主な症状は、
人格変化や行動異常。
また、初発症状としては
・自制力低下
・感情鈍麻
・異常行動などが観られる。
○レビー小体型認知症
主な症状は、
・見当識障害
・記憶障害
・筋肉収縮
・嚥下困難
・幻視・幻聴
・無反応
・せん妄などがみられるほか、
・パーキンソン病様症状もみられる。