今日は朝から晴れていますが、私の座骨神経痛の痛みは足を温めていますと痛みが出ないのですが、就寝時間にトイレに4回も起きたので足が温まる余裕がなかってのか、朝から痛みを感じ炬燵に足を入れて中国旅行の思い出をHPから再編集しています。
訪問先 香港・広州・桂林の旅
実施時期 1988年9月23日~28日
30名が参加し私は5年ぶりの同じコースであったが、前回は香港~広州は飛行機、今回は往きはホーバークラフト、帰りは列車の旅。
9月23日
JL1375便は17時成田空港を飛び立ち香港啓徳空港にへ20時(現地時間)着陸。相変わらずな漫々的な入国事務処理に業をにやす。香港旅行社の女性ガイドがにこやかなお出迎え。一路ホテルに直行。早速バスの中で香港ドルに両替。「香港は泥棒天国、ガイドも先ず泥棒と思え」ガイドの悪い冗談に一同ギョッと身構える。
9月24日
朝食もそこそこに8時40分九龍発のホーバークラフトで中国広州へ向かう。小雨の中、台風の余波で海上は大荒れ。船は大揺れ。難航3時間余。珠江を遡り広州州頭埠頭へ到着。折しも昼時、入国手続きをすませ早速市内の「広州飯店」で昼食。一息ついて秋雨の中を市内観光に出かけ広州は人口300万、広東省の省都で、珠江デルタ地帯の北に位置する華南最大の都市。中国の南の玄関口。2900年の歴史を持つ広州は「花城」ともいわれ、肥沃な土地に植物、果樹そして芙蓉ジャスミン、桃、梅、牡丹、ハマナスなどの花々につつまれる。市の中央にある「中山記念堂」へ行く。革命の指導者、孫中山(孫文)を記念して1931年広州市民と海外の華僑が建てた八角形の宮殿式建築。内部は1本の柱もない独特の構造で、5000人収容の大ホールがある。堂の前には高さ5Mの孫文の銅像が立つ。あいにくの雨のため、銅像の裏で一同記念撮影。次は「広州美術館」へ。美術鑑賞はさておいて、お目当てはショッピング、両替不要、日本円OKで、円高景気で購買力旺盛。外貨獲得で売店ニコニコ。日中好!!夕刻、広州白雲空港19時発の中国民航3935便に搭乗。19時55分桂林空港着。夜目にも周辺に桂林独特の奇峰群立。まさに息をのむの感ありといったところ。宿舎の漓江飯店へ,ホテルは桂林随一。
広州・中山記念堂で
9月25日
桂林の朝は快晴。漓江下りには絶好の日和となる。8時ホテルを出発。川下りの港の揚堤まではバスで1時間、船着き場には大小の観光船が待機。われわれの船は60人乗りで、一行30名の他に香港華僑の一行が同乗して、10時出発。桂林観光のハイライト漓江下りが始まる。漓江は、広州へ流れる華南第一の大河である珠江の支流のひとつ桂江の中流地点で、この流れを下流の陽朔までの83㎞を4時間かけて下る。巨大な龍蛇のような山間を曲がりくねって流れる漓江の流れは浅瀬あり深淵あり、千変万化。「桂林の山水は天下に甲たり」といわれる水墨画の世界が終わりまで続く。両岸には奇峰、奇岩、その間に緑の竹林や集落が点在。小舟で鵜飼をする人、のんびり水浴の水牛、泳ぐ子供達、さまざまな風物がとけあい、さながら天然の画廊の趣である。船中で昼食。ビールの酔い覚ましは2階のデッキで。奇峰をバックに記念撮影や、周囲の風光に時のたつのも忘れ風雅な船旅を堪能。しかし川下りの船の2階デッキにまで土産屋が店をひろげているし、川の中を子供らが、船上の客が投げる缶ビール、ジュース、果物を奪い合うさまはものわびしい風景もある。風景といえば、川下りの途中で、イカダで鵜飼をする人々に出会う。観光船が下る時間は仕事にならないだろうが、イカダの漁師は棹で水面を叩き魚を追い込み、鵜を放ち魚を捕らえさせ、鵜を棹につかまらせて舟にあげる。鵜飼でとれた紅魚の蒸し煮は桂林料理の最高の味であるといわれている。終着地の陽朔へ14時に到着。陽朔は漓江下りの終点の町であるが、桂林に劣らず風光明媚な所、だが、船着き場付近は露店が並び、外人(特に日本人)目当ての物売りがうるさい。陽朔で下船後、バスで桂林郊外の芦笛岩へ。ここは全長2㎞に大鍾乳洞がある。洞内は迷路のように入り組んでおり、「雪人」「雄獅」「魚尾峰」などと名付けられた奇岩が、色鮮やかな照明に浮かび、幻想的なムードをつくっている。帰りに、七星公園を回り、市内の貿易センターでショッピング。榕湖飯店で夕食。珍しく日本風の造りと窓外の月が美しい。そういえば今夜は中秋の名月だ。
漓江下りの船から見る
漓江下り船内昼食後に売り子さんと
桂林郊外の芦笛岩大鍾乳洞
9月26日
8時40分発民航2514便で再び広州へ。機内で月餅のサービス。9時30分広州着。早速市内観光へ。先ず動物園のパンダと対面。レストランで昼食後六榕寺へ行く。南朝の梁代、537年建立の古刹。境内には高さ57㍍の八角九層の塔が聳える。さて次は、生臭さ見物と自由市場へ。食の街、広州市民の胃袋をまかなう広大なマーケット。山積みの肉、野菜にまじり、鶏をはじめ、蛇、スッポン、猫、犬、ハトなど、「食は広州にあり」で「足のあるものは椅子とテーブル以外、羽のあるものは飛行機以外」なんでも食べてしまう、の通り、すさまじい市民の食欲。まさに「食の都」を垣間見る思いである。ホテルに戻り小憩後、越秀公園内の広州博物館へ。小高い丘の上のこの公園には、羊城という広州の別称にちなんで5頭の羊の石像がある。園内にある五層の建物が「鎮海楼」で、海の近くにある越秀山は海を鎮めるということでこの名がついたといわれる。東方貿易公司友誼商店で盛大に買い物。夕食は北園酒家の広東名菜。だが従業員の仏頂面は不好。ホテルは花園酒店。夜の散歩の出会いはなんと「夜の女」。中国も変わった。
桂林飛行場
広州・六榕寺
9月27日
広州発8時30分の列車で香港へ戻る。列車「広九鉄道」特急車だが、なんと香港の列車だ。4人掛けのコンパートメントの中国の列車とは違って座席は前向きで味気ない。早速ガイドからスリが乗っているから気をつけろとの注意がある。国境の深せんで乗務員らが交替。高層ビルが林立する九龍駅へ11時08分着。お馴染みのにこにこ女性ガイドがお出迎え。昼食後、香港島観光。ショッピングで外貨放出。「万金油」もたっぷり買わされる。アバディーンの海鮮料理は香港の土産話。ビクトリアホテルで本旅行の最後の夜を過ごす。
車窓から見た深せんのビル群
香港・タイガーバーム
香港島へのフェリーから
9月28日
香港啓徳空港11時25分のJL002便で帰国の途へ。16時05分成田着。
訪問先 香港・広州・桂林の旅
実施時期 1988年9月23日~28日
30名が参加し私は5年ぶりの同じコースであったが、前回は香港~広州は飛行機、今回は往きはホーバークラフト、帰りは列車の旅。
9月23日
JL1375便は17時成田空港を飛び立ち香港啓徳空港にへ20時(現地時間)着陸。相変わらずな漫々的な入国事務処理に業をにやす。香港旅行社の女性ガイドがにこやかなお出迎え。一路ホテルに直行。早速バスの中で香港ドルに両替。「香港は泥棒天国、ガイドも先ず泥棒と思え」ガイドの悪い冗談に一同ギョッと身構える。
9月24日
朝食もそこそこに8時40分九龍発のホーバークラフトで中国広州へ向かう。小雨の中、台風の余波で海上は大荒れ。船は大揺れ。難航3時間余。珠江を遡り広州州頭埠頭へ到着。折しも昼時、入国手続きをすませ早速市内の「広州飯店」で昼食。一息ついて秋雨の中を市内観光に出かけ広州は人口300万、広東省の省都で、珠江デルタ地帯の北に位置する華南最大の都市。中国の南の玄関口。2900年の歴史を持つ広州は「花城」ともいわれ、肥沃な土地に植物、果樹そして芙蓉ジャスミン、桃、梅、牡丹、ハマナスなどの花々につつまれる。市の中央にある「中山記念堂」へ行く。革命の指導者、孫中山(孫文)を記念して1931年広州市民と海外の華僑が建てた八角形の宮殿式建築。内部は1本の柱もない独特の構造で、5000人収容の大ホールがある。堂の前には高さ5Mの孫文の銅像が立つ。あいにくの雨のため、銅像の裏で一同記念撮影。次は「広州美術館」へ。美術鑑賞はさておいて、お目当てはショッピング、両替不要、日本円OKで、円高景気で購買力旺盛。外貨獲得で売店ニコニコ。日中好!!夕刻、広州白雲空港19時発の中国民航3935便に搭乗。19時55分桂林空港着。夜目にも周辺に桂林独特の奇峰群立。まさに息をのむの感ありといったところ。宿舎の漓江飯店へ,ホテルは桂林随一。
広州・中山記念堂で
9月25日
桂林の朝は快晴。漓江下りには絶好の日和となる。8時ホテルを出発。川下りの港の揚堤まではバスで1時間、船着き場には大小の観光船が待機。われわれの船は60人乗りで、一行30名の他に香港華僑の一行が同乗して、10時出発。桂林観光のハイライト漓江下りが始まる。漓江は、広州へ流れる華南第一の大河である珠江の支流のひとつ桂江の中流地点で、この流れを下流の陽朔までの83㎞を4時間かけて下る。巨大な龍蛇のような山間を曲がりくねって流れる漓江の流れは浅瀬あり深淵あり、千変万化。「桂林の山水は天下に甲たり」といわれる水墨画の世界が終わりまで続く。両岸には奇峰、奇岩、その間に緑の竹林や集落が点在。小舟で鵜飼をする人、のんびり水浴の水牛、泳ぐ子供達、さまざまな風物がとけあい、さながら天然の画廊の趣である。船中で昼食。ビールの酔い覚ましは2階のデッキで。奇峰をバックに記念撮影や、周囲の風光に時のたつのも忘れ風雅な船旅を堪能。しかし川下りの船の2階デッキにまで土産屋が店をひろげているし、川の中を子供らが、船上の客が投げる缶ビール、ジュース、果物を奪い合うさまはものわびしい風景もある。風景といえば、川下りの途中で、イカダで鵜飼をする人々に出会う。観光船が下る時間は仕事にならないだろうが、イカダの漁師は棹で水面を叩き魚を追い込み、鵜を放ち魚を捕らえさせ、鵜を棹につかまらせて舟にあげる。鵜飼でとれた紅魚の蒸し煮は桂林料理の最高の味であるといわれている。終着地の陽朔へ14時に到着。陽朔は漓江下りの終点の町であるが、桂林に劣らず風光明媚な所、だが、船着き場付近は露店が並び、外人(特に日本人)目当ての物売りがうるさい。陽朔で下船後、バスで桂林郊外の芦笛岩へ。ここは全長2㎞に大鍾乳洞がある。洞内は迷路のように入り組んでおり、「雪人」「雄獅」「魚尾峰」などと名付けられた奇岩が、色鮮やかな照明に浮かび、幻想的なムードをつくっている。帰りに、七星公園を回り、市内の貿易センターでショッピング。榕湖飯店で夕食。珍しく日本風の造りと窓外の月が美しい。そういえば今夜は中秋の名月だ。
漓江下りの船から見る
漓江下り船内昼食後に売り子さんと
桂林郊外の芦笛岩大鍾乳洞
9月26日
8時40分発民航2514便で再び広州へ。機内で月餅のサービス。9時30分広州着。早速市内観光へ。先ず動物園のパンダと対面。レストランで昼食後六榕寺へ行く。南朝の梁代、537年建立の古刹。境内には高さ57㍍の八角九層の塔が聳える。さて次は、生臭さ見物と自由市場へ。食の街、広州市民の胃袋をまかなう広大なマーケット。山積みの肉、野菜にまじり、鶏をはじめ、蛇、スッポン、猫、犬、ハトなど、「食は広州にあり」で「足のあるものは椅子とテーブル以外、羽のあるものは飛行機以外」なんでも食べてしまう、の通り、すさまじい市民の食欲。まさに「食の都」を垣間見る思いである。ホテルに戻り小憩後、越秀公園内の広州博物館へ。小高い丘の上のこの公園には、羊城という広州の別称にちなんで5頭の羊の石像がある。園内にある五層の建物が「鎮海楼」で、海の近くにある越秀山は海を鎮めるということでこの名がついたといわれる。東方貿易公司友誼商店で盛大に買い物。夕食は北園酒家の広東名菜。だが従業員の仏頂面は不好。ホテルは花園酒店。夜の散歩の出会いはなんと「夜の女」。中国も変わった。
桂林飛行場
広州・六榕寺
9月27日
広州発8時30分の列車で香港へ戻る。列車「広九鉄道」特急車だが、なんと香港の列車だ。4人掛けのコンパートメントの中国の列車とは違って座席は前向きで味気ない。早速ガイドからスリが乗っているから気をつけろとの注意がある。国境の深せんで乗務員らが交替。高層ビルが林立する九龍駅へ11時08分着。お馴染みのにこにこ女性ガイドがお出迎え。昼食後、香港島観光。ショッピングで外貨放出。「万金油」もたっぷり買わされる。アバディーンの海鮮料理は香港の土産話。ビクトリアホテルで本旅行の最後の夜を過ごす。
車窓から見た深せんのビル群
香港・タイガーバーム
香港島へのフェリーから
9月28日
香港啓徳空港11時25分のJL002便で帰国の途へ。16時05分成田着。