江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

カンボジアの子どもたちの未来のために! 6・6教研報告

2014-06-08 | 江戸川区教組
6月6日(金)船堀タワーホール403会議室で、区教組6月教研が大勢の組合員・OBの参加のもと行われました。

今回は私たち区教組の大先輩でつい先日カンボジアから2年ぶりに帰国した鎌田勝吉さんを講師に迎えて
「カンボジアの教育事情-教育システムと子どもたちの暮し-」という内容でお話を聞きました。

趣味の外国旅行で訪れたカンボジアの“状況”と“教えたい”という気持ちからNGOのCIESF(カンボジア国際教育支援機構)の派遣に応じて二年間プノンペンで中学校教員養成校の化学担当として活動してきたそうです。

その二年間のお話を聞くと、発展途上国特有な問題やポルポト政権下での大虐殺による深刻な人材不足の中での困難な活動の様子がひしひしと伝わってきました。

教えるための機材や教科書、教室が無かったり、また有っても使える状態ではなかったり、トイレや電機のない地方も多く、二部制の学校が殆どで、劣悪な環境でも熱心に学んでいること。
実験をしたことがない学生たち、カンニングが横行し、賄賂が日常茶飯事で、教員の異動も金次第であること。

とにかく教員の絶対数が少なく、一人当たりの生徒数が50人近くで、給料が安く副業しなければ生活していけないこと等が、実際に経験したことも含めて語られました。

 質問の受け答えを含め2時間以上話されても、まだまだ話し足りないほどカンボジアへの思いが伝わってくる講演でした。

ゆっくりとのんびり過ごしているカンボジアの人々への愛情と対等な関係で協力していこうとする鎌田さんだからこそ、現地の人々や教え子とより良い関係が作れたのだと思いました。

 また近々カンボジアの友人に会いにいくのだと最後の言葉で述べられていましたが、私たち江戸川区教組もほんの少しでもいいので協力していこうと思いを強くし、鎌田さんのこれからの益々の活躍を願い教研を終えました。

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