１０年後のアイロニング未来予想図～ベイダー版～最終回

皆さん、こんにちは。アイロニング班長のスチームベイダーです。

今日は筑波ヒルズにあるエコタウン食堂からお届け。


ピコーンピコーン

音に気を取られたベイダーはアイロニングしている手を休め、テレビジョンを見ました。

「ニュース速報」の字幕が流れます。

続けて流れてきた字幕に、ベイダーは我が目を疑いました。

「エクストリームアイロニングの日本代表選手であり、日本のエクストリームアイロニングの第一人者である、松澤等（４８）がドーピング検査で禁止薬物検出。二年間の公式戦出場停止処分と半年間のアイロン掛け禁止」

ベイダーの驚いた顔を横目に、スケバンが、
「いつかやると思ったぜよ～。」
と言いやがったので、ベイダーはカッとなりスケバンに殴り掛かろうとした時、アイロンのコードに見事に躓き転倒！

地面に膝をつきメソメソしていると、捨てられたジュースの空き缶がベイダーの視界に入りました。

空き缶のラベルには『ハイオク（JT）』と書かれております。

ベイダーは、はっ！っとしました。

『ハイオク（JT）』を手に取り、すぐさまアジトを飛び出しました。
愛用のスチーム流星号（自転車）に乗って向かった先は、
「筑波エコ大学　薬物研究室」
室長のやくみつお教授に『ハイオク（JT）』の成分鑑定を依頼。

すると、なんと言うことでしょう・・・・。

国際エクストリームアイロニング連盟が禁止している全ての薬物が検出されたのです

ベイダーは再びスチーム流星号に飛び乗り、一路国際EI連盟へ。

何としても伝えなければいけない事があるからです

ベイダーは松澤氏がアジトへ来ると必ず『ハイオク（JT）』を振舞っていました。

「もう満タンです」

と言う松澤氏の言葉にも耳を貸さず・・・

松澤氏のドーピング疑惑の原因はベイダーにあったのです
しかし、ベイダーは、

「でも、もう検出されちゃってるし・・・無理だな！」

と思い、国際EI連盟行きは中止。
筑波山神社の側にある青木屋の露天風呂に入ってそそくさとアジトへ帰りました。

～Fin～

※今回で『１０年後のアイロニング未来予想図～ベイダー版～ドーピング事件の巻』は終了となります。
明日からは普通のIRONING番長をお楽しみ下さい。