時間軸をバレー部と初めて出会った頃に戻してみる。
私の精一杯の強がりを彼女たちは察したのか、私に構うことなく練習を始めた。
二人一組でお互いにパスをしていた。
パスが終わると、またキャプテンが自分のところに来た。
「次に何を練習すればいいですか?」
「いつも通りの練習をしてください。」
「前の先生は、ここからボールを出してくれました。」
「今日はまずみんなの練習を見せてもらう。そこからまた練習メニューを考えてくるから。」
・・・練習メニュー、練習メニューっていったい何なんだ。私は内心イラついていた・・・・
そして、早くも顧問になったことを後悔し始めている自分がいた。