虚構の世界~昭和42年生まれの男の思い~

昭和42年生まれの男から見た人生の様々な交差点を綴っていきます

黄昏のモノローグ~人との距離~

2017-12-22 07:18:05 | 小説
*このお話はフィクションです。

 あたたかく晴れた朝が釧路の街を包み込む。

 12月とは思えない雰囲気が街を包み込んでいる


 昨日は会社の仲間との小宴があった。ちょっとした忘年会とでもいうべきものだろうか。


 私を慕ってくれている部下たちが7人集まった。


 私は取り巻きをつくることは好きではない。


 しかし、自分の仕事を遂行していくときに、どうしても味方になってくれる人の存在が必要になる。


 昨日の7人にはいろいろと私の願いを聞いてもらっている。

 
 部長に昇任するまでの自分は自分を大きく見せようと虚栄心の塊のような男だった。自分を大きく見せようとする生き方はトラブルも多かった。


 確かにその生き方で評価を得たり、目立つようになり、今の自分につながったことは否定できない。


 しかし、この生き方で人の上に立つ資格はないことに気付かされた。

 自分は極力目立たずに人を立てる生き方をしなくてはいけないことを学んだ。


 そして、人間関係も、ある程度の距離感が必要ということ。人間は完全な人は存在しない。嫌な部分をお互いに見ない・見せない付き合いこそ、会社では大切だと思う。


 昨日も先が進むにつれて、他人の話題や評価を始める部下がいた。さりげなく話を別方向に持っていった。

 人のことを話題にして酒を飲むことは組織の上に立つものとしてやってはいけないことだと自戒している。


 今日も一日が始まる。

 生きるとは修行のような日々だ。

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