虚構の世界~昭和42年生まれの男の思い~

昭和42年生まれの男から見た人生の様々な交差点を綴っていきます

私小説「惨めな人生」

2020-05-14 17:33:53 | 小説
私は52歳の冴えない男だ。

小さな会社で営業の仕事をしている。

結構はしたが、45歳の時に妻と娘は私のもとを出ていった。

理由は、私の借金だった。

給料が安いのに、パチンコにのめり込み、消費者金融から300万円の借金をしたのがバレたからだ。

あれから、8年が経過したが、借金は減るどころか増えている。

パチンコもやめていない。

給料が出ると、可能性のないとわかっているのに、気に入った女性のいる場末のスナックに行き、
僅かな小遣いを全て費やす。

一瞬の偽りの優しさと引き換えに一か月働いたお金がなくなっていく。

そんな惨めな人生を送っている。

ここから人生を回復させることは無理だ。

というか、人生において、自堕落に適当に生きてきた男の末路だ。

自業自得だ。


惨めな人生を送っている人間に共通していることがある。

それはプライドが高く、努力が嫌いで、傷つきやすいということだ。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。