奥州初老カメラ小僧

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カメラ小僧の由来

2009-08-28 01:52:38 | カメラ生活
「カメラ小僧」という言葉は、最近では、例えばモーターショーのコンパニオンやレースクィーンに貼り付いてセクシーな写真を、隙あらば撮影しようとする若年層の男子を指すようなイメージがあり、あまり良い印象を持たれないようだ。しかし、昔はそうではなかった。鉄道写真等を撮影する中高生もカメラ小僧と呼ばれていた。
昭和50年代前半のオーディオブームが沈静化した後に、中高生を中心にカメラブームが生まれた。アサヒカメラ等の老舗カメラ雑誌に対抗するような形で、中高生向きのカメラ雑誌(月刊カメラマン・CAPA等)が昭和55年前後に相継いで創刊されるようになり、カメラ小僧が量産されたのである。カメラメーカーも、カメラ小僧のニーズに合うような5万円前後の安価な一眼レフカメラを生産した。その中で話題になったのは、ミノルタX7だろう。「今の君は・・・」というCMソングをバックに少し太めの宮崎美子が木陰で水着に着替えるTVCMは一世を風靡した。
ところで、当時、小生は三番目の大学に在籍し、アルバイトで塾講師をしていて、一般の大学生よりは経済的に余裕があった。ある日の事、池袋界隈を散歩していたら、北口に、出来て間もない「ビックカメラ」を見つけた。バイト先の塾で専任教師をしていた友人がキャノンF-1を持っていたので、「どれ、俺も一つカメラでも買うか」という気持でビックカメラの店内を歩いてみた。友人がキャノンならば、「俺はニコン」と思っていたがニコンF3には残念ながら手が届かず、高校時代にオリンパスを使っていたので、OM-2Nを購入。
一眼レフの醍醐味はレンズ交換にあると思い、数本交換レンズも購入したが、今度はレンズ交換が面倒という事で、もう一台カメラを購入した。それが、OM10だ。塾で中二の男の子の個人授業を受け持ったが、その子は熱心なCAPAの愛読者であり、是非、OM10を見せてくれ・触らせてくれとせがまれた。同じカメラ小僧でも、カメラ雑誌の記事を読むだけで満足している、可愛らしいカメラ小僧も、他方には存在した訳である。
そんな事をある雑誌(季刊クラッシクカメラNO.4 双葉社 1999)の記事を読んで思い出したのである。(続く)

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