新型インフルエンザ対策

新型インフルエンザとその対策について、多くの人に知ってもらいたい。このサイトの情報により生じた損害には責任を負いません。

発熱外来とは?

2008年08月24日 | 罹ったら
もし新型インフルエンザが発生して、みなさんがいわゆる風邪症状や高熱が出たらどうしますか?病院に行くのが普通ですよね。
でも、新型インフルエンザが発生しているときに、みなさんが風邪症状や熱はないけど、
「定期的な高血圧の薬をもらいに行きたい」とか、
「喘息の薬をもらいに行きたい」というとき、どうしますか?新型インフルエンザ患者がいるかもしれない病院・診療所に行きますか?迷いますよね。

それを解決するための概念が「発熱外来」です。

その定義は厚生労働省のHPに掲載されています。
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(2)発症者の家庭における留意事項
発熱・咳・全身痛など通常のインフルエンザと思われる症状がある場合、事前連絡なく近医を受診すると、万が一新型インフルエンザであった場合、待合室等で他の患者さんに感染させてしまう「二次感染」のおそれがあります。その場合はまず、保健所等(発熱相談センター)に連絡し、都道府県等が指定する医療機関など(発熱外来など)を受診して下さい。都道府県や、市町村、保健所から、情報が提供されますので、随時チェックをするようにしてください。

*発熱相談センター:
発熱を有する患者さんからの相談を受ける施設。都道府県・保健所を設置する市又は特別区が保健所等に設置する。

*発熱外来:
発熱を訴える患者さんに対し、直接通常の外来を受診するのではなく、他の症状の患者さんから隔離した場所で外来診察を行うシステム。新型インフルエンザ感染・発症を否定されれば通常の外来での診察になり、新型インフルエンザであれば感染症指定医療機関等に入院措置等が取られる。

特に自分自身が発熱・咳・のどの痛みなどの「かぜ症状」を呈した場合には、その症状が新型か否かにかかわらず、インフルエンザによるものか否か、またインフルエンザであってもどの型であるかは、検査をしなければ分かりません。したがって、上に挙げたような医療機関を受診する必要がありますが、医療機関を受診するときはもちろん、外出時、家庭内でも、咳をする際には「咳エチケット」に十分注意をして、周囲に感染させないように心がけることも必要となります。
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この「発熱外来」の構想をWHOの尾身茂・西太平洋地域事務局長は暗に否定して、在宅医療を勧めたということなのです。
「発熱外来」は新型インフルエンザ対策のキーワードの一つなので、今後詳しく説明して行きましょう。
(「新型インフルエンザ対策の達人」より)