「平泉ー仏国土(浄土)を表す建築、庭園及び考古学的遺跡群」として、世界文化遺産に登録されている、平泉の「中尊寺」と「毛越寺」を訪ねました。
当日は雨でしたが、「いわて復興元年キャンペーン」の最中、かなりの観光客で賑わっていました。
中尊寺
本寺の中尊寺と山内17の支院からなる一山寺院。
三千点以上の国宝、重要文化財があり、奥州藤原氏の栄華を今に伝えています。
金色堂
中尊寺院の中にある国宝で、堂全体が金箔で覆われ、極楽浄土を現世に表しています。
現存する唯一の創建遺構で、御本尊の阿弥陀如来を8体の菩薩が取り巻き、内陣は螺鈿細工、蒔絵などの漆工芸や彫金が施されていて、当時の工芸技術の高さがしのばれました。
初代清衡、2代基衡、3代秀衡の御遺体と4代泰衡の首級が納められています。
”五月雨(さみだれ)の
降り残してや光堂”
(松尾芭蕉の句碑がありました)
毛越寺
モウツウジと読みますが、モウオツジが変化したものだそうです。
国の特別史跡、特別名勝の二重指定地で、創建時の伽藍焼失のため、広大な境内には礎石、土塁などが貴重な遺構として保存されています。
また、「大泉が池」を中心とする浄土庭園は、背景の塔山と共に、浄土の世界を作り出しているとのことです。
池庭の花菖蒲が見頃を迎えていて、一幅の絵を見ているようでした。