パープル問題

2011/11/24(木)より開設
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 ドラマとかアニメの感想などを日記にしています

<オレの妄想がこんなに伝染するわけがない>第2話 「世紀末再び煮沸するノストラダムスの大予言」

2013年01月23日 | 日記
 東洋歴2998年、ある男が世間を騒がす。トネガワ出版社長の薬味任三郎さんである。某マスコミの特番では薬味社長と小月(こづき)ガイア大学教授との論争である。

 ニュートン本人はやらせだとは思ってはいなかったが。


 
薬味「太陽系はもう分かっちゃいましたけど銀河系のかなたまではまだ分かりませんよ。冥王星より果てには銀河人がいるに違いない」


 
小月「んなわけないでしょう。銀河人の住民票見せなさいよ」


 というやり取りが30世紀末にも繰り広げられていたらしい。ニュートンは目を輝かせてテレビ画面に喰いついていた。

 時を同じくしてジャッポーネの共和国元老院(略してジャポ元老院)は総数が52議席のうち、西園寺公望(さいおんじ・きんもち)という高齢者市民が党首の長老党が51議席、全ヲタ連が1議席と健闘した。

 ニュートン君が7歳の時の日記なのでおぼつかないのですが、ジャッポーネの選挙制度は当選できる人数が52人で、アニメ制作を認めず原作のみに偏重する長老党と、アニメ制作の復活をもくろむ全ヲタ連の「二大政党制」になっており、さらにややこしいのは<軍隊>の存在であった。

 東洋歴の2989年には<日本国憲法>は有名無実化しており、憲法9条は条文が存在しつつもなぜか「自衛軍」という名称の軍隊が普通に国民を守っているというカオスな国家となっていた。

 2998年に西園寺首相は「ジャッポーネ共和国憲法」をジャポ元老院に提出し、ニュートン派系列の全ヲタ連党の議員に妨害されつつも、1000年間旧日本国より受け継がれし、最高法規を投げ捨て、愚かにも日本国憲法を廃してしまった。

 これにより、陸軍が復活、海軍が復活、空軍が復活。陸軍大臣には牟田口廉也、海軍大臣には米内光政、空軍大臣には山本五十六が就任。
 あくまでもそれまでと同じく志願制であり、徴兵制ではなかった。超大陸パンゲアの盟主である英国と互角に張り合うために男女差別の撤廃を唱える意味合いで、女性の志願もこれを認めた(イスラエル方式)


 東洋歴3000年。極端に右傾化したジャッポーネ共和国から逃亡者が続出し人口は激減、文化水準は21世紀初頭にまで落ち込んだ。

 ガイアでの人口の700億人のうち、そのほとんどが英国に流れ、人口は2億人にまで落ち込む。

 東洋歴3000年のジャポ元老院選で長老党が西園寺党首ただ1人しか受からず、全ヲタ連が51議席となった。与野党の垣根がほとんど消滅していたために、西園寺は「超少数与党」でのスタートとなった。


 3000年代初頭に娯楽がなかったわけではない。原作(小説と漫画)を読むことは認められていたがアニメを視聴することは禁じられていた。

 と言っても過去の20世紀から21世紀初頭に作られたアニメをこっそりと見る者は後を絶たず、ニュートン君もそんな1人であった。


 禁止されても闘い続ける、それが全ヲタ連である。


 *全ヲタ連合=全世界ヲタク連合会。超大陸パンゲアの700億人の人口のうち、貴民のかくれファンが多いとされているが選挙戦に臨む者は100人以下で、当選できて、かつ主導権を握る者は19人に絞られ、19人の主力メンバーが主で学生と元老院議員の兼業である。

 「被選挙権は18歳から(選挙権も18歳から)」と西園寺と牟田口の共同提出の憲法案で、苦肉の策としてアニメ弾圧をするかわりに被選挙権年齢を引き下げたため。

 しかし全ヲタ連自治会委員長だったニュートン君の字があまりにも「悪筆」のために、その時代の考証は困難を極めている。
 そのためにニュートン君はノートに書くよりも、ブログでの日記での自問自答が日課になってしまっているらしい。

 全ヲタ連のキャッチフレーズ
「広く 浅く」



 19人の主力学生のジャンルが全員同じかというというとそうではない(注意事項、管理人はそんなにヲタクを知らないので出てくるヲタは鉄道、アニメ、原作、裁判傍聴、政治、スポーツの6人のセリフしか入らないと思う、というよりそう断言します)
 

 ニュートン君の脳内での回想と口述筆記なので、1つだった大陸が東洋歴3013年までにまた今の地球地図に戻ってしまうこともありえます。
<この話はフィクションです 実在する人物・団体・国家等とはいっさい関係ありません> 


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