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何が彼らを、共同生活させたのか?

2017-06-23 19:15:00 | 演劇
秀の、日記。


6月22日・木曜。


夕刻、19時半、下北沢。

小劇場・<楽園>。


<マニンゲンプロジェクト>公演・「まるで神様」。


初日の昨日、うかがうつもりだったが、

大嵐による交通混乱を避けるため、

やむなく、2日目に変更。


もう、今回は、ヘビーなのを覚悟で、

当日券・3000円で、観に行った・・・。


ここの芝居は、このところ、毎回、

気分的には、結構、しんどいものが、ある・・・。


それは、人生の悲喜劇ぶり、

人間たちの愚かさ、浅ましさの典型を、

集めまくっては、バンバン、見せつけてくるため。


だが、それゆえに、

心を、不安に揺らがせ、震わせてくれる・・・。

時には、ちょびっと、笑かしてもくれる。


今作の5人芝居も、例外ではなかった。

常連の佐竹麻希をはじめ、全員、表情豊か、力演者揃い。


注目は、女優・絹川麗。

一見、某局ドラマの<櫻子>みたいな、なりだっただが。


本業である大失敗をした、ラジオ・トーク業兼務の、女性役。

一度、善人風のリミッターを、外してしまったが為に、

けたたましく吠えまくり、はじけまくる。

その、やけっぱちな、ふっきれたような、速射砲ぶり。


女性版・ビートたけし(!)みたいで、

かなり・・・笑わせてくれた。

ここいらは、見どころ。


後半は、例によって、

奇妙なる共同生活を始める、5人の、

壮絶なる、激論の末に、

悲劇と、別れの予感、と、なってゆくのだが。


もう少し、笑えるシーンも、ほしいところ。


人間肯定の要素も、あるにはある、のだが。

もうちょいとだけ、カタさをほぐして、

明るく、締められないものだろうか・・・?

とも、感じたのだった。


・・・でも、また、いずれ、

観に、行っちゃうんだろうなあ・・・と。



以上。











何が新宿に幻想夢幻を招くのか?

2017-04-23 05:31:00 | 演劇
小五郎の、日記。


4月中旬より、下旬。


4月17日・月曜。


有給をとって、実家の犬を、予防接種に連れて行った。

小生しか、この日は、連れてゆける人間が、いなかったのだ・・・。


注射は慣れているせいか、割と神妙に、受けてくれたのだが。

帰り道で、いつも両親と散歩のときに、休憩するらしい場所に来ると、

突如、犬が踏ん張り、そこから、動こうとしない・・・。


予報では雨が降りそうなので、なるべく早く、帰りたいのだが、

坂道を上ってきた犬は、へたばっており、息も絶え絶えで、

中途休憩を、強力に主張。


やむなく、5分くらい、待ってやった。

もう、14歳近いからなあ・・・。

人も、犬も、身体は歳をとるのだ。



4月20日・木曜。


夕刻、新宿。

19時より、花園神社境内に設営のテント小屋で、

<水族館劇場>公演を、観る。

当日券・4500円。


平日でもかなりの、にぎわい。

たちまち大入り満員、よくぞ入れてくださった。

表でのイントロ芝居も、すこぶる愉快に、健在。


亀有・千石・三軒茶屋と、幾度となく観てきたのだが、

来るとやっぱり、また、観たくなるのだ・・・!

何というか、故・鈴木清順監督の劇映画に、

近いものを感じる、仕掛け満載、なので。


近年は東京公演がなく、三年ぶりの、帰還。

すったもんだがあったらしく、大分メンバーが、入れ替わっていた。

三重県の演劇関係から、合流したメンバーも、いた模様。

素人芝居の、出版関係者なども、

結構ユーモラスに、役割をこなしており、面白い。


その辺のお話も、楽屋落ちに散りばめつつ、笑わせつつ、

昭和の戦後っぽく、きわめて愉快に、かつ、ファンタジックに、上演は進行す。

大衆演劇一座風のおばちゃん、つなぎで大活躍、だった・・・!


次の日曜まで、やっているそう。

演者たちの年齢を考えるに、

いつまで、この贅沢な面子で、見られるのか・・・?

今、観れる人は、ぜひ見ておいたほうが、いい・・・。




4月22日・土曜。

担当者不在に付き、本日は午後の力仕事、無しになった。

午前のみ、通常の仕事。


午後が空いたので、ダッシュで、阿佐ヶ谷へ。


この日は、故・山口小夜子女史のドキュメンタリーを、観たかったのだが。

あいにくと、朝の10時台から客層が集まっていて、すでに満杯、とかで、入れず。

無念・・・!

このプログラムは、この土日、14時台に2日間のみ。

おそらくは明日も、満杯であろう・・・と。

観たい日に限って、席はない。


やむなく、近くのラピュタ阿佐ヶ谷で、

東宝文芸映画の鑑賞に、変更す。

1200円X2本。


白黒映画・「大番頭小番頭」。

1955(昭和30)年、佐々木邦原作・井手俊郎脚本・鈴木英夫監督。


銀座近辺、老舗の下駄問屋に、大卒青年(池部良)が、採用される。

新人番頭として、事実上の責任者である大番頭(藤原鎌足)に、指導を受けつつ、

下駄が嫌い(!)な若旦那(伊藤雄之助)との間で、振り回される、職場喜劇。

大分から上京中の親族、陽気な現代っ娘役で、雪村いづみがデビューした作品。


戦後社会の設定だと、さすがにちょっと、お古い感じの世界観だが。

東宝サラリーマン&家庭喜劇の系統として観れば、

結構、笑えて、面白い。


堅物で説教くさい、昔気質の大番頭に、

すぐ柳橋へ行きたがる、金銭感覚のでたらめな、新しいもの好きの若旦那、

あまりにも生真面目な、大卒新人青年。

この3人のやり取り、意識のすれ違いでもって、爆笑の連続・・・。

愉快、愉快。



もう一本も白黒の、「家内安全」。

1958(昭和33)年・源氏鶏太原作・井手俊郎脚本・丸林久信監督。


会社経営一家の、明朗ホームドラマ。

だが結構、それなりの、危機的トラブルが、続出で・・・。


謎の通報者による、お父さんの温泉浮気疑惑にはじまり、

長男と次男、バス乗客の女性、会社のOL、バーの女給らによる、

ちょっとした恋愛の、もつれかける騒動へ。

さらには、お婆ちゃんと、バーの女性の、思わぬ関わりに・・・・と。


なんだかんだで、都合よく(?)イモづる式に、発展しかける。

それらの問題解決に、奔走してるのは、おばあちゃん、だった・・・。


ほぼ大半の、トラブルの原因は、

平田明彦の、プレイボーイな長男の、ビジネスマンで・・・。

困った人、だなあ~!もう。

弟に、あやまんなさいっ!


こちらもまた、それなりに喜劇で。

題材の割には、のどかな笑いに、みちていたのだった。



・・・以上。


さらば、追憶の日々よ・・・(記述中)

2017-03-29 23:46:00 | 演劇
秀の、日記。

3月・下旬分。





3月29日・水曜。


お昼は、東芝で、

怒号にまみれた、臨時株主総会…の、ニュース。

終わってる・・・。


夜。下北沢。

<マニンゲンプロジェクト>劇団公演・「破片」。


テーマは、人間の死生観に関する、

かなり辛辣なる、分析。


人妻が、愛人が、主人の幽霊が、

人妻の友人女性が、失踪少女の幻が、

あるいは、奇妙なる通販コーナーの司会が・・・

発する鋭い台詞が、いちいち、胸に刺さる・・・。


ユーモア・シーンが全然なく、

お話が暗くて、皮肉が強すぎて。

寂寞感が、つのる・・・。


次はもうちょっと、人生は滑稽なまでの悲喜劇、

というところを、ユーモアを交えて、見せてほしいものよ・・・と。



(前後を、追記中・・・)

旅人、観劇する

2016-01-16 23:50:00 | 演劇
旅人、覚書。


1月16日・土曜。


昼まで、仕事。


昼食の後、都内経由で、

14時半頃、下北沢・<劇>小劇場へ。


当日券が若干あり、というので、お願いし、

18時まで、外を散策しながら、待つことにした。


<マニンゲンプロジェクト>・新作舞台公演。

「台風の夜に川を見に行く」。


(おいおい、何て危険な、行為なんだ・・・!鉄の声)


終戦直後から、高度成長期、低成長・バブル絶頂期と、

崩壊期、2000年代にいたるまでの、

時間軸が前後する、時の流れ、歳月の、お話。


昭和40~50年代生まれとおぼしき、同級生男女達の、

その後の、さまざま成り行き、人生模様の物語に、

ある年配女性の、ナビゲーター役が、加わっている。


戦後横浜、伝説の老娼婦・ヨコハマ・メリーが、モデルと見られる、その役を、

子安女史が、見事に主演しきった。


ファジー、なんて懐かしい言葉の解説、久しぶりに、聞いた・・・!

「でっかい事やる、っていう割に、あんた、空っぽじゃないの!」

と、その言葉の危うさを指摘する、

しーとん女史の台詞が、いちいち、辛辣で・・・。

別れを切り出された、男は、つらいのう・・・。


歳くうと、確かに、過去の記憶って、

だんだん、霞がかかって、ゆくよなあ・・・という。


かくて、小生も又、「地下鉄のザジ」の如くに、

年を取ってきたのを、感じたのだった・・・。




と、以上。

新必殺演劇人

2015-06-06 23:51:00 | 演劇
小五郎の、日記。



6月6日・土曜、午後。


昼までの、仕事が済んだ、その後は。


あきらめきれず、ついに、再び、

下北沢の、劇場へ。

連日、満席と、聞いてはいたのだが。


そして、席は・・・


あった。

夜の部の当日券を、待つつもりで、伺ったのだが、

キャンセル待ちの分が、昼間の部で若干数、空いていた。

で、急遽、すぐ観ることに決めた。



<マニンゲンプロジェクト>公演。

「この素晴らしい世界は ~another perfect world~」。

入場料・3000円。


今回もなかなか、深い内容で、かつ、面白い・・・!

観れて幸運、本当に、よかった・・・。


生まれてこの方、ずっと、家のベッドから動けない暮らしの、青年。

あ~、う~、しか言えない・・・。

というと、外から見れば、なんて気の毒な、と、なるところだが。


本人は、ラジオを聴き、家族の様子を見ながら、介護されながら、

実は、これが当たり前の、日常であって。

ラジオのおかげで、知能も、

普通の少年(青年前夜?)くらいには、発達しており、

伝えるすべが、無いだけ。


幼少時以外、家からほぼ、出たことのない、彼にとっては、

これが、パーフェクトな、世界。

結構、幸せを、感じていたりする・・・。

ナレーターは、そんな彼の、意識。


一家のじいちゃんの、法事の日、

この家に集まったのは、彼の姉や、家族・親戚、

ホーム・ヘルパー、隣の工場の従業員ら、関係者一同。


各人がちょっとした、いざこざの種を、抱えている状況下に、

もう一つ、一家のおばあちゃんと、一枚の絵画と、お金を巡る、

一大トラブルが、突如、勃発。

以後、各人の本音が、激しく、炸裂する・・・!


途中から、隠れていた人物と、

真犯人(!?)と目される、ある人物が登場、

皮肉交じりなしゃべり方で、更にその状況を、引っ掻き回す・・・。

警官も、やってくる。


ファミリ―の、一大事。

緩やかに、持ちこたえていた人間関係の、崩壊が、始まる・・・。

ナレーターの青年には、無論、どうしようも、ない・・・。


という大筋を、時折ギャグ交じりに、進行してゆく。


母親役・佐竹女史と、

介護人役・しーとん(浅川)女史、

見せ場でエンジン全開、引き込まれる・・・。


そこは謝謝じゃない!等の、シーンには、

ヘルパー役・天野女史の、台詞のごとく、

ウケる~!と言って、笑うしか、ない・・・のだった。


俺たちって、人生芝居の、脇役揃いだ!

と、のたまう一幕が。

いやいや、なかなかどうして

皆さん、全員、主役級!でしたぞ~、と。


家族の幸せって、なんだっけ?

と、考えさせられる、お話。

オール・ハッピー・エンドじゃなかったが、

客席で、泣き笑い、

決して小さくない、感銘を得て、充実したのだった。



その後、時間が思わず、空いたので。

近くの小型映画館・トリウッドへと、寄ってみた・・・。



つづく。