サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……結局どれも損得から?

アメリカン的ビジネスコンサルティング・心理学に関する書物によく登場する人間3分類……Giver(ギバー)、(テイカー)、Matcher(マッチャー)…。

人間関係において他者に与えたい人、受け取りたい(時に奪いたい?)人、そして損得の帳尻を合わせる人っていうやつである。

ウンウン、確かに分類するとそうなるよね?
……と読んでると『どのタイプが成果を上げるか?』とか『結局得するのは?』とかに話は転じられていくのである。

ケチで奢って貰いたいばかりの人間が……ふーんギバーが最後には儲けるのか?と知ったとしてならばと……次の日から誰かに気前よく振る舞えるかい?と強い違和感を持つのである。

僕の人生で……収奪にご執心な人間が、どんなにトラブっても心を入れ替え利他的に振る舞う様になったのを見たことは無い。一時の恥?そんなレベルで暫くの間鳴りを潜めるのが関の山である。

時にソイツの為にアドバイスしたことだってある。その卑しいケチぶりが余りに痛々しかったから。
お前さん絶対損する様になるよ?って。

損得勘定のモチベーションによって人の性根ってモノの本質を変えられるものではない。
ケチな性格ってのはDNAなの?って位に執拗にその人を支配し続けるのである。

時に恥を知り…テイカー…たる自分の卑屈さに気付いたとして……『その欠点』を事ある毎に自分に言い聞かせてその害を減じる努力が出来る様になる人は居るかも知れないけれど。

テイカー…が、ギバーになるのには超えられぬ無理がある様な気がする。
ハイエナはハイエナの性根に徹してこそサバイバルの道が開けるのである。

帳尻合わせのマッチャーが日常世界では一番器用に世の中を泳いでる様に見える……。
あの時奢ってくれたから今回は自分が奢るよ?なぁ~んてのべつ幕なし考えててコレまた…よく人生を味わえるモンだと思うけど?

『マッチャーはイイ人?演る人が多い』…俗に言う多数派の中に多く棲息してる。
この『悪意なきイイ人』って人を疲れさせているという自覚が全くない。

『悪意の無い悪徳』……って一番罪深いかもね?

どんなシーンでも『計算が垣間見える』から落ち込んでる時にこの手の人種は掛ける言葉一つで人を更にどん底にまて落としてる事に気付けない。

ソレが…『無邪気な悪意』……イジメの圧倒的多数を占める真の主犯達なのである。
この『気付かない能力』故に、どんな時もこんな人は根拠のない自信をその顔に浮かべている。

昨日も書いた。技術論とか?些末な分析論の前に『基本的そもそも論……自分って何?』から自分を観察しなきゃ一番の自分という存在の核心部分は見えてこないのである。

僻みっぽく拗ねやすい自分でも良いのである。
ま、良いも悪いもなくソレが…自分ならばね。

そんな自分を観察しトコトン知ることである。
知ればその欠点が致命傷に繋がることを防げる様になるからである。

『努力と計算の限界』を知り技術的方法論を過大視しないこと。
どんなに長く計算し努力しようとも、ほんの一瞬の『天性・才能が放つ力』には遠く及ばないのである……。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「日記」カテゴリーもっと見る