サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……『そりゃ自分も悪いけど…』という枕詞で始まる消しゴム論法

状況がキレイとか?汚いっていうのは、その後の流れを決定づけるものではない。

未来が現在になり過去に流れていく道すがら『事の次第』をキレイに運ぶも汚れきった諍い話にするのも当事者の『心根一つ』で決まっていく。

ガーシーとは何者だ?

……と新田真剣佑との諍(いさかい)話を少しばかり調べてみた。
6千万円を預かりガーシーはソレを遣い込んだ。何のかのと喋っているが……要は返していない。

『そりゃ遣い込んだ自分は悪いけど……』からの
その返せ!!という要求の仕方は何だぁ!から『彼の主張の本題が始まる』のである。

長年、カネを…盗んではのギャンブル三昧だった同僚……。
何のかのと叱責した上で僕達は弁済を行った。ま、尻拭いである。彼は段々と『その図式に慣れ親しんでいった』……。

やがて、盗んで発覚に至ると行方をくらます。さぞや心配しただろう?と読んで打ちひしがれたポーズで帰って来る。それは彼の中では『赦免の儀式』となっていったのだった。

パチンコは当たり前の日常となり……彼は如何に自分が会社で『理不尽な扱い』を受けているか?吹聴して回る様になった。

最低限度の日常の必要経費以外は弁済分に充てる状態を彼は『給料が貰えない』と表現し吹聴して回った。『そりゃギャンブルに遣い込んだ自分は悪いけど………』の枕詞の後に本題の自己正当化を延々と喋ってたと……後々知った。

彼はこの主張方法が結構人の同情を集めると踏んでいたのだろう。最後に窃盗で逮捕された時も……そう言ったと取り調べた刑事が教えてくれた。

『盗人にも三分の理』……事の次第の『残り九割七分』をスコーンと欠落させての正義を気取る方法……。何時だったか書いたけど『エリア限定の大正義』である。

その間、彼の細君はすごいお花畑に住みながら妄想と想像で凄い悲劇のヒロインになっていった。僕は彼女にセクハラし、給料支払いを踏み倒した人間になっていた。

『大変な手合い』と関わってしまいましたね?
と全体像をかなり正確に想像・把握してまともな会話が成立したのは十人中一人二人だったのが不思議だった。

善人然とした人達の十中八九の人が……その『消しゴムとなる枕詞』から始まる奇想天外の世迷い言の話に『乗って』……揶揄の視線を向けてきたのである。

知り合い以上の念を抱いていた人間も数多く含まれていたことが当初は酷く堪えショックを受けたものだった。

勿体をつけて大仰に語るガーシー。 
その顔が……ギャンブル男が『自分の正義を主張』して帰って来て、しらばっくれている時の表情にそっくりシンクロしてる事に驚いた……。

僕は……そんなガーシーが沢山の票を集めて国会議員になった三文芝居を観ても驚かなかった。
『事の次第』を『大人の客観性で以て冷静な判断を下す』人はとても少ない事を知ったからである。

ハンナ・アーレントに聞くまでもなく……
『衆愚』、『凡庸なる多数派の無思考の大罪』……哀しいけれどそれは人間社会の現実としてある。
ならばどうやって社会のベクトルを上方に向けるのか?……ソコに取り組まないのなら自分もまた『自分の罪を消しゴムで消す』同じ穴のムジナとなる。

『生き恥は続く……』恐らく死ぬまで。
どうせかく恥ならばケレン味なく恥のどまん中を生き抜いてやろうと思う。

ひろゆき氏がTik Tokでガーシーは空港で逮捕されるか?ヒットマンに殺られるか?どっちかだろう?なんて軽〜く語ってた。
逮捕は良いとして……ヒットマンに殺られる?

そんな『裏社会・闇社会』をアッケラカンと肯定どころか?当たり前として笑いながら語る訳知り顔、したり顔。

こんなのが数多くの『フォロワー』を誇って持て囃される国……ニッポン。
そりゃ?ガーシーだって国会議員になる筈でしょうね?
彼も沢山のフォロワー持ってるもん……?



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