サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……純粋さと邪悪さの塩梅

太古の昔から……予想されるリスクと想定する利益の狭間で人間は迷い、恐怖し、奮い立ち、昂揚し、臆病風に吹かれ、狂喜し、断念し、落胆しながら生きて来たんだと思う……。

洞窟内に暮らし狩猟生活してた時代からその葛藤の上に生命を繋ないで来た……。

危険で無理な狩猟計画を企てた者、賛同した者、反対した者、……その結果雄牛の角に刺し貫かれて命を落とした者もいる。結果パートナーを失って孤独を囲った女も居ただろう……。

何処まで行っても……人間は形而上の純粋な思いを描きながらも、邪悪な欲得の虜にもなる。

世界を相手に激しく争い……オリンピック開催を勝ち取った。純粋な理想を掲げて喜んだ者。
アキンド精神まっしぐらに利得を企んだ者も居ただろう。

また、生命の重さから……何故?そんな暴挙を?と純粋に怒り嘆いた医師も居ただろう。

僕の中にも、純粋?と言えなくもない思いがある。カネさえあれば?と日々の不遇を嘆く僕もいる。女を見れば欲情しない訳でもない。

群れなきゃ生きられない人類と生まれたならば『皆の問題』を企図する時に『何か?一つの正義』でスパッと因数分解出来る案件などある訳もなく……。

四年に一度の祭典は僕に、スポーツのカネでは買えない豊潤なメンタルを仕込んでくれた。
しかしまた、マラソンランナーの円谷はメダルの重さ故に悩み苦しみ自殺に至ってしまった。

今回の執拗なオリンピックバッシングしてる方々の正義にも『一理』はある。

一方、開催ありき!!の政府、組織委員会の
カネ事情や……これ逃したら?二度とこの国にチャンスは来ないぜ!!……お前らオリンピックの価値ってのを知らないのか?!!……って正義にも『一理』ある。

そこはね?ゴールじゃないのです。
『さてさて、んじゃどうしましょうかね?』というスタートだったんだと僕は思うのです。

開会式観てて……コロナ下の様々な障害や困難、ドタバタの中で……『良く仕上げましたね!』と僕は……素直に感じました。
一方電通様の儲け方には嫌悪感も禁じ得ないのです。

オリンピック演ると自分達は『分かってるのに唯一の手立て・ワクチン』手配において後手を踏んだことも腹立ってます。

『自分しか正しくない面々』の様々な論理主張を聞くにつけ……この国の大人達は随分幼児化してしまい、『議論が出来なくなってしまった』んじゃね?って感じています。

自分の主張を活かしたければ……相手の主張に汲むべき点は無いか?と思考を重ねる事が、結局自分を活かして貰える建設的に生きる大人の基本戦略でしょう……?

ソコんとこ……チョット考えましょうよ?
今回のオリンピックが世界に恥を晒したんじゃない!!
この国の『大人達の幼児化現象』が世界に恥をバラ撒いたんだと僕は思うのですが……?



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