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サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……『自然人の知力低下の危機』…(2)

自分の属する年代の知力平均が20とする。
違う年代の平均が80としても、周りが同年代しかいないならば自分の低い知力数値20に疑問を抱く『余地』は発生しない。

自分と近しい年代としか交流を持ちたがらないライフスタイルが出来上がっている今のこの国。
絶望的な『低いレベルでの知力停滞』の原因は、ここにある。

その根底に……よく言われるのが『子供を叱れない親』という問題がある。
すると子供は絶えず『心地よい空気』の中にしか居たがらなくなるのである。

礼儀作法一つ、君は『出来てないよ?』という信号を受け取れない環境に身を置き続けている彼ら。
だから……幾つになっても『自分は出来ない!足りてない!という情報』が彼らに届けられる事はないのである。

別に忘年会とか飲み会なんぞでなくとも良いのだが、様々の異年代交流の場を拒み続ける彼等の特性は……自分に対する『NOを拒む性質』に起因している。

『愛する・愛される』なんて空っぽの言葉だけが独り歩きしているけれど……。
彼等の未来を『愛する』ならば、叱り過ぎることはない現状なのだが……彼等の親も、彼ら自身も『今、この時ニコニコご機嫌だぜ!って自分』しか愛せなくなっているのである。

注意されたり厳しく指導される状態は、『彼らにとってはトラブル』という認識に自動翻訳される心理構造は……何時もの年代間論争?なんて平和的・牧歌的なニュアンスで済ませるには深刻過ぎる状態にある。

情緒一つ、10歳のまんまの心理構造で大人を演れるか?という話なのである。
身に染み付いた『ヨシヨシ良い子だね!』が当たり前の心地良さを脅かしにやって来る破壊者として、指導する者に対して身構える彼ら……。

カネとスマホとゲームを与え、教育はガッコと塾に丸投げして、ひたすら心地よいだけの親子関係を貪る体質……。少子化と言われる時代に箸の上げ下げ一つ満足に出来ないままの若者達……。

若者達もオッサン達、オバハン達共々……『自分の愛し方、他者の愛し方』の稚拙さを突き付けられているのである。
『今直ぐオイシイ自分』ばかりを求め愛し……未来にオイシイアナタ、自分となる愛し方から逃げてばかりで過ごし生きて来た…。

我が子、若者に対する時には、『鬼になる覚悟』を持たなければ『彼等の未来を愛することは出来ない』のである。

安普請のニコニコ愛で今、今、今ばかりに妥協を繰り返している大人達。
その態度が……分数の割り算さえ出来ないモンスターを生み出しているのである。

学問だけじゃなく……人を自分に置き換えて想像・思考するエンパシー能力皆無の人間モデル……。

『誰でも良かった殺人』……は唐突に発生した訳じゃないのである。
その場限りの良い顔しいの大人達で構成する社会が生み出したモンスター達なのである。
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