貴方はHSPだと思う……人にそう言われてチェックシートで試すと確かにそうらしい……という結果が出た。
およそ五人に一人の割合で存在するという……。
確かに自分にはそんな傾向はあるなぁ?と思った。しかし逆に、そこまで騒ぐ事でもないでしょう?……と思った。
五人に一人なら血液型の分類の一つ……それくらいの割合じゃないか?……と。
『感じ方』の違いを生き辛いとしてソコに留まるとするならば……『個性の違い』を打ち出すとなれば絶望的に生き辛い❗って事になる。
自分という個性は宇宙初のプロジェクト、この世に一つだけのものなのだからである……。
個性は初めから『超少数派』と運命付けられている。
確かに人と自分は違うから……生き辛くはあれど……『そんな理由』で表現を止めるならば何時まで経っても『自己表現の領域』には辿り着けないんじゃないの?……とそんな事を考えた。
HSP特有の『人に合わせてしまう』とか先回りして妥協を用意するとかの負の要素は意識して避けなきゃならない……。それは個性的な存在の自分とは真逆の方法論、生き方だから……。
傷付いてる人の処方箋をいち早く発見できたり、人の心の奥深いヒダまでを探知出来たりの長所は『得難い素質』ではないか!……と。
絵の天才ゴッホの作品は超個性的でありながら多くの人の魂に訴え掛けて感動を呼び起こす。唯一無二の彼の個性が多数の人の感性を揺さぶる不思議である。
人の性質、個性は超少数派、突き詰めればこの世に一つしかない。
その人が『自分の個性に徹した時』……多くの人が、体現されたその希少な価値に心揺さぶられるのである。
『人と同じ』という安心感、『皆という人達と違う』という不安感……。
自分が自分の個性溢れる作品を誉めているのに、それに『多くの人は興味すら示さない』という孤独……。
寂しさとか『人と違う事の不安感』とか自分の喜びより他者のよし!とするものに流れ安心したい!とする誘惑などなど……。
それが『天が行う試験』なのだと思う……。『お前は自分の個性を優先するのか?』それとも不安に負けて『皆と同じという安心感』に流れるのか?……と。
店を改装する度に……人が冷ややかな目を僕に向けた……。冷笑さえあった。
これじゃ足りない❗もっとだ❗……妥協の誘惑と喧嘩しながらトコトン進んだ時……
『納得という完成』が訪れた。
人の反応なんてどうでもよくなっていた。
やり遂げた『満足と脱力感』しかなかった。ヘトヘトになりながら心が踊っていた……。
今……アンケートを取ると大抵の人が書いてくれる。
店の前を通る度に『前から気になっていた』……と。
僕の個性が……ん?と人の興味を刺激する『何か?』を発し始めているのだと僕は自惚れているのである。
生活を賭けた改装に打ち込んでいる時……成る程、辛かったけれど……凄く楽しかったのは確かである。
心の何処かでワクワクしながら……僕は大人の秘密基地を作っていたからだろう……。
生き辛さって……ゲームにおける、行く手に立ちはだかる障害であり……ウキウキドキドキはそれを越えようとして様々を企画する時……涌き出る勇気と希望なのだと思う……。