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東アジア選手権日本代表決定戦結果(女子)

2005-05-08 21:21:50 | ソフトテニス
 さて今日は女子の結果。最終リーグに進出したのは渡辺・堀越組(NTT西日本広島)、玉泉・上嶋組(東芝姫路)、辻・佐伯組(東芝姫路・岡山市役所)、渡辺・平田組(東京女子体育大学)の4組。各ペアのスタイルを見るとダブルフォワードスタイルが渡邉・堀越組のみで他の3組は従来型雁行陣。また、ここ1年の女子ソフトテニス界は渡辺・堀越組、玉泉・上嶋組、残念ながら2次リーグで敗退した佐藤・緒方組(ヨネックス)、河野・濱中組(ナガセケンコー・広島女子商職員)の4組で上位を争う形が多かったので、残った2組のうちどちらかが代表になる可能性が高いというのが予想でした。辻・佐伯組はお互いの所属チームが違うためコンビネーションに不安がある。渡辺・平田組は大学界ではほぼ敵なしの状態だが対社会人となると分が悪く、どこまで食い込めるか楽しみという印象を受ける。
 試合経過としては渡辺・堀越組、玉泉・上嶋組が渡辺・平田組、辻・佐伯組に勝利で2勝で最後の直接対決で代表が決まることになる。試合は渡辺・堀越組が先手を取る形で試合が進みG5-3で勝利した。決定直後に渡辺・堀越組が号泣していたのが印象に残った。唐突だがソフトテニスマガジンに彼女たちの監督が原稿を掲載している。その中で「ダブルフォワードスタイルに対して否定的な意見を持つ人たちがいて、直接選手にも話すことがあった。」との記述があった。そのようなこともあって結果を出したことに対する安心感もあったのではないかと思った。ちなみに「裕ちゃんフォーメーション」という呼称はやめていただきたい。硬式の用語で「オーストラリアンフォーメーション」という用語がしっかりあるのですから。
 さて敗退した3組の方に目を向けると、玉泉組は途中で上嶋が動けなくなったことが大きい。フォロー・パッシングされることで徐々に動きに精彩を欠いていったの印象的だった。玉泉は左足にサポーターを巻いていたことでも明らかのように万全の体調ではなかった。ハードコートというサーフェスも玉泉の「打つテニス」にとっては不向きだったのかも知れない。否定的な意見を述べたがこれでこのペアが終わるとは思っていない。シーズンは始まったばかりなので彼女たちの反撃はこれからだろう。辻・佐伯ペアはペアのコンビネーションが不十分だったのではないだろうか?「ここに自分が打ったらペアはどう動く」というのが共通認識できていたかという印象を覚えた。辻選手は砂本選手引退後前衛に恵まれていない(辻選手が優れたシングルスプレーヤーで試合ではシングルスに起用されることが多いのも原因のひとつだろう)。佐伯選手は社会人1年目だっただろうか?堀越、上嶋両前衛に比較して見劣りする部分もあったが、最終リーグに進出したのは大きな経験になると思う。これからに期待したい。渡辺・平田組は渡辺のテンポの良いストローク、平田のネットプレーなど、リーグ初戦で渡辺・堀越組を追い詰めるところまでいったが3敗で4位。2次リーグで河野・濱中組を破るなど台風の目になった彼女たち。まだ大学3年生、これからの成長が期待される。
 振り返ると男女ともにダブルフォワードスタイルをとるペアが代表になった。これは喜ぶべきことだ。ハードコートでは従来型の雁行陣スタイルはダブルフォワードスタイルに比較して不利になるということが分かったからである。ここ2~3年はハードコートでのこのスタイルが優位を占めることになるのではないだろうか。クレーコートではどうだろうか?今年は注目の1年になりそうだ。ソフトテニスも常に進化を続ける。「ここ2~3年」という予想は外れるかもしれない。今年のうちにダブルフォワードを破る新たなスタイル・戦術が出来るかもしれない。「やはりソフトテニスは面白い」そう改めて感じさせてくれた大会だった。
 画像は優勝した「渡辺(画像左)・堀越(画像右)組」晴々とした表情である