100-8081 CINEMA

感想はあくまで参考ってことで。

ドッグヴィル

2005-08-04 01:51:27 | サスペンス・ミステリー
[あらすじ]
山あいの小さな村ドッグヴィルにひとりの女・グレース(ニコール・キッドマン)が逃げ込んでくる。どうやらギャングに追われているらしい。村一番のインテリを自負し、人々を正しく導くことに情熱を燃やすトム(ポール・ベタニー)は、素性の知れない彼女をかくまうことを住民たちに提案する。グレースを受け入れる条件は、2週間で彼女が村人全員から気に入られること。閉鎖的な人々と打ち解けようと、グレースは肉体労働を申し出て必死に尽し始める…。
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアー監督が描き出した作品「美しく残酷な寓話」


全くもって前情報無しに見始めた作品。2003年カンヌ映画祭でかなり話題になったらしいです。どんな撮り方をしてるのかさえ知らなかったので、舞台劇をそのまま映画にしたような作品が出てきてびっくりした。(正直、プロローグだけかと思ってた)時間が177分と長めなんですけど、これがまた飽きることなく見れてしまいます。
人間の本質とか、そういうものが題材だとやっぱ面白いです。撮り方もラストのインパクトもエンドロールの現実さもかなり大きい作品で、こんなのが作れてしまうとか素晴らしい。愛情(無償も偽善も)・不信・努力・許容・いたわり・憎しみ・裏切り・迷い・堕落・残酷さ、、、あますとこなく全部見れる気がします。ということで、楽しい映画では無いけど興味深い映画です。疲れるけど、眠気も覚めるおぞましさ。これ一つで文学作品になりえるぐらいの秀作だと思う。これが私の感想です。
最後は犬達に無償の愛で許してきた神が裁きを下したのかもね。とか言ってみたりして。



DOGVILLE
2003年

監督・脚本 : ラース・フォン・トリアー

出演 : ニコール・キッドマン
ポール・ベタニー
クロエ・セヴィニー
ローレン・バコール
ジェームズ・カーン



http://www.gaga.ne.jp/dogville/top.html

MAY - メイ -

2005-08-04 01:23:37 | オカルト・サイコ
[あらすじ]
内気でコンプレックスいっぱいの女の子メイ(アンジェラ・ベティス)。子供の頃から周りに馴染めず、唯一の友だちは母親がくれた人形のスージーだけ。そんな彼女が、初めて恋人を手に入れた。優しくて大きな手を持つアダム(ジェレミー・シスト)。メイはアダムとの関係にどんどんのめり込んで行く。ところが、メイの強い想いは次第に常軌を逸し始めた。メイの奇行を面白がっていたアダムも、唇を噛み切るほどのキスに怖じ気づき、彼女を避けるようになる。また、独りぼっちに戻ったメイ。寂しさに心を蝕まれていくうちに、少女はふと思いついた。「友だちができないなら、完璧な友だちを造ればいい…」職場の動物病院からメスや切断器具を持ち出したメイは、最高の材料を求め、大好きなアダムの手や、女友達の首、素敵なタトゥが入った腕など、それぞれお気に入りの美しいパーツを集め始めるのだが…。


あ、あらすじのまんまです。これだけ見るとサイコな印象だけど、若干オカルトあり(人形とか)、グロあり、ホラーの要素ありで、時間も短めの94分なんでさらりと見れてしまいます。この女優さんと、人形がかなり良い味を出してたので、個人的には久しぶりに「内面の狂気」が十分描かれた作品で、見てておもしろかったです。何でしょうかね、こんだけ頭おかしくて気持ち悪い要素満載なのに、どこか切なくて美しくて寂しい映画。人付き合いの難しさは形やレベルは違えど誰にでもあるものだし、その点特殊なメイの性格のため自分なりの努力が報われないさびしさ。「友達がいなければ作ればいい」。やっぱりこの言葉につきますねwww 最後に作った友達のシーンの幸せそうな顔と、作ったはずの友達が自分を見てくれない悲しさ。あー、そしてそこで最初のあれにリンクするのか!てか、スージーはどんだけ会話をしてくれてたんだろう。悲しいなぁ。普通の猟奇系や化け物系を望む人には物足りなさはあるだろうけど、ちょっとばかりオススメです。グロが見れるなら。

監督・脚本:ラッキー・マッキー
出演者:アンジェラ・ベティス /ジェレミー・シスト/
アンナ・ファリス/ジェームズ・デュバル

http://www.maythemovie.jp/

2002年アメリカ

MAY - メイ -