100-8081 CINEMA

感想はあくまで参考ってことで。

ミリオンダラー・ベイビー

2006-02-02 03:00:36 | 感動
[あらすじ]
トレーラー暮らしで育ったマギーのたったひとつの取り柄はボクシングの才能。彼女は名トレーナーのフランキーに弟子入りを志願し、断られても何度もジムに足を運ぶ。根負けしたフランキーは引き受け、彼の指導でマギーはめきめき上達。試合で連破を重ね、ついに世界チャンピオンの座を狙えるほど成長。しかし、思いもよらぬ悲劇が彼女を襲った。



うーん、どうしても「ダンサー・イン・ザ・ダーク」に近いものを感じる。あ、あの映画でも結構泣いたんですけどね。不条理すぎて。この映画は、卑怯なくらい悔しくて悲しくなるので、そりゃ泣きます。恋愛モノで誰かと誰かが死で引き裂かれるとかでは全然泣けないんですけど、こういう悲しさの中に悔しさが入ったのには弱いんです。悔し泣き。イーストウッドが言う恋愛と言うよりは、親子愛を感じた。どう見ても親子愛だったのになぁ。。。
映画が娯楽だとは思ってないとこもあるので、あの後半の展開は嫌いじゃないです。物語だから。ただ、実際に不幸な家庭環境でも障碍をもって頑張っている人がいるはずなので、そういう人のことを考えると安直な着地点だな、と思います。前半が輝いてただけに、もっと違う終わりも見せて欲しかった。
光と影も効果的だったと思うし、演技は言う事無しです。ほんとにリングに上がれるんじゃないかと思うコンディション。フックも強烈だしwww

二人の人間関係も状況も最後も極端なんだけど、人間としての尊厳について考えさせられる作品だったし、マギーの頑固なまでの姿勢に描かれた誇りと強さにはすごく感銘を受けた。最後の「モ・クシュラ」の意味を知った瞬間に涙がこぼれる人間で良かったと思います。



MILLION DOLLAR BABY
2004年アメリカ


アカデミー賞(2004年)第77回 作品賞、監督賞(クリント・イーストウッド)、主演女優賞(ヒラリー・スワンク)、助演男優賞(モーガン・フリーマン)、主演男優賞ノミネート(クリント・イーストウッド)
ゴールデングローブ賞(2005年)第62回 主演女優賞(ヒラリー・スワンク)



原作者:F・X・トゥール
監督:クリント・イーストウッド
製作:クリント・イーストウッド 、ポール・ハギス 、トム ローゼンバーグ 、アルバート・ラディ
脚本:ポール・ハギス
音楽:クリント・イーストウッド
出演者:クリント・イーストウッド 、ヒラリー・スワンク 、モーガン・フリーマン