100-8081 CINEMA

感想はあくまで参考ってことで。

茶の味

2005-08-23 05:26:21 | ヒューマンドラマ
[あらすじ]
春野家の家族は皆、春霞のようなモヤモヤを心に抱えている。冒頭でナレーションがのほほんと語るのは、惚れっぽいくせに内気な長男、春野ハジメの恋の悩み。一方、小学校に入学したばかりの妹、春野幸子の小さな葛藤は、ときどき巨大な分身が勝手に出現し、自分をじっと見下ろしていることだった。子育てが一段落した専業主婦の母親、美子は、アニメーターに現役復帰するため奮闘中。父ノブオはそんな妻に取り残された感じの片田舎の催眠治療士。 振られた恋人への未練で、橋の上を行ったり来たりの叔父さんアヤノ。自分への誕生日プレゼントとして自主制作CDを作ることで現実逃避するノブオの弟、漫画家の轟木。春から夏へゆるやかに時は流れ、それぞれのモヤモヤが穏やかに収束していく。そして家族に残された半ボケの変人オジイ、アキラが描いた4冊の画帳。
その「家族の風景」には溢れんばかりの愛が"仕掛け"られ、その愛はみなで眺める神々しい夕焼けにひろがり、バラバラでモヤモヤだった春野家を共通の想いでつないでゆく。


好きか嫌いか分かれるとして、とりあえず私は結構気に入りました。石井克人の作品は、3つ(鮫肌~とPARTY7)しか見てないけどこれが一番現実的だなぁ。複数の人のいろんな行動や思惑が少しずつリンクする、メインのストーリーがあるようで無くて、笑えたりしらけたり。まあ監督らしい作品。まあ、時折行き過ぎてしらけるのはそれも味としよう。
一番好きなくだりは、オジイがヨシコと雨の日に出かけた時にたんぼ道で先に走っては振り返って、、、ってのがラストでああいう風に繋がってたとこかなぁ。これと言って、すごい感動するわけでもないんだけど、ボーっと見て、ほのぼのして、見終わった後に「何か変だったけど良い話しだったよね」と思える作品でした。とりあえず、あの「山よ山よ」の歌が一回しか聞いてないのに耳から離れない。さすが元CMディレクター。


原作者:石井克人
監督:石井克人
脚本:石井克人
出演者:坂野真弥 、佐藤貴広 、浅野忠信 、手塚理美 、
我修院達也 、土屋アンナ 、中嶋朋子 、三浦友和


http://www.chanoaji.jp/


2004年日本